AIの進化のスピードには、本当に驚きます。
これまで生まれてきた多くのAIサービスから、ここ最近の機能アップが著しいサービスを5つほど挙げてみたいと思います。
Gemini
最初は「Gemini」ですね。
「Gemini」は「DeepResearch」が搭載され、無料ユーザーにも開放されるなど手の込んだ情報調査には欠かせなくなっています。
無料ユーザーも「月に数回程度まで」と上限は決まっているものの「DeepResearch」を使えるようになっています。
「DeepResearch」の使い方は、普通にチャットで会話する方法と変わりません。
じっくり調査したい内容をWeb上の無数の情報から抽出しまとめてもらうために、質問するための文章を作ります。
後はその質問内容に応じた調査結果をGoogleドキュメントにレポートしてくれます。
レポートには見出しごとに詳細な情報が記載され、参照した情報はすべて「引用文献」としてURLを挙げてくれます。
返ってくる結果が本当に詳細にまとまっていて驚きますね。
有料版は「推論能力」や「文脈理解」の性能が向上するので、より詳細にレポートをまとめてくれるでしょう。
特徴 | 無料版のGemini | Gemini Pro (またはGemini Advancedなどの上位モデル) |
---|---|---|
基盤モデル | 標準的なモデル | 基盤モデル |
基盤モデル | 標準的なモデル | より高性能で大規模なモデル |
性能 | 日常的なタスク向け | 複雑な指示、高度な推論、長文理解、コーディング能力が高い |
利用制限 | リクエスト数や文字数に制限がある場合あり | 制限が緩和される、または利用量に応じた課金 |
機能 | 基本的な機能 | 高度な機能、特定アプリとの連携強化、マルチモーダル機能など |
料金 | 無料 | 有料(月額プランまたはAPI利用料) |
応答速度/安定性 | 変動する場合あり | より高速で安定 |
主な用途 | 個人利用、一般的な情報収集、簡単な文章作成 | 専門的な作業、高度な分析、開発、大量のテキスト処理 |
Claude
「Claude」も文書生成系のAIでは、非常に優れた機能を持つサービスとなっています。
中でも「スタイル作成」は自分の書きたい文体を指定できるので、普段自分が書いている自然な文章を生成しやすくなります。
「カスタムスタイルを作成」して、元々ある文章を読み込ませて新たに自分用のスタイルを作成してもいいでしょう。
「Claude」はプログラムコードの生成でも重宝します。
コード作成を依頼すると、画面が左右の2画面表示に切り替わるので見やすくて便利ですね。
HTMLなどWeb系の修正は、実際の画面の動作を確認しながらコード修正も可能となっています。
Perplexity
Pro検索
AI検索としてGoogleを脅かす存在と言われている「Perplexity」も進化しています。
「Gemini」にもあった「DeepSearch」と同じように詳細な回答が欲しい場合に「Pro検索」が使えます。
無料ユーザーも1日の利用回数に制限がありながらも同じように使えるようになっています。
他社言語モデルの利用
さらに「Perprexity」は、OpenAIやGemini、Claudeなど複数の言語モデルを選択できるので、「Perprexity」を使いながらでも自分が普段使っているモデルを利用できるのが特徴です。
スペースの作成
特定のチームを作って、そのチーム内で作成したデータやWebサイトを元に検索できる「スペース」という機能も便利ですね。
これは形として後述する「NotebookLM」の機能に近いのかなと思います。
自分が作成したデータを読み込ませて、それらの情報から答えを返してくれるわけですから、正に自分だけのスペースでAIとのやり取りが可能となっているのです。
Grok
Xユーザーであれば身近なAI機能となった「Grok」です。
Xの画面に標準機能として搭載されているので、以下のようなXとの相性がいいですね。
- Web版のXではXに投稿した文章の校正などが利用できる
- Xの投稿で文章を方言などに書き換えができる
- Xの投稿で画像生成ができる
- その日に話題になった投稿を分析できる
- 今後のトレンドの予測ができる
Xを利用する時間が多いのであれば、Xと絡めた各処理はそのままGrokを使って行うと効率がいいでしょう。
Xユーザーでなければ、単独でGrokを使う機会の方が多いかもしれません。
どこかの週刊誌でGrokとエロトークをしている人がいましたね(笑)
他の文書生成AIと同じように、「DeepSearch」や「Think」などの機能が使えますし、エロトークでもきちんと対応してくれる柔軟さが好まれます。
NotebookLM
手持ちのデータや資料などをAIのリサーチ対象とするので、情報の正確性を担保しやすいのが「NotebookLM」です。
先ほどの「Perprexity」にも同じような「スペース」と言う機能がありましたが、AIを使ったドキュメントによる情報整理ツールとしては「NotebookLM」の方が先に周知されましたね。
読み込める情報ソースは以下があります。
- テキストファイル
- 音声ファイル
- Googleドキュメント
- Googleスライド
- Webサイト
- YouTube
「NotebookLM」がグーグルのサービスなので、マイクロソフトのワードやパワーポイントはソースに指定できません。
表計算ソフトはエクセルがダメなのはもちろん、グーグルであってもスプレッドシートのデータはソースにできないのが残念ですね。
それらはPDFに変換すればソースに指定できます
音声ファイルをソースにすると自動的に文字起こしが行われますし、違う言語の音声だとしても日本語のチャットで音声ソースを利用できます。
ChatGPTやGeminiなどと違い、チャットの履歴は残らないので、もらった回答はメモやマインドマップにして保存しておきましょう。
無料 | Plus | |
---|---|---|
登録できるソース | 50件まで | 300件まで |
チャット利用 | 最大50件 | 500件まで |
音声生成 | 3件 | 20件 |
米グーグルは「NotebookLM」のスマートフォンアプリも発表しました。
日本でも今後は「自分だけのドキュメント情報整理ツール」をいつでもどこでも操作できるようになっていくかもしれませんね。
(まとめ)AIに頼り過ぎないようにしなければ・・
全ての作業をAIに頼るわけではないとしても、時短になるような作業や以前は自分ですべて考えていた作業などは、だいぶAIに任せる部分が増えてきたような気がします。
あるAIツールに触っていなかった期間が長いと、もう以前とは違って新たな機能が追加されている場合が多いですね。
チャットでの対話から相当深堀りできるようになったり、自分の管理している情報を一元的にまとめてそれをさらに別の情報として広げられたり、まだまだ進化していきそうです。
しかしそんな進化していくAIの力に頼りすぎると、自分がいつも手を抜いてしまうような悪い習慣ができあがりそうです。
場面場面でAIを上手に使って、人間も進化していかなければなりませんね。