画像や動画の生成AIが登場してから、その使い方・稼ぎ方をレクチャーするYouTube動画やLofi動画・風景動画のようなヒーリング系動画、そしてAI画像で作成する絵本など副業として生成AIを使う方法など、様々な稼ぎ方を解説したYouTube動画が世に出てきました。
しかし、やはりというか順当なAIを使った稼ぎ方が一通り出て落ち着いた後で、新たなた方向性で荒稼ぎをしている個人・法人が増えているようなんです。
それが「ディープフェイクを使ったエロ系の動画」になります。
例えば、最近増えてきた「搾乳入門動画」もAIを使ったフェイク動画として制作されているようです。
これらの動画のからくりは次のようになります。
まずは、動画に出演する人ですが、これは顔以外の体の部分は本人の動画を使います。
そして、顔の部分はディープフェイクで作られるので、出演している本人の身バレが守られるわけです。
後は、体だけ出演している本人が、乳房などを実際に露出して搾乳機を使った授乳方法を解説します。
コンテンツのカテゴリー的には、「教育カテゴリー」になるのでYouTubeからは削除されずに済む、というのです。
実際にYouTubeで「搾乳入門」と検索すると、その手の動画がたくさん出てきますよね。
顔の動きは確かに不自然なところもありますが、顔から下が本物の女性の体なので、視聴する男性にとってはYouTube上の授乳の教育動画ならぬ一種のアダルトコンテンツとして人気を博しています。
ディープフェイクの技術を覚えた個人でも簡単に動画コンテンツとして制作できますから、特に女性が始めるケースが増えています。
また、実際に体を貸せる女性も募集しているらしいですね。
こちらは法人でエロ系の動画制作を運営している法人組織が募集しているのですが、動画制作にあたり、身バレせず体だけで出演できる女性を募集しているのです。
出演できる女性と女性を探す制作業者側が集うプラットフォームも盛況のようです。
自分で動画を制作せずとも、モデルとして出演し、出演料を稼ぐ女性もいるわけです。
ディープフェイクは、政治のプロパガンダにもよく利用されます。
最近だと、アメリカ大統領候補の「カマラ・ハリス」の偽の演説がディープフェイクによって作られSNSで拡散されました。
政治やビジネスシーンで広告や観光などにも使われるディープフェイクの技術は、AIの可能性を知らしめると同時に、性産業のようなアダルトコンテンツにも十分に利用価値があると証明されてしまいました。
先日も記事として書いた「死者を蘇らせる」と言う使い方もできますしね。
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コンテンツを制作するのは人間ですから、ディープフェイクを使って、ルールや法令を守ったうえで世の中に広く楽しめるものを提供できるかどうかは、クリエイター側の質となります。
これから多くの課題を解決しつつ、ディープフェイクようなAIを使ったサービスからまだまだ新しいものがたくさん生まれてくるでしょう。
そしてAIの力をコントロールするためには、人間の知恵や技術がますます必要になってくるとも言えるわけですね。