そう言えばこの前、知り合いのかたから「ChatGPT」についてある質問をされたんです。
正確には「知り合いのかたのお友達」のお話なんですけど、「知り合いのお友達」と書くのが面倒なので、知り合いのお話としまして、さらにこの知り合いを「須藤さん(仮名)」としておきたいと思います。
まぁ、つまり須藤さんのお友達のお話ですけど、当事者は「須藤さん」だとしてください。
須藤さんはあまり情報技術系には詳しくなくて、彼から「ChatGPTで少し聞きたい」と言われた時も、よくよく聞いてみると「ChatGTPで少し聞きたい、ChatGTPなんだよ」と言っていました。
「明憲さん」だったか「憲明さん」だったか、どっちが正しいのか分からなくなっている状態と同じかもしれませんね。
正すのも面倒くさかったのですけど、須藤さんから「僚ちゃん(筆者)もChatGTPだと思ってるかもよ。直されなかったもん。」と思われたら、それもちょっと嫌だなと思い、まず正しいサービス名から伝えるとしました。
「須藤さん、ChatGPTね。Generative Pre-trained Transformerの頭文字の略ね・・・と言っても分からないでしょ?Chatで”が(G)っぷ(P)りよつ(T)と覚えるとPとTの順番間違えないから。」
と教えておきました。GPTを間違って覚えていてもそれほど影響はないと思いますけど、須藤さんの名誉のためにも念のため・・です。
「そうだったっけ、へへ」と照れ笑いながら須藤さんは「ChatGPT」のある機能について質問してきました。
それが「ChatGPTと会話していたら、俺はそんな話一つも言っていないのに、あのヤローなぜか知っていやがったんだよ。」という内容だったのです。
これはおそらく「メモリ機能」を知らなかったのでしょう。
もう少し詳しく説明していきたいと思います。
新しく何かをChatGPTに問い合わせたい時に、「新規」でチャットを作成しますね。
今回の須藤さんも新しくチャットを開始して、家のリフォームとまでいかなくてもちょっとした修繕について、色々と質問をしていたそうです。
会話が続き、あれもこれもと不明な点を確認していき「そうか、そうか、ふむふむ」と納得しながら会話をどんどん進めていたそうです。
そうすると、会話が弾んできたところでChatGPTからこんな提案をされたました。
「あなたは〇〇に住んでいるので、こういう点に気を付けた方がいいですよ。」と。
すると須藤さんは「ふむ、そうか、、、??イヤイヤイヤイヤ、ちょっと待てぃ!」となったと言います。
「お前さんはどうして俺が〇〇に住んでいると分かった?そんな話はここでは一回もしとらんでぇ。」
そう、須藤さんはこのチャットでの会話中、家の修繕については聞いていたものの、その家がどこにあるのかまでは話をしていなかったのです。
するとChatGPTはニヤリと笑って「あなたのことは何でもよ~く知っていますよ。」と返してきたのでした。
まぁ最後の一文は冗談だとしても、これはAIとのチャットではあり得る話ですね。
ChatGPTの場合は、同じアカウントで積み上げたチャットの履歴の中から重要そうな情報をピックアップしてメモリ保存しておく機能があります。
画面構成はよく変わるので、参考までに執筆時の画面構成(パソコン)で説明しておきましょう。
アカウントの「設定」から「パーソナライズ」の中に「メモリ機能」のオン・オフがあり、デフォルトではこのメモリはオンになっています。
スマホも同じ設定箇所があります
すべてのチャットの情報は覚えていませんが、AIが大事だと思った点については、別のチャットでも使えるように覚えておいてくれるのです。
例えば、「どこどこに住んでいる」とか「今後こういった仕事を始めようと考えている」など「今現在がそうである情報」でも、「未来はこういう計画があるという情報」でも、その人に関わる情報であればある程度把握しておいてくれる機能になります。
須藤さんはおそらく今回の新規チャットの前に、別のチャットで何らかの理由から住んでいる場所について話をしていたのかもしれません。
それを須藤さんに確認してみると、その場ではすぐに思い出せなかったものの、スマホを取り出してChatGPTのアプリを開き色々調べ始めました。
「あれ、須藤さんのスマホなの?お友達の話だったんじゃ・・。」
「あっ、い、いやぁ、俺もChatGTPはよく使うから念のため調べておこうと思って。」
あくせくしながら、どうしても「GTP」となってしまう須藤さんは、スマホでChatGPTの履歴を調べていました。少しして、「あ~っ、これかぁ。」と納得していました。
おそらく、以前のチャットで「自分が〇〇に住んでいる」と言う情報を元に何か会話をしていたのかもしれません。
あ、須藤さんの友達が、です(笑)
メモリ機能を見て納得した須藤さんに、念のためAIチャットは他に何か使っているかを確認すると、たまにGeminiを使うと言っていました。
Geminiは基本的にメモリ機能を持っていないので、新しいチャット画面の中で発生した会話の内容を基に話が進んでいきます。
ただし「Geminiへのカスタム指示」で、自分の情報をチャット側と共有できるようになっています。
「自分はパイナップルが好きだ」、「自分の通勤ルートは地下鉄だ」などの情報を登録しておくと、その情報を基に会話を行ってくれます。
ただGeminiの場合はGoogleのサービスで、同じくサービスの1つに「Googleマップ」がありますよね。
スマホのGoogleマップでは、位置情報をオンにしてルート検索などをしている人がほとんどだと思います。
須藤さんも例外ではなかったので、その場合GeminiはそのGoogleアカウントに関するおおよその位置情報は掴んでいます。
つまりGeminiとの会話でも、自分が今どのあたりにいるかというのはGemini側で認識しているというわけですね。
須藤さんは、試しにGeminiで「私が今いる場所はどの辺でしょうか?」と聞いてみました。
そうすると「〇〇付近にいます」のような答えが返ってきたのを見て、とても楽しそうでしたね。
もう一つClaudeというAIチャットもありますが、こちらもチャット間でデータを共有はしないものの、Geminiと同じように「自分の情報のセット」はあります。
さらに位置情報は、ログインしたアカウントのデバイスの接続元IPアドレスから位置情報をシステム側で管理するので、やはりどの辺りにいるかは把握されます。
設定内の「アクティブなセッション」に自分の位置情報が表示されているのでClaude側でも把握しているのが分かりますね。
「いやぁ、個人情報が洩れているのかと思ってびっくりしたけど、これでやっと分かったよ。うん、これなら納得したしあいつにも伝えておこう。」
須藤さんは、ありがとな僚ちゃん、と言いながら車で去っていきました。
本当に友達も困っていたのかもしれませんけど、須藤さんも不安だったんでしょうね(笑)
会った時にしぶ~い・・というかこわ~い顔をしていた須藤さんも、帰り際には手を軽く振って帰っていきました。
AIのメモリ機能は上手に使うと、以前に会話していた内容を引き継いだまま新たな矛先を向けた会話を起こせるので、非常に便利だったりします。
今回の須藤さんのように全く知らないと、驚愕する機能でもあったりするんですけどね。


