あなたの知らない北海道の真実

北海道の大陸は全部で14の区切りがある?!

2018年4月28日

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北海道に住んでいる方にとっては当たり前のお話で恐縮ですが...

例えば、北海道は道南の函館市から道庁所在地である札幌市中心街まで行くことになったとします。

車で行くとどのくらいの時間がかかるか、皆さんは分かりますか?

まぁ、ざっくり5時間~6時間くらいは見ておいた方がいいでしょうねぇ。
しかも、それは春先の4月半ばから10月くらいまでの季節限定のお話で、
冬になると道路が凍ったり、峠が通行止めになったりと色々面倒くさくなって、いわゆる「冬道」シーズンはそれ以上に時間はかかります。

北見とか網走とか道東方面から札幌に向かう場合もだいたい似たような時間がかかるでしょう。

高速道路をすっ飛ばしてですけど。

じゃぁ、電車にすれば?

・・・と思ったあなた。

北海道のJRは、トラブルが色々と多いんですよ。
脱線したり、火ぃ噴いたりするんで、あんまり信用できない。
あぁ、これは全国ニュースにもなってるから、たぶん道外の方でもよく知っている話かもしれませんけどね。

雪のない季節であれば、選択肢に入れますけど、それでも遠い。。。

函館から札幌だとだいたい3時間半くらい。
しかも、指定席のついた急行電車だからお金も時間もかかります。

あ、ちなみに北海道でも特に年配の方は、電車のことを”電車”とは言いません。

札幌や函館だと路面電車を指すそうです。
・・・じゃぁ電車のことは何と言うのよ!
と言われれば、それはまぁ「汽車」ですね、ハイ。
いや、もちろんSLじゃないです。
わたくしも、”汽車”と言われた時に、あの黒くて煙もくもくのSLを思い出しましたよ。

もう、いい、じゃぁ飛行機!

根が貧乏性なものでして、飛行機って何か特別な乗り物のような気がするんです。
”たかだか札幌行くのに飛行機かよっ!”
みたいな。
時間は40分くらいですけど、やっぱり搭乗手続きやお金などで、そう簡単に行こうとは思わなくなります。

そうなると、仕事などの用事で道庁まで出向かなければいけない時は、どうしたらいいんだろう?
という疑問が湧いてきます。

でも、安心してください!

たかだか書類の1枚や2枚出すのに、わざわざ札幌まで行かなくても大丈夫なように、
この広い大陸は14の振興局に分けられているのです。

いわゆる「支庁」で、道庁の機能が各地域にも分散されている、ということになります。

  • 渡島総合振興局
  • 胆振総合振興局
  • 後志総合振興局
  • 留萌振興局
  • 石狩振興局
  • 空知総合振興局
  • 釧路総合振興局
  • 十勝総合振興局
  • オホーツク総合振興局
  • 宗谷総合振興局
  • 上川総合振興局
  • 日高振興局
  • 根室振興局
  • 桧山振興局

ざっと、14の振興局をすべて挙げてみました。

なんとなく聞いたことのある地名もあれば、聞いただけではよく分からない地名もあると思います。
ちなみに、わたくしの最寄の振興局は「渡島総合振興局」になります。

さて、このようなランダムな順番に並べてみましたが・・・

実は、上から4つは、わたくしが北海道に移住した際に、
「読むことができなかった名前」の振興局です。
そう、自分が住んでいる管内の振興局ですら読めなかったのです(涙)

「渡島総合振興局」は「としま」ではありません。

「おしま」と読みます。
それも街中にある「おしましんきん」という地元の信用金庫の看板を見て
「おしまと読むのかぁ・・」
と初めて気が付いたくらいです。

胆振総合振興局→いぶり
後志総合振興局→しりべし
留萌振興局→るもい
「留萌」は留萌市と市の名前でもあるのですが、最初の数日間は「るもえ」だと思っていました.....

14の振興局は、北海道知事の権限に属する事務を分掌させた支庁であると、先に述べました。

ところが、この一覧を見てみると、おなじ振興局でも2種類あることにお気づきでしょうか。

「総合振興局」と「振興局」の2つです。

総合振興局と振興局の違い

■渡島総合振興局(桧山振興局)
■胆振総合振興局(日高振興局)
■空知総合振興局(石狩振興局)
■上川総合振興局(留萌振興局)
■釧路総合振興局(根室振興局)

■後志総合振興局
■十勝総合振興局
■ホーツク総合振興局
■宗谷総合振興局

簡単に言えば、振興局の親が総合振興局となります。

全部で5つの親子振興局があります。

例えば、桧山振興局が管轄する地域のことであっても、広域的に処理すると効率的かつ効果的なのであれば、その親である渡島総合振興局が処理を行ってもよい、ということです。

とにかく、この振興局が各主要地にあるので、地域住民はそれほど大変な思いをしなくても済んでいる、ということになります。

そういえば、道庁本庁舎をお持ちの「札幌市」はなんと「石狩振興局」の管轄地域に入っています。

「石狩振興局」は、隣の岩見沢市を主要地とする「空知総合振興局」の管轄です。
なぜ、北海道随一の大都市が、このような処遇になってしまったのでしょうか。

実は、分類上そうなっただけで、「札幌市」にしてみたら振興局の振り分けなど、全く眼中にないということです。

札幌市にしてみたら、「振興局の管轄」というのは道庁の機能を分散させる必要のある各地域で話し合ってくれればいいわけで、
”道庁所在地で政令指定都市でもあるうちに何の関係があるのよ・・”
ということなのでしょう。

というわけで、広くて一極集中、そして札幌目指してひたすら延伸する新幹線のある北海道は、道外の皆さんが思いもよらないことがいっぱいあるのです。

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