会社四季報春号から発売されましたが、新NISA2年目を迎えるにあたって「有望な日本株を買い増したい」と考えている投資家のかたも多いのではないでしょうか。
今回は、これからまだまだ成長していくと思われるAI関連株、そして人口が世界一となって生産年齢人口も魅力的なインド関連株について、10個ほどピックアップしてみました。
さらに最後に記事執筆時点でいくらで購入できるのか、配当利回りが高い銘柄を順番に並べてみたいと思います。
AI関連株
AIと言っても、データセンターや電力エネルギーなど関連株は多岐にわたりますが、まだまだ成長産業ですので期待できる銘柄は多岐にわたります。
銘柄名の下の説明は四季報の説明になります。
5つほど拾ってみました。
セコム(9735)
最高純益続く。連続増配。
25年新たに1カ所稼働しグループで計20カ所、国内の運営者として有力。AI需要で中期的に成長市場。
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連23. 3 | 1,101,307 | 136,700 | 156,124 | 96,085 | 222.5 | 92.5 |
連24. 3 | 1,154,740 | 140,658 | 166,859 | 101,951 | 241.0 | 95 |
連25. 3予 | 1,192,000 | 140,800 | 168,900 | 104,600 | 251.6 | 97.5 |
営業CFも順調に増えています。
コスモ・バイオ(3386)
輸入資材高、人件費増などを吸収し、営業利益は回復方向。
25年央メドに試薬メーカーと学術等需要家をAIでつなぐ試薬販売プラットフォーム稼働。札幌事業所で高純度ペプチド製造
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連23. 12 | 9,340 | 519 | 653 | 442 | 76.0 | 30 |
連24. 12 | 10,037 | 318 | 364 | 262 | 45.1 | 50 |
連25. 12予 | 10,700 | 500 | 580 | 430 | 75.3 | 50 |
フジクラ(5803)
生成AI向け光ケーブルなど拡大。営業増益続く。減損縮小、連続最高純益。
千葉・佐倉で光ケーブル主力製品の新工場が2月稼働。生産量3割増でデータセンター向けなど需要増取り込む。
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
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連23. 3 | 806,453 | 70,163 | 67,897 | 40,891 | 148.3 | 30 |
連24. 3 | 799,760 | 69,483 | 69,733 | 51,011 | 185.0 | 55 |
連25. 3予 | 940,000 | 124,000 | 122,000 | 74,000 | 268.2 | 80 |
キヤノンマーケティングジャパン(8060)
特益減でも5年連続最高純益射程。
西東京データセンターで高性能サーバー向け液体冷却サービス提供開始。競争激化する複合機はITサービスの顧客基盤生かし、中堅企業へのクロスセル注力。
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連23. 12 | 609,473 | 52,495 | 53,585 | 36,493 | 281.4 | 120 |
連24. 12 | 653,919 | 53,123 | 54,393 | 39,315 | 319.8 | 140 |
連25. 12予 | 680,000 | 56,000 | 57,000 | 39,500 | 362.7 | 150 |
HEROZ(4382)
26年4月期もAIサービスの成長続く。
チャットボット『AIさくらさん』は国交省運輸支局で導入決まるなど好調。当社の現役人事が採用支援するサービスを開始、AAI活用した効率化が特徴。
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連23. 4 | 2,980 | 257 | 216 | -574 | -38.2 | 0 |
連24. 4 | 4,841 | 451 | 368 | -1,134 | -75.5 | 0 |
連25. 4予 | 6,000 | 500 | 450 | 30 | 2.0 | 0 |
インド関連株
日本企業が営業拠点をシフトしているインドに関連した日本株も好調です。
TMH(280A)
半導体振興の国策進むインドが重点市場。まずは展示会出展で足場作り、営業拠点開設も模索。
ECの知見生かし、半導体人材の採用サイトを今期開設へ。
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
単23. 11 | 1747 | -127 | -353 | 116 | 34.9 | 0 |
単24. 11 | 6,017 | 323 | 306 | 272 | 81.0 | 0 |
単25. 11予 | 8,100 | 330 | 320 | 210 | 57.0 | 0 |
島津製作所(7701)
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連23. 3 | 482,240 | 68,219 | 70,882 | 52,048 | 176.6 | 54 |
連24. 3 | 511,895 | 72,753 | 76,895 | 57,037 | 193.5 | 60 |
連25. 3予 | 540,000 | 73,000 | 75,000 | 58,000 | 200.0 | 62 |
立花エレ(8159)
システム導入等の販管費増こなし、営業益上向く。
インドに現地法人設立。現地進出が進む日系メーカーとの半導体やFA機器の取引拡大を企図。複数拠点展開も視野。
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連23. 3 | 227,266 | 10,316 | 11,001 | 7,841 | 313.9 | 90 |
連24. 3 | 231,042 | 10,764 | 11,886 | 8,471 | 347.3 | 100 |
連25. 3予 | 220,000 | 8,400 | 8,500 | 6,500 | 281.0 | 100 |
竹本容器(4248)
インドも黒字化し貢献。教育・研修費や人件費増こなし営業増益続く。
受注増続くインドは設備増強や技術者育成進め生産増に邁進。
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連23. 12 | 14,317 | 522 | 607 | 294 | 24.4 | 36 |
連24. 12 | 15,626 | 945 | 968 | 639 | 53.1 | 36 |
連25. 12*予 | 15,900 | 1,000 | 1,030 | 740 | 61.4 | 36 |
SREホールディングス(2980)
AIクラウド絶好調。AIクラウドの増勢続く。
ソニーグループ・インドとの連携実り、競合他社より低価格で、高品質なセキュリティ診断サービスを提供へ。
業績 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益(円) | 1株配当(円) |
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連23. 3 | 18,541 | 1,686 | 1,540 | 1,148 | 71.1 | 0 |
連24. 3 | 24,218 | 2,212 | 2,058 | 1,388 | 85.8 | 0 |
連25. 3予 | 27,000 | 3,050 | 2,900 | 1,850 | 114.9 | 15 |
配当の高い銘柄と10万円前後で購入できる銘柄
上の10の銘柄で25年の予想配当金が高い順に並べると以下のようになります。
- キヤノンマーケティングジャパン(8060)
- 立花エレ(8159)
- フジクラ(5803)
HEROZ(4382)やTMH(280A)は、配当金を出していません。
また、10万円前後で購入できる銘柄は以下のようになります。
銘柄名 | 株価 |
---|---|
竹本容器(4248) | 834 |
HEROZ(4382) | 1019 |
コスモ・バイオ(3386) | 1144 |
TMH(280A) | 1237 |
割安株というわけではないのでご注意ください。
AI(に関連したエネルギー)もインドもまだまだこれから伸びていくと思うので、国内株でもそれに関する銘柄は常に意識しておきたいところですね。
(まとめ)日本株の配分を上げる予定
これまで筆者の環境では株、投資信託で8割ほどを海外に投資していたのですが、今年は日本株の比率を少し上げていく予定です。
本格的に投資したのが2年目というかたも多いかもしれませんが、国、地域、業種、資産クラスでポートフォリオに偏りが出ないように注意しながら、引き続き楽しんでいきましょう。