最近、AI界隈でやたら「ChatGPT」の「o1」が凄いという話を聞いていたのですが、とうとうこの「o1」を使って小説を書かせた作家さんが登場しました。
アマチュア作家のレベルは簡単に超え、人間が書いたのかAIが書いたのかも判別できないほど、そのクオリティは群を抜いているらしいです。
確かに、Xに投稿された実際にAIに書かせた1万文字の内容を読んでみると、ちょっとどころか結構な衝撃ですね。
普通に第二章が気になるくらいのクオリティです。
結果、AI小説は既に「読める・読めない」ではなく、「面白い・面白くない」を判定する時代になった、と言っていますね。
ただその一方で、プロンプトにはこだわらなければならないし、作家の能力も必要になります。
そして、たくさん出力される小説から「面白いもの」を選ばなければならないし、導入・手直しを含む一連の作業が面倒くさい、と。
つまり、1人の作家が作品のクオリティアップにAIを使ってもせいぜい1~2作くらいで、作家を本業としてない人が大量参入もしないであろうから、みんながこぞってAI小説を作るには大きな壁がある、というのです。
小説もそうですが、文章を書くにあたってAIの力を借りるというのは一般的になってきたのかもしれません。
ただ、当サイトの記事はあまりAIには頼っていません。
全記事の内、一部にAIの文章を使っているのは0.5割にも満たないと思いますし、AIに出力してもらった文章をフルで記事にしているのは1つもありません。
文章は人それぞれで書き方が異なり、AIで出力された文章というのは、そのクオリティも本来の自分の文章に近づける作業が必要となるため結局1手間2手間増えてしまうのが面倒なのです。
主題となるものに関してAIにお伺いを立て、その回答を参考に1から文章を作るというのはありますが、出力された文章をそのまま利用できる場面は中々ないですね。
今回の小説のお話もおそらく似たような流れだと思うのですが、AIに考えてもらうと確かに便利でクオリティもそこそこ素晴らしいものができ上がります。
しかし、最後の最後、編集(小説で言う導入・手直しを含む一連の作業)に関してはどうしても人間の手によるところが大きいですし、世の中に出回る文章がすべて「AI作」になるにはもう少し時間が必要かもしれません。
それにしても、「AIのクオリティが上がったおかげで新規に参入する作家がそれほど増えない」というのは面白いですね。
逆に増えそうじゃないですか。
AIを使いこなすにはそれなりの本業・作家としてのスキルが必要で、未経験者が「AIで作りました」と言って読者を唸らせる作品を作るのは難しい、というわけです。
確かに、AIが作った文章のどこを拾ってどこを入れ替えて全体のトーンをどのように変えていくか、というのは通常の文章を書く場合でも悩むところではないかな、と思うのです。
基本的な文章作成スキルがなければ、悩みようがないですしね。
現段階でテキスト生成というのは、質問に対して回答するのがメインであり、人に読ませるための文章作成ツールではなかった(「記事風に」などのプロンプト次第で多少は変わる)のですが、今回の小説で使った「ChatGPTのo1」だと出力文字数の大幅アップのおかげで、プロンプト次第ではちょっとした小説なら生成できるようになりました。
AIを全く使わないという選択肢はないので、自分の仕事や作業にどのように関わってもらうのかは、まだ人間側がしっかりと考えていく必要があるでしょうね。