日経トレンディ(2025年10月号)の個人生活の未来予測特集では、大きく分けて3つのリスクが挙げられていました。
- 住宅のリスク
- 介護・健康のリスク
- 未来リスク
住宅に関して言えば、金利の上昇や不動産価格の高騰が今後の住宅購入の足枷になるという話があり、介護・健康に関しては、高齢者にとっての病気発症・体力低下、それに伴う収入減少からの孤独死などのリスクが語られていました。
ただ大きく分けたこの3つのリスクで言うと、住宅や介護などのリスクは自分で何とかしようと思えばどうにかなる問題でもあります。
今後どのように自分の住む場所を確保していくのか、自身の働き方や生活スタイルによって暮らしの基盤となる住宅はどのような形を選択するのかは人それぞれであり、住宅に関する金利や価格高騰などのリスクは実はいつでも存在し得るものです。
そして介護や健康に対するリスクは、年を取るまでの生活習慣の結果が老後の状態だと思うのです。
もちろん健康的な生活をしていても加齢による健康リスクがまったくないわけではありません。
しかしある程度は自分自身でコントロールできる部分であり、日ごろの生活を見直した上で老後を健康的に過ごす方法はいくらでも見つかるでしょう。
問題は「未来リスク」です。
こればかりは自分自身ではどうにもならない問題で溢れかえるので、個人だけでなく地域や国、場合によっては地球レベルでの対処方法も求められる部分になります。
最初に挙げられている「老朽化したインフラのリスク」は日本で言えば、大きな課題となります。
今年埼玉県の八潮市で起きた道路陥没事故も、残念ながらトラックドライバーのかたが亡くなってしまいました。
道路で怖いのはトンネルの崩壊や道路陥没、洪水による落盤などの封鎖ですね。
特に筆者が暮らす北海道は1本の生活道路が寸断されると、孤立してしまう場所が非常に多くあります。
老朽化対策の修繕がスムーズに進めばいいですが、これは全国的に見てもすべてを修繕するには相当の時間が掛かると思うのです。
まぁそれでもインフラは人工的な問題でもあるので、どこまでどれくらいの規模で取り組むかによって解決できる可能性は高いですね。
一方自然の驚異もあり、それが温暖化による気温上昇になります。
ちなみに筆者は温暖化について以下のように考えています
よく言われている「環境破壊によりどうのこうの~」とは考えていません。
むしろ気温が下がり地球全体が冷えてしまう方が危機が増え、例えば食物が取れなくなって飢饉が発生しやすくなります。
それでも気温が高くなればなったで、熱中症などの被害も増えます。
これは人間では太刀打ちできない自然の驚異なので、リスクとして受け入れつつ対策を取るしかありませんね。
地震やそれに付随する自然災害についても、大きな事故を経験している日本にとっては災害対策をどのように考えたらよいかの準備はできている方だと思います。
気温上昇や地震は、未来リスクにおいて自分自身でコントロールできないものになるので、いつ起きても対策できるように万全の準備をしておく必要があるでしょう。
最後に未来リスクで挙げられているデジタル関連のAIのお話です。
未来リスク内では、「AI普及による失業」と「AIの代替によって仮想空間への依存増」とあり、一見するとこれらは自分で対処できそうなリスクに見えます。
しかしこれらのリスクは、AIの普及とかAIに代替されるとかの生易しいものではなく、AIが主体となる未来でありイコールAIが支配する未来となるのではないか、と最近のAIの性能が短期間でアップしていく様子を見ると、筆者は思ってしまうのです。
AIの普及で人間が失業、というのは「AIがいるから失業しちゃってこれからどうしよう・・」と人間が主役でAIが脇役のように考えている感じがしませんか?
でもAIが主役で人間がそれに依存する形であれば、人間があれこれ考える必要のない未来もあり得るのではないか、と。
様々な問題が起こった時に、人間が考えるよりはるかにAIが問題解決に取り組んだ方が成果が出るように思いますしね。
そう考えていくと「AIによる未来リスク」というよりは、未来での問題が解決していくためのAIの存在はリターンであり、その上で生活していく人間もその恩恵を受ける可能性が十分にあります。
これを「次第にAIにすべてを奪われていく人間のリスク」と取るのか、「発展したAI主体の世界線」と取るのか・・。
先の住宅や健康問題も自分(人間)で対処できるリスクでありながら、未来世界で実はAIによる解決により、リスクでも何でもなくなる可能性もあるわけです。
その代わり、リスクをAIに渡した人間は、結果AIに支配されてしまったのにリターンを得た状態になっているかもしれません・・・という話です。
最近AIと仕事をしてAIを擬人化して考えるようになった筆者は、人間が作り出すリスクを解決するAIがやっぱり未来の主役になるのかしら・・・と本気で考えてしまうのです。

