今日は、久々に北海道のお話でも書きたいと思います。
今年は、とにかく寒いです。
いや、毎年寒いんですけど北海道の道南地方というのは、本州と北海道の間を流れる「津軽暖流」の影響もあって、北海道の中でも比較的暖かいとされています。
あくまでも北海道の他の地域との比較です(笑)
ちなみに、日本の降雪量が一番多い都道府県は北海道・・・ではなく青森県です。
それくらい道南地方というのは、場所によっては、雪は降るけど全然積もらないような場所もあるのです。
しかし今年は既に、この時期で降った雪が根雪になりかけているところもあります。
雪の下地である根雪とは解けない雪の上にさらに雪が積もっていく最下層の雪を指します。
そして、今日は所用があって函館方面から長万部町方面へ向かって車で走りました。
国道5号線をひたすら札幌方面に向かって走るわけですが、その途中、八雲町のところで前を走るトラックが何やら減速し始めました。
事故かもな・・と直感しました。
というのも、この道は2023年6月にトラックと高速バスが正面衝突をしてお互いの運転手と高速バスの乗客3人の計5人が死亡し、バスの乗客12人が重軽傷を負った事故として全国ニュースにもなった道なのです。
トラックの荷台に乗っていた豚が投げ出された映像をニュースで見た方もいらっしゃると思います。
この国道5号線の森町から八雲町の街中に向かう道中は、海沿いの道でほぼ信号のない道です。
直線ではないものの、ところどころ緩いカーブがあるくらいで単調な道が続きます。
この事故は、そんな緩いカーブを曲がり切れなかったトラックが対向車線にはみ出し、高速バスに突っ込む形となりました。
実際にこの道を走った経験のあるかたは分かると思いますが、決して6月という雪のない時期に事故が起きるようなカーブではないのですが、トラックの運転手の居眠りか気を失っていたのかハンドル操作を誤ったと言われています。
今でもその場所を通ると花束や飲み物が供えられているのですが、場所がもう少し違っていたらぽつんぽつんと見える住宅の目の前で事故になった可能性もありました。
と、そんな1年半前の事故を思い出しながら、「事故かもな」という直感は当たり、道路からはみ出て下に落ちてしまった車が見えました。
「下」と言っても1メートルほど下の草むらな感じの地面ですから、おそらく死亡事故ではないと思います。
車の前方が下になり直立した状態になって、つまり地面に刺さったような形になってその残念な姿を晒していました。
この日は朝の気温がマイナス7度くらいだったので、この道も雪は積もっていないとはいえ、湿った道路は当然凍っていたでしょう。
そう、ブラックアイスバーンというやつです。
おそらくまだ早朝の時間帯で、ただでさえすいすい走れる道がさらに車の数も少なく快適にスピードを出して走っていたのではないかと推測できます。
通常、普通に車が流れて走っていると、時速70kmから80kmで走るような道です。
ただ、冬のアイスバーンで緩いカーブを走る時は、やはりエンジンブレーキは必須ですよね。
そのままのスピードで緩いカーブを走ったら、スピンして対向車線を通り越して落ちていったと思われますが、対向車線に車が走っていなくて良かったね、と言うところです。
雪道、というより雪に慣れていない人は、雪に対してはおっかなびっくり歩くと思うのです。
もちろん雪が踏み固められてガチガチに凍った道も滑りやすくはなっているのですが、一見雪がなさそうなブラックアイスバーンの方が転ぶ確率は高くなります。
一度、観光客のような人がブラックアイスバーンを普通に歩いていて、マンガのように足を伸ばしてひっくり返ったのを見た時に、「アイスバーンを舐めたらアカン」と某女性演歌歌手と同じセリフを呟いた自分がいたのを思い出しました。
雪国で暮らすと、現在走っている雪道のヤバさがどの程度か分かりますが、観光でたまにしか来ない場合は中々難しいと思います。
事故を起こしていた車は、仕事で使う車なので地元の車だと思いますが、地元の人でも少し油断するとこの有様です。
これからの雪のシーズンに北海道を車で走る予定のかたは、例えアスファルトが見えていても”滑るかもしれない”と気を付けながら、ドライブを楽しんでほしいものです。