2025年も早いもので前半が終わりました。
昨年やそれ以前から2025年は激動の年になるという噂が飛び交っていました。
この半年間で実際に起こった出来事を振り返ってみたいと思います。
トランプ米大統領の就任と関税ショック
「ドナルド・トランプ」が1月に第47代アメリカ大統領に就任しました。
減税や雇用などの経済改革に対する国民の期待感が高揚し、米国株相場が軒並み上昇し、釣られるように日本の株式相場も底堅い動きとなっていました。
しかし4月2日に発表された各国・各地域への相互関税によって、世界的に株価が急落してしまいましたね。
貿易赤字是正に不可欠な措置であると強調し、交渉を通じて譲歩を促す姿勢を見せたために少しは落ち着いたものの、投資家たちにとってはベテランから始めたばかりの”にわか”まで右往左往させられました。
株式投資に慣れてきて順調にポジションを保持していた知人たちは、日経平均の大幅下落に引きずられるように持っていた個別株が軒並みマイナスポジションとなり、「ビギナーズラックだった」と投資の怖さを知った人もいました。
利上げと円高
2024年に日銀がマイナス金利政策を解除しました。
その流れで2025年にも追加の利上げを実施し、銀行などの金融株が上昇した一方で、円高傾向が懸念材料となって輸出関連株が下落傾向となりました。
それまでが歴史的な円安に動いてきたので、少々円高に戻したところで現在は推移しています。
個別株でポートフォリオを組んでいた人は、保有していた株の業種によっては大損をしてしまった人もいたかもしれません。
自然災害
世界各地での自然災害が毎日のように世間を騒がせました。
アメリカのロサンゼルスでの山火事、ミャンマーでのM7.7の地震、韓国南東部での「史上最悪」の山火事など世界中のあちこちで気候変動による自然災害が発生しました。
そして7月に入ってからも、アメリカのニューメキシコ州で発生した洪水や日本のトカラ列島の断続的な地震など、常に予断を許さない状況に立っています。
どの国の人であっても日常の生活と合わせて、自然災害への備えが喫緊の課題となっています。
サイバーセキュリティ犯罪
詐欺・攻撃メールの激増とサイバーセキュリティの脅威が深刻になっています。
2024年末以降、詐欺などの新種の攻撃メールが世界的に激増し、2025年5月には確認されたメールの約8割が日本を標的としたものだったと報じられました。
そして記憶に新しいのが「証券会社口座への不正ログイン」ですね。
一般的な手口としては、本物そっくりの偽サイトや偽メールに誘導する「フィッシング詐欺」が多いです。
メールの件名が「【重要】オンラインサービスご利用条件の変更について(要確認)」のようなそれらしいタイトルの場合、間違って思わず本文のリンクをクリックしそうになりますよね。
後は「ブルートフォース攻撃」のように、別のサービスから流出したIDやパスワード情報を使い回しているユーザーの口座に対し、自動化されたプログラムで大量のIDとパスワードの組み合わせを試行するようなものもあります。
戦争
2023年10月にイスラエルとハマスの戦争から始まった中東戦争は、「イスラエル対イラン」の親玉同士の争いが2025年6月中旬に始まりました。
ハマスの背後にいたのはイランですね。
イスラエルがイランの核施設を攻撃したのが6月13日で、その約2週間後にはアメリカもイランの核施設を攻撃しました。
実はこの間の6月18日、イランでは他にも大規模な攻撃を受けている場所がありました。
それはイラン最大の暗号資産取引所「ノビテックス」です。
この攻撃によって約9,000万ドルの資産が失われたと言われています。
犯人は親イスラエルのハッカー集団「プレデトリー・スパロウ」に所属しているハッカーと見られています。
「ノビテックス」が暗号資産を通じて核開発を支援しているという理由で、イランのデジタルインフラを攻撃したわけですね。
これはデジタル空間での戦争であり、実際イランは取引記録もろとも消失した暗号資産の被害の対応に追われました。
「ノビテックス」は、一般のイラン国民が自国通貨の暴落に供えた資産の逃避先だったので、国家資産であったサーバーが受けた大打撃は、インフラを攻撃されたのと同じような意味合いを持つのです。
意外というか予想通りというか、日本では地上戦の話題ばかりで、暗号資産のサーバーがハッキングされるというデジタル戦争があった事実をあまり報道していません。
失礼ながらイランでさえ暗号資産を国家のインフラとして構築しています。
そして国家のインフラとして認めたからイスラエルもこのサーバーを攻撃したわけです。
アメリカではステーブルコインの規制整備など法案を通しました。
各国でデジタル通貨が金融機関で主流になっていく未来が近いうちに来るかもしれませんね。
IT後進国の日本は、その時どうなっているでしょうか?
今のアノ総理では世界に追随して国を引っ張っていく・・・姿は全く想像できませんね(笑)
(まとめ)
今年2025年のたった半年間を簡単に振り替えっただけで、政治、自然災害、金融、戦争と様々な事柄が発生し、思わぬところで株価が乱高下しました。
結局株価に翻弄されてしまった知人たちは、世界で様々なニュースが起こるたびに一喜一憂して、売ったり買ったりでトータルで損失が発生してしまっていたのです。
チャートを見ているだけや人気銘柄を選定しているだけでは、今年のような世界情勢になると中々思うようには投資成績も伸びないでしょう。
そういった時には有料の情報を手に入れ、余計な感情を排除しながら投資に集中するのも一つの手です。
2025年後半もまだまだ激動が続くかもしれません。
まだまだ気を引き締めて資産運用をしていきたいところですね。

