今、北海道は富良野市の移住支援対策が結構凄いらしいんですよ。
このカテでは、過去にも何回か北海道への移住について語ってきましたけど、各市町村の驚くような特徴みたいなものは語っても、特定の市町村への移住については語ってきませんでした。
筆者が北海道に移住しようと思った時にも、まったく候補に入っていなかった富良野市が、現在どんな移住支援対策を行っているのか?
今回は初めて、特定の市町村への移住について少しお話してみたいと思います。
富良野市ってどんなところ?
富良野市と言って真っ先に思いつくものが2つあります。
それは「ラベンダー畑」と「北の国から」ですね。
「北の国から」の中にもラベンダー畑が映し出されるシーンがあったように思いますが、それくらい富良野市とラベンダー畑の景色はセットになっています。
ただ北海道のちょうど真ん中に位置しているのに、如何せんどこに行くにしても距離が遠い。
一番近い都市圏と言えば旭川市になるでしょうけれども、それでも車で1時間ちょっとで、60kmくらい離れています。
札幌市や大きい空港のある千歳市までも距離があるので、飛行機を使う旅行をするのであれば旭川か帯広の空港が最寄りとなるでしょう。
自然は多く、景色は綺麗で、ちょっと走れば黒板五郎さんがかつて住んでいた家もあります(笑)
食べ物もおいしく、夕張メロンと並ぶ2大メロンの産地が富良野であり、他にもワインやチーズなんかも有名ですね。
夏はとても暑く、冬は極めて寒い・・。
そんな四季の移り変わりを楽しめる街でもあります。
ちなみに、富良野と付く町名は他にも3つあって「上富良野町」、「中富良野町」、「南富良野町」になります。
今回は「中富良野町」と「南富良野町」の間にある「富良野市」のお話です。
リビング・フラノ
「移住」する場合に一番気になるのが、住居環境より「仕事」というかたが多いですよね。
富良野市が移住支援対策として掲げている「リビング・フラノ」は、2つの移住対策を提供しています。
順番に見ていきましょう。
東京圏からの移住(UIJターン支援)
富良野市が指定する求人サイト(フラノジョブスタイル)などを通じて市内の事業所に就職する場合、移住元の地域に応じて手厚い支援金が支給されます。
- 単身:60万円
- 世帯:100万円
「世帯」の場合、18歳未満のお子さんを連れている場合は、1人につき100万円が加算されます。
ただし対象となる条件に結構な制約があります。
- 住民票を移す直前の10年間に、通算5年以上東京23区に在住、または東京圏から23駆へ通勤しているかた
- 上の条件を満たす人は、さらに住民票を移す直前に、1年以上連続して東京23区に在住または通勤しているかた
- 富良野市で就業、または起業するかた
まあ市としては、東京での生活・就労経験のある人を優先したい考えがあるのでしょうね。
いきなりの起業もOKだそうです。
子育て環境を地方へ移そうという世帯は、最初にもらえる支援金の金額は、中々大きいかもしれません。
全国からの移住
2つ目は、全国から移住を考えている人をサポートする「富良野市新規就業移住支援金等交付事業」となります。
支援金の内訳を見てみましょう。
- 新規就業支援金:10万円/年(3年間支給)
- こども加算:18歳以下のかたと移住する場合、10万円/年(3年間支給)
- 世帯加算:こども加算対象者以外のかたと移住する場合、10万円/年(3年間支給)
- 特定業種加算:富良野市が指定する業種に就職する場合、10万円/年(3年間支給)
- 特典:初年度に「ふらの市内共通商品券」10万円分の商品券を支給
ただし条件は以下のようになります。
- 申請時に、49歳以下のかた(こども加算に該当するかたは65歳以下まで対象拡大)となります。
- 移住直前の23か月以上、富良野沿線地域以外に在住していたかた
- 富良野市公式のしごと情報サイト(フラノジョブスタイル)に掲載されている必要条件に該当する企業等に就職するかた
日本全国からも移住希望者を募っていますが、こちらは富良野市の「しごと情報サイト」に載っている企業で働くのが条件となります。
ただ3年間の支援金を受け取りつつ、副業的に仕事を作り出せば、それ以降は起業も自由でしょう。
ふらの移住ツアー
「いきなり移住するのは雪国生活や人間関係が不安」という人のために、現地をリアルに体感できる「ふらの移住ツアー」を定期的に開催しています。
先輩移住者の本音トークを聞く機会、市内の住まい(空き家や賃貸)の見学、地元の主要な仕事現場の視察などがパッケージされています。
季節ごとの暮らしが分かるように、夏(8月頃)や秋(10月頃)など時期を分けていたり、憧れの暮らし探し・理想の仕事探しなどの目的に合わせたツアーが企画されていたりと充実していますね。
「リアルタイムな住まい・仕事」の情報マッチング
リビング・フラノのウェブサイト上では、移住者が本当に必要とするリアルな情報が常に更新されています。
住まいの確保
富良野市は観光地として人気なため民間賃貸が埋まりやすい傾向がありますが、サイト内で独自の賃貸物件情報や、子育て世帯向けの宅地分譲情報などを発信しています。
仕事の確保
移住支援金の条件にもなる、市の特設しごとサイト「フラノジョブスタイル」と完全連動しています。
地域の一般企業から、観光業、農業、医療福祉まで、富良野ならではの仕事が探せるようになっています。
まとめ
富良野市の移住支援対策は、仕事も含めた生活全般をしっかりとサポートしてくれる体制を取っていると思います。
- 現地での仕事探し
- 安心して長く暮らせる生活支援
- オンラインでの個別移住相談
- 具体的なライフプランの提供
「景観の良さ」と天秤にかけても冬の寒さや場所の不便さで、富良野市を移住先としては選択しなかった筆者も、この支援が移住当時もあったら富良野市を選んでいたかもしれませんね。
地方移住をお考えのかたは、参考にしてみてください。

