先日、トヨタが自動運転技術の実証実験として「Woven City」を建設中であるという記事を書きました。
Woven Cityー関係者しか住めない未来を作るための実験の街
トヨタが静岡県裾野市、東富士地域にあったトヨタ工場の跡地に建設中の「Woven City」は着々と進んでいるみたいですね。 「Woven City」とは、トヨタの従業員とその家族、そして退職した夫婦な ...
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今回は、一足先に自動運転技術の開発が進んでいるアメリカの状況について少しお話したいと思います。
上記の記事でもアメリカのロボタクシー「Waymo」が既に走っている、と書いたのですが、現在は一般人にも開放されているので、利用者である住人たちも利用する際にアプリから呼び出すなど完全に溶け込んでいるようですね。
ドライバーが乗っていない「Waymo」は女性にも人気があり、通常のタクシーなどと料金やルートなどを比較される存在になっています。
「Waymo」は、Googleの親会社であるアルファベット傘下の会社ですが、同じメガテック企業からロボタクシーとしてアマゾン・ドット・コムは傘下の「Zoox」を、「テスラ」は「サイバーキャブ」を発表しています。
シリコンバレーのあるアメリカ西海岸では、自動運転の開発が盛り上がっているようで、最近はこのロボタクシーの開発から実際のお披露目までがラッシュで続いていますね。
Zooxの公式ホームページより
第一印象を率直に言うと、Zooxはめっちゃかっこいいですよね。
この車体のフォルムもそうですが、人が乗り降りする部分は両開きの自動ドアで車内は向き合うタイプのシートとなっています。
Zooxの公式ホームページより
一方、テスラが先日発表した「サイバーキャブ」は「サイバートラック」の風貌を踏襲している感じのセダンタイプですが、ドアはガルウィングドアでフォルムは未来を感じさせてくれますね。
ロイターのページより
ハンドルもペダルもない完全自動運転となっていて、2026年に生産を開始する予定だそうです。
他のロボタクシー同様、スマホのアプリがあればそれだけで呼び出せるようにもなるそうです。
アメリカの場合、各地域の多くが車社会であり公共の交通機関は都市部の限られた地域にしかありません。
今後は、自動運転車を簡単に呼び出して迎えに来てもらうなどで、高齢者ドライバーの事故なども防げるようになるかもしれませんね。
日本では、現在ドライバー不足が叫ばれていますが、自動運転技術が浸透するとこのような問題も解決していく可能性が十分に高いです。
煽り運転のニュースが増えた原因は自動運転主体となる布石か‥と勘繰りたくなります(笑)
そして、この自動運転車の一番未来を感じる部分は、車が「投資商品」になるかもしれないという点です。
運転手が必要ないので、車の所有者が使用していない時に、他の人への貸し出しによる収益を得られる機会もあるというわけです。
もちろん、どこまで自動運転車が走れるようになるのかにもよるでしょうけれど、このような未来がもうすぐそこまで来ていると思うと本当にワクワクしますね。
今までは単純に自己消費だけで資産計上できなかった自動車の世界が、もうすぐ新たな歴史の始まりを紡ぎそうです。