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AIのお話

「AIスライド作成システム」日本向け「イルシル」の実力は如何に

2025年2月20日

「イルシル」は、営業資料やプレゼン資料で必要となるスライドデータを作成できるシステムになります。

・・・と聞いても何も目新しさは感じませんよね。

今では、AIを搭載した多くのスライド作成システムが世に溢れているのですが、「海外製でデザイン的に使いにくい」「日本語ではないので分かりづらい」「テンプレートが少ない」などの不満が多いのが現状です。

それらに対し、「イルシル」は日本人向けに使いやすく考えられたシステムで、こちらもスライドの作成補助としてAIを利用できる「AIスライド作成システム」となっているのです。

主な特徴を挙げておきましょう。

  • パソコンのブラウザ上で動作(インストールの必要なし)
  • AIとの対話でスライドの構成を作成
  • 構成が決まったスライドのデザインを自動で作成
  • 豊富なデザインテンプレート
  • 半自動で作成完了したデータの微調整も可能
  • PowerPoint形式など複数のファイル出力が可能

営業資料やスライドデータを作成していた20年位前は、パワーポイントのほぼ1択で、たま~にジャストシステムの花子が出てくるような時代を生きてきた筆者にとって、まず「SaaS」でシステムを利用できるのは隔世の感がありますね。

実際にイルシルを使用してみると、本当に「あの当時の資料作成の大変さは何だったんだ」というくらいに、簡単にでき上ったデータを見るたびにため息しか出てこなかったです。

そして、スライドの構成はAIで、その後の構成内容の配置も含めデザインまでを半自動で作成してくれるなど、あの当時の3時間も4時間もかけて資料を作っていた時間と比較すると、おそらく半分から3分の1くらいまで短縮できそうに感じました。

そんな「イルシル」について、簡単に概要を解説したいと思います。

スライドの作り方

スライドのデータを作成するには、3種類の方法があります。

  • AIスライド作成
  • スライドの新規作成
  • テンプレートから作成

この内、「スライドの新規作成」は白紙状態から、「テンプレートから作成」は豊富なテンプレートからスライドデータの作成が出発となりますが、共に構成となる文章作成でAIを使えますので、どの作成方法を使ってもAIによる自動化の恩恵を受けられます。

