回転寿司は、お子さんのいる家庭では特に人気の外食先だと思います。
常に食べたい寿司が目の前を通る回転寿司は、見た目の楽しさもそうですが、寿司はもちろんそれ以外の一品や麺類、デザート、アルコールなど様々な物を食べたり、飲んだりできる楽しさもあります。
その上、リーズナブルな料金でお腹いっぱい食べられるので、どの年齢層にも人気がありますよね。
実は、このくら寿司はアメリカで超大人気のすしチェーン店として有名なのです。
そのため、「寿司界のエヌビディア」とも呼ばれているのだそう。
アメリカの投資界隈では、コロナ明けの外食業界において日本の回転寿司チェーン店はまだまだ伸びしろがある、と思われているようです。
実際、日本のような店舗数とはいかないまでも、アメリカの19の州とワシントンD.C.で全68店舗を展開し、一番出店数が多い地域はカリフォルニア州の19店舗となります。
中でも、カリフォルニア州最大の都市、ロサンゼルスには「リトルトーキョー」も含めて3店舗が出店されていますね。
今では、日本の回転寿司チェーン店でもすっかりおなじみとなった「注文用の高速レーン」もアメリカでは大人気のようで、自分たちが座っている目の前のレーンを様々なお寿司が通過していくのを楽しんでいる人も多いようです。
アメリカのレストランなどで日本の寿司を出しているような場合、結構アレンジされた料理も多そうですが、日本の寿司チェーン店であるくら寿司が提供するお寿司は、味も日本で食す味そのものでアメリカの人々にも受け入れらているようで、嬉しくなりますね。
全店舗の平均売上が一月で数億を超えるようですから驚きです。
そして、このくら寿司のアメリカ法人(クラ・スシUSA)は、NASDAQに上場している上場企業でもあります。
コロナ前の2019年に上場し、コロナ禍も着実に株価を上げ、その後乱高下はあったものの、現在も株価は80ドル付近を推移しています。
直近の最高値が120ドルだったので、いわゆるテンバガー株だったわけですね。
くら寿司がアメリカで成功した理由の一つに、テクノロジーとの融合が挙げられます。
日本でも見られる「タッチパネルでの自動会計」や「配膳ロボ」など、テクノロジーの有効活用によって人件費を削減した結果、美味しい料理や飲み物を非常に安価に提供できるようになったわけです。
アメリカではインフレによる人件費の高騰が原因で、店舗を縮小する飲食業界も多いですが、くら寿司はそんな飲食業界を尻目に利益率の確保に成功して店舗数も伸ばしているのです。
日本では「くら寿司(2695)」と言うと、ピークは過ぎてこれからの投資にあまりうま味を感じられないかもしれませんが、「クラ・スシUSA(KRUS)」の方はまだまだ上昇の余地は残っているかもしれません。
配当を出していない分、利益を自社の事業拡大や設備投資のために存分に再投資できますし、日本発のアメリカ版寿司チェーン店からまだまだ目が離せないですね。