動画ACにアップロードした動画が公開中です。下のボタンから一覧をご覧いただけますのでどうぞご利用ください。

ユーザ名:ryo88

動画をダウンロードする

主に風景やエフェクト、背景動画をアップしています。

このページには広告が含まれる場合があります。

AIのお話

続・本当の読解力とは

2025年7月1日

今回は前回の読解力問題の続きとなります。

本当の読解力とは

今回は「PRESIDENT」最新号で特集されていた「読解力」について語ってみたいと思います。 合わせて本書にも載っていた読解力が試される「係り受け」問題や「メジャーリーグ」問題なども一緒に解いてみまし ...

続きを見る

それでは前回の解答から行ってみましょう。

係り受け問題

以下の文章を読んでください

ガソリン車からEVへの大転換「EVシフト」は、自動車部品の製造に欠かせない工作機械にとって、EV部品の増産に向けた設備投資や、新たな加工に対応するための機械更新と言った大きな需要が期待できる機会だ。

この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。

大きな需要を期待できるのは(  )である。
  • EVシフト
  • 工作機械
  • EV部品の増産
  • 設備投資

答えは「EVシフト」です。

本来の主語は「EVシフトは」で、述語は「機会だ」になり、「EVシフトは機会だ。」と言っているわけです。

他の文節は、この主語と述語にそれぞれ係って主語や述語を説明しています。

ガソリン車からEVへの大転換=EVシフト

この主語の「EVシフト」が何であるかを説明しているのが「ガソリン車からEVへの大転換」となります。

『ガソリン車からEVへの大転換である「EVシフト」は、~』となっていると分かりやすかったかもしれませんね。

上のように「=」が見えれば、主語は「EVシフト」しかないと分かるのです。

それでは「EVシフト」は何の機会だと言っているのでしょうか。

「大きな」「需要が」「期待できる」機会だ。

細かく文節を区切ると、それぞれが係り受けとなっています。

つまり「EVシフト」は

  • 期待できる機会だ
  • 需要が期待できる機会だ
  • 大きな需要が期待できる機会だ

ここまで来ると、問題の答えが見えてしまいましたね。

大きな需要を期待できるのは(  )である。

順番に見ていくと、答えは「EVシフト」しかしっくり来ないと思います。

「工作機械にとっての設備投資や機械更新」が大きな需要になると説明されていて、大きな需要を期待できる機会となっているのが「EVシフト」であるというわけですね。





メジャーリーグ問題

次の文を読み、メジャーリーグ選手の出身国の内訳を表す図として適当なものをすべて選びなさい。

以下の文章を読んでください

メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である。

前回書いた通り、「メジャーリーグ」というものが全く分からなくても、文章を読み解くにはさほど影響はありません。

冒頭の「メジャーリーグの選手のうち~」の部分は、「(ある集団の)全体のうち~」と読めます。

「メジャーリーグの選手=100%」とすると、文章前半までで分かる内訳は以下の通りになります。

  • 「28%」はアメリカ合衆国以外
  • 残りの「72%」はアメリカ合衆国

「72%」の内訳は、文章内ではっきりと明示されていません。

しかし選手全体の内、「アメリカ合衆国以外の出身国」に関する比率を出しているわけですから、残りの比率は「出身国がアメリカ合衆国である」と考えていいでしょう。

つまり「メジャーリーグというものが、アメリカ合衆国で毎年開催されているプロ野球リーグで多国籍の選手が集まってプレーしている」と知らなくても文章の読解には何の影響もないわけです。

文章の後半は、「その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である」と書いてあります。

その出身国の「その」は「アメリカ合衆国以外」を指していますね。

今度は「28%」の内訳から、最も比率の高い国は「35%のドミニカ共和国」であると読み取れます。

計算式は「28%×35%=9.8%」となります。

ここまでで選択肢のグラフを見てみましょう。

3と4は、アメリカとドミニカ共和国の比率が全く違うので間違いと分かります。

1に関しては、グラフ上の単位が数字で表されているのもミソですね。

「アメリカ合衆国の720人」と「外国人選手の280人」と言うのは、単位が「人」でも比率は72%と28%で合っています。

しかし280人の内の「ドミニカ共和国の35人」と言うのは比率としておかしいですね。

この場合の計算式は、「280人×35%」で「ドミニカ共和国は98人」とならなければ間違いです。

したがってこの1のグラフは、次の様であれば正解です。

よって正解は2のグラフとなります。

「28%」の内訳の中に、最多となる「35%」の比率を持つ「ドミニカ共和国(9.8%)」が表示されています。

(まとめ)読解力の練習方法は色々ありそう

「PRESIDENT」には、今回の「係り受け」や「グラフ」とは別に、「助詞トレーニング」や「新聞記事を1文でまとめる」、「音読トレーニング」など読解力を付けるトレーニングが紹介されていました。

「AIにすべてを任せるわけにはいかない」と思いつつも、手軽に頼める文章要約やリサーチなどはついつい使ってしまいます。

AIを使う場合でも文章をきちんと伝える、文章を理解する力は必要ですから、今回のようなトレーニングで日本語の読解力が落ちないように維持しておきたいものですね。

おすすめ

1

最近、何かと世間をにぎわせている某タレント、いや「中居正広」の各スキャンダルですが、この人の名前を見るたびに筆者は自分の小学生時代を思い出すのです。 注意深くこの記事をご覧になってくださったかたは、こ ...

2

「ダラシメン」というYouTubeチャンネルをご存じでしょうか? いわゆるホラーチャンネルなんですが、このチャンネルの面白いところはやらせが全くない(やらせを感じさせるものが全くない)ところです。 「 ...

3

TBSラジオの「問わず語りの神田伯山」と言う番組をご存じでしょうか? 毎週金曜日の夜9:30からやっている30分番組で、講談師の神田伯山氏がリスナーからのメールやはがきを読んで色々しゃべる番組なのです ...

4

サラリーマンでも会社経営でも、社会人になるとなんだかんだ言って数字と向き合う時間は増えると思います。 計算していても結構多く登場するのは、割合を求める場面ではないでしょうか。 例えば、 A商品の利益率 ...

5

地震や大雨のニュースを見るたびに、防災の意識が高まる・・・ようにならなければならないのですが、筆者は非常食以外、特に防災を意識した持ち物を用意していないのが現状だったりします。 自分の場合、自宅が海の ...

6

今年の11月にアメリカ大統領選挙があります。 民主党候補の現職バイデン大統領が今秋の大統領選出馬を見送り、現職副大統領のカマラ・ハリスを擁立した途端に民主党の支持が回復しました。 日本では、9月27日 ...

7

3日ほど前、筆者の自宅に「ガーさん」が遊びにやってきました。 筆者の部屋に招き、2泊していただいた後の3日目の夜に無事にお帰りになりましたので、十分休息を取られたのではないかと思います。 最近本州の方 ...

8

YouTubeには、ヒーリングミュージック的なものがたくさんアップされていますよね。 筆者も1時間くらいの「運上昇系ヒーリング」や「海を眺めながらジャズヒーリング」などの動画をよく聞いています。 今で ...

9

「動画AC」に新しい動画をアップしました。 ■動画一覧はこちら 今回ご紹介している動画以外にもアップされている動画がありますので、是非ご覧ください。 降りてくるハートフルな4色と野球のボールがこちらに ...

10

最近結婚した「飯豊まりえ」が主演した映画「シライサン」(2020年公開)について語ってみようと思います。 なぜ、この映画を語ろうと思ったかはさておき、ネタバレにならないように内容を簡単にご紹介しておき ...

-AIのお話