AI翻訳と言えば最近だと「DeepL」が非常に使いやすくて、AI画像生成でプロンプトを英語入力する際には、必ずと言っていいほど「DeepL」を使っています。
しかし、この「DeepL」を脅かしそうな新たな翻訳サービスがじわじわと上がってきました。
その名は「Kagi Translate」になります。
有料検索エンジンの「kagi」が運営している翻訳ツールで、対象の言語は244言語あります。
Google翻訳と同程度になりますね。
試しに日本語で文字を入力して、英語に変換してみました。
「DeepL」と違うのは、変換前の文字や文章を入力してもリアルタイムに翻訳されないという点ですね。
変換前のウィンドウの下に「Translate」というボタンがありますが、それをクリックもしくはキーボードのエンターキーを押下しない限り、右側の翻訳ペインに翻訳された文字や文章は表示されません。
それ以外の画面のインターフェースは「DeepL」と同じような感じだし、変換前と変換後の言語の入れ替えなども同じなので「DeepL」をよく使っている人にとっては違和感なく使えるのではないかなと思います。
翻訳は、タイピング風に表示されますが中々早いと思いますし、使い勝手は「DeepL」とそれほど遜色ないのではないでしょうか。
また、「Kagi Translate」の場合Webページ全体を翻訳できる機能があり、これはGoogleのChromeブラウザに付属のWebページ全体を翻訳してくれる「Google翻訳」に近いですね。
操作方法を少し見ていきましょう。
最初の入力が少し面倒かもしれませんが、翻訳したいWebページのURLの前に「translate.kagi.com/」を付けるだけとなります。
試しに「Marketing Dive」という海外のサイトを翻訳してみました。
画面上部にツールバーが表示され変換前と変換後の言語が表示されます。
上の画面では、最初に英英変換となっていたので、右側を日本語に選択し直したところです。
使っているパソコンはそこそこスペックのいいパソコンなのですが、ツールバーを操作する時に少し動作が重く感じましたね。
翻訳語のページは割とスムーズに表示されました。
記事の大見出しの文章(ポップタルトが~)を読んでみてどうでしょうか?
翻訳の精度としてはもしかするとGoogle翻訳の方が高いかもしれませんね。
一度変換すると右端に「View Original」というボタンが表示され、いつでも変換前と変換後の言語を交互に表示できるようになります。
「Google Chrome」の翻訳で英語以外の言語で翻訳したい場合は、あらかじめ設定で言語を変更しなければなりませんが、「Kagi Translate」の場合はツールバー上で変換後の言語を指定できるので、操作性が柔軟ではあります。
ではページ全体の翻訳で「Kagi Translate」を積極的に使うかどうか・・・と言われれば残念ながらGoogle翻訳の方を使うかもしれません。
ただ、ユーザーにとってはこのようなAIによる翻訳サービスが次々と開発されるのはありがたいですね。
利用する翻訳サービスによって若干言い回しに違いがあったりするので、色々比較できるのは便利だと思います。
文字単位・文章単位、そしてページ全体の翻訳を244言語対象で行ってくれる「Kagi Translate」も今後の翻訳サービスの充実に寄与する存在となってくれるでしょうね。