現在、世界で一番人口の多い国はどこだと思いますか?
そう、インドですね。
約14億5000万人という総人口も凄いですが、何と言ってもこの国の強みは、人口ボーナス期が今後2053年まで続く点です。
人口ボーナス期とは、「15歳から64歳までの生産年齢人口が、総人口の3分の2以上を占める期間」です。
つまり、人口ピラミッドの底辺で、働き盛りの人口ががっしりと支える何とも羨ましい人口動態を持った国で、他には世界4位のインドネシアや世界7位のナイジェリアにしかない綺麗な三角形を形成しています。
さて、そんなインドの個別銘柄に対して投資を行うには、米国預託証券(ADR)の対象となっている銘柄を選択するしかないのですが、株式ではなく投資信託を選択すればインドのインデックス株やハイテク株などに投資ができるようになっています。
今回は、そんなインド株やインド債券に投資する投資信託の内3つほど紹介してみたいと思います。
楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド
楽天証券でのみ販売されている「愛称:楽天・インド株Nifty50」になります。
インデックス型で、為替ヘッジを行わないので、比較的手数料が安めとなっています。
主に、インド株式市場のNifty50指数に連動します。
記事執筆時点で設定から1年未満とまだ日が浅いファンドなので、今はまだ買い時ではないかと思っています。
インド株を少し積み立てておこうという場合は、このファンドをお勧めしています。
もし、楽天証券を使っていない場合は、auアセットマネジメントが運用している「au-auAM Nifty50インド株ファンド」を選択してみてください。
大和-iFreeNext インド株インデックス
「iFreeNext インド株」は、保有資産をすべてインド株式で運用し、通貨のメインもインドルピーで運用されています。
ベンチマークはNifty50で、金融業界株を多めに保有しながらインド株式の様々なセクター株の資産を保有しています。
野村インド債券ファンド(年2回決算型)
最後は、インド債券に投資するファンドです。
主にインドルピー建てのインド公社債に投資するアクティブファンドで、年間2回分配金が支払われます。
インド公社債へ投資するファンドは総じてあまり人気がありませんが、この「野村インド債券ファンド」はそれでも長い期間で順調に資産を増やしているのではないか、と思っています。
(まとめ)投資対象には気をつけたい
今回のように「インド」などとファンド名に特定の国名が入っているものでも、実際の投資対象はアメリカが半分以上を占めていたりする場合もあるので、目論見書はよく確認しておいた方がいいでしょう。
純粋にインドルピーでの運用やインド株式への投資がメインのファンドであれば、カントリーリスクや通貨リスクを避けられます。
インドはこれからまだまだ成長していくと思うので、まだまだ安く買える現状をチャンスと捉え、株式や債券などに投資しているファンドをまとめて持っておいてもいいかもしれませんね。