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今回は、動画生成AIである「PixVerse」について少しお話してみたいと思います。
動画生成AIについて
近年、AI技術は目覚ましい進化を遂げ、私たちの創造性を新たな次元へと導いています。
その最前線に立つのが、動画生成AIサービスではないでしょうか。
その動画生成AIの一つである「PixVerse」ですが、この革新的なプラットフォームは、単なる動画エディターではありません。
ユーザーの想像力を具現化し、テキストや画像から瞬時に動画を生み出すことができる、まさに魔法のようなツールです。
「SORA」が注目される動画生成AI市場ですが、「PixVerse」というツールにも目を向けてみましょう。
今回は、「PixVerse」の魅力とその機能、そして利用方法について見ていきたいと思います。
サービス概要
「PixVerse」はテキストや画像から動画を生成するAIベースのプラットフォームです。
動画を生成できるパターンは以下のようになります。
- プロンプト単体
- 静止画+プロンプト
運営は、「Alsphere」という中国の企業になります。
アニメーション、CG、3Dなど多様なスタイルでの動画生成がプロンプトベースでも可能なのが特長ですね。
プロンプトには、日本語も利用できるので日本人であっても使いやすいサービスとなっています。
サービス初期のころは、「Discord」内でのみの利用でしたが、現在はWeb上に専用のプラットフォームが用意されているので使いやすくなりました。
利用可能なプランと料金
利用プランは、3つ用意されています。
それぞれの特長を挙げておきましょう。
ベーシックベータプラン(無料)
初期クレジット200、毎日50クレジットが追加されます。
1つの動画を作成するのに「10クレジット」が必要なので、1日に最大5つの動画を作成できます。
上の画面は、他のユーザーが作成した動画の一覧ですが、無料プランで作成された動画には、「PixVerse」というウォーターマークが表示されます。
標準ベータプラン
月額5ドルで毎日500クレジット、毎月5000クレジットが追加されます。
無料プランのウォーターマークは、このプランと次の「無制限ベータプラン」では非表示で動画生成できます。
有料プランは高速生成オプションが提供されます。
無制限ベータプラン
月額30ドルで無制限のクレジット、ウォーターマーク無しの動画生成、新機能への早期アクセスが可能となっています。
動画の特徴と制限
作成できる動画の最大時間は4秒までとなります。
ユーザーは動画のスタイルや長さを自由に設定できますが、「PixVerse」で生成された動画は個人使用のみに限られ、商用利用は許可されていません。
実際の画面
それでは、実際の画面を見てみましょう。
今回は、画像とプロンプトの両方を指定して画像ファイルをベースに動画ファイルを作成してみます。
画像には、子猫が5匹並んでいる画像を使用します。
さらに、プロンプトには以下のように入力しています。
プロンプト
5匹の猫たちが同じタイミングで顔だけを左右に動かして「左を見る、右を見る」を繰り返す。
動画を生成したい元の静止画像がある場合は、この方法がいいでしょう。
後は、動かしたいプロンプトを加えてあげるだけとなります。
さらにこの画面で、カメラモーションやseed値の変更も可能となっています。
設定出来たら「Create」ボタンをクリックします。
設定値の確認をしながら、実際に生成される動画の確認ができます。
これでよければ「Go create」ボタンをクリックします。
生成した動画が上のようになります。
すべての猫が首を左右に振る動画を作成したかったのですが、あまりうまくできませんでした。
プロンプトやシード値を変えながら確認したいところですが、フリープランだと1日に作成できる動画数にも限りがあるので好きなだけ設定を変更してみる・・と言うわけにはいきませんね。
まとめ
今回は、動画生成AIの「PixVerse」について簡単に概要と操作方法を見てみました。
今回は、画像とプロンプトから動画を生成してみましたが、プロンプトだけでも動画生成できるので、凝った映像制作も簡単にできそうです。
概要やプラン詳細などはこれからも変更されていくでしょうから、「PixVerse」の公式ページでもご確認ください。