今回は、「AIスライド作成」について見ていきたいと思います。

AIスライド作成

スライドの構成と内容をAIとの対話で作成していきます。

「キーワードからスライドを生成する」、「GoogleドキュメントやWordに記載したメモからスライドを生成する」のどちらかを選択できます。

「キーワードから生成」選択すると、まずはタイトルの作成から入ります。

  • タイトルの作成
  • スライドの中に含みたい内容

この2つを指定するとまずは全体のページ数と大まかな構成ができて、構成内容は各ページの「見出し」と「AIへの指示文」となります。

「AIへの指示文」は、先ほど「スライドの中に含みたい内容」の指定から自動で考えてくれますが、自分で指示文の修正もできます。

そして、「本文テキストをAI生成」すると、「プレゼンテーションのタイトル」と「メッセージ」、「ヘッダー」、「ボディ」の各内容が自動で入力されます。

「ヘッダー」はページ内のサブタイトルや項目を、「ボディ」はその内容となります。

ここまでのAIによる処理はChatGTPの技術を活用しているそうです。

そして、ここまで作成してきたテキストをスライドに反映させると、各ページのデザインが自動で作成されます。

ここはイルシル独自のアルゴリズムによる処理だそうです。

その後、各スライドのデザインは候補から別パターンを簡単に選択でき、スライド内のテキストデータも好きなように修正できます。

テキストを追加すると、それに合わせてスライドのデザインも自動的に微調整されるのが素晴らしいですね。

伝えたいメッセージ(スライドのタイトル)や内容(ボディ)がきちんと構成されていれば、後は自動でデザインが付いてくるようなイメージです。

または、豊富なテンプレートからデザインを先に決めてしまい、後からAIに補助してもらいつつ内容を決めていくやり方もできるでしょう。

いずれにせよ、スライドでの資料作成にかかる時間は相当削減できそうですね。

スライド完成後

    
スライドが半自動で完成した後も、自分なりに付け加えたい修正点やデザインの変更点は簡単にできるようになっています。

パーツを使う

各スライドにグラフや地図、タイムラインなどのアイテムを加えたい場合には、「パーツ」からカテゴリ分けされた図形を挿入できます。

Logoの挿入

スライドに一括でLogoを挿入したり、全体的なカラーを変更したりもできます。

各データに出力

PDF、パワーポイント、Googleスライド、PNG画像、URL共有など様々な形式で出力できます。フリープランは、外部出力は一切できません。

プラン

プランはお試しのフリープランも含めて3種類用意されています。

一番契約数の多い「パーソナルプラン」で月額は、「1,680円(税抜)/人」と非常に安価になっています。

「フリープラン」では、スライドショー時に「イルシル」のロゴが挿入され、他のファイル形式での出力ができず、URLで共有した場合もスライドショー形式となります。

したがって、業務で本格的に使用するための営業資料は実質作成できません。

「ビジネスプラン」との大きな違いは、他のユーザーと同時編集ができるかどうかなので、個人で利用するだけなら「パーソナルプラン」で十分と言えるでしょう。

ユーザー層

イルシルのユーザー層は、中小企業の経営者が比較的多いそうです。

自分でやってもいいのものができず、外注しても思ったものが上がってこない・・・。

そんな時に、使い勝手の良さと効率よく時間をかけずに資料作成したい、というニーズがイルシルとマッチするのだそうです。

イルシルで作成されたスライド全体の40%が営業資料作成で使われているので、経営者の他にやはり営業職の人にも多く使われているようですね。

サービス開始当初から広告費をかけずに、口コミを中心に自社Webサイトの告知で有料プランのユーザーを集めてきたようなので、上のような職種だけではなくもっと幅広いユーザーにニーズはあると思います。

技術的なお話

先述しましたが、「ChatGPT」を使っている部分と自社の独自アルゴリズムを使っている部分と半々でイルシルは動作しています。

テキストの型を自社独自の型に沿って落とし込んでいるため、そこからデザインを色々細かく設定できるそうですが、ある意味「型に沿った」というのは「整理されたテキスト」しか生成されません。

むしろイルシルを利用するユーザーがAIを使わず、整理されていないテキストを独自に生成してしまうと、デザイン生成がうまくはまらない可能性があります。

このあたりは、デザインへの反映は自社のアルゴリズムなのでいくらでも改善の余地がありそうですね。

後は、イルシルを使って、どのようなメリットをエンドユーザーが感じられたかがカギとなりそうです。

イルシルの展望

世界では5億人の人がパワーポイントを使っていて、日本では約1000万人がパワーポイントを使っている現状で、中々国産のスライド作成システムが日の目を見ない状態が続いてきました。

パワーポイントの競合は、「Canva」や「Gamma」などの人気スライド作成システムですが、先述の通りこれらのシステムでは日本向けのデザインで作成できるものが少ないと言った課題があるのです。

イルシルは、スライド作成の「時短」と「日本人向けの使いやすさ」を充実させるための「AI搭載スライド作成システム」です。

合わせて、イルシルを元に繋がったお客さんとの間に立って、「BPaaS(特定の業務プロセスを外部の企業に委託するクラウドサービス)」の部分を請け負ったり、新たな「営業支援サービス」などを販売していく予定だと言います。

資料作成のスキルにばらつきがあり、作る人によってはスライドデータを外部に見せられるものではないのもよくある、という声もあるようです。

資料作成にかかる時間を可視化している会社さんは少ないので、スキルのない人がイルシルを使った場合に、費用対効果がどのように生まれたのかを明確にしていくのが、これからのイルシルの課題となりそうですね。

まとめ

最終的に、株式公開を目指している「AIスライド作成システム」を開発しているイルシルの概要を見てきました。

イルシルの販売単価を上げてゆくゆくは上場するのが、イルシルの目指すところとなっているようです。

現状、スライド作成に時間がかかったり、綺麗なものができなかったりというエンドユーザーの悩みがあり、イルシルはそれらに性能で応えてはいるものの、イルシルで解決しているものはまだまだ小さい、と代表の宮﨑氏は語ります。

今後はデザイン数の幅を広げたり、営業支援の要素を付けたりとさらなる付加価値を考えているようで、イルシル自体の単価を上げていくのも視野に入れているようですね。

「営業資料をコスパ良く使いやすく半自動で作成できる」

一つ道を開いたイルシルがさらにパワーアップして、世のすべての「資料作成を簡単に済ませたい」と考えている人たちに、大きく支援し続けてくれたらと願っています。

このイルシルについては、今後も追いかけてみたいと考えています。

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