「ペニー株(ペニーストック)」という言葉があります。
日本語だと「投機的安物株」、米国株では「1株を1ドル未満で購入できるような割安株」になります。
ペニー株は、購入時点での投資金額を抑えられるので、投資資金が少ない時には魅力的に見える時があります。
しかし、そんなペニー株は実はあまり推奨されるものではありません。
自分のポートフォリオにペニー株が多く含まれている場合は、要注意ですね。
ここでは、ペニー株ばかりに魅了されてはいけない理由について3点ほど確認してみたいと思います。
ペニー株は「リターンが大きくなる」という間違い
現在の株価が安く取引されているペニー株は、将来大化けする魅力がある有望株として見られる時があります。
もちろん、その会社の業績によっては、将来の株価が10倍、100倍と大化けする可能性を秘めたものもあるかもしれません。
しかし、現在のペニー株すべてが必ずしも、売り上げや利益を出しているわけではありません。
投資家としては、
”現在は注目されていない企業だが、まだまだ成長の余地があって・・”
と考えたくなる企業もあるでしょう。
ただし、割安な株価がそのまま暴落して無価値(廃業)と言う可能性もあるのです。
「株価が割安=今後の成長は100%」ではありません。
この点は注意しておきたいところですね。
機関投資家も投資先として選択するから安心
プロである機関投資家たちも、「ペニー株」にまったく投資しないわけではありません。
だからといって、個人投資家も同じように「ペニー株」に投資しすぎるのは最善の策とは言えないでしょう。
「ペニー株はリスクが高い」という認識で、リスクヘッジをとるプロの運用とは違い、個人投資家が数あるペニー株や成長株などをリサーチによって見抜くのは非常に困難です。
「ペニー株の購入は投資資金の□%まで」のようなポートフォリオ管理の上、購入するようにしたいものです。
投資情報は有料で購入するべき?
有料の投資情報などは、「ペニー株」から今後の10倍・100倍と成長を期待できる銘柄を推薦してくれたりしますが、様々な有料の投資情報を厳選していく個人投資家の「目」も養っていく必要があります。
投資情報は、無料・有料問わず数多くの情報が出回っていますが、有料の情報はお試し期間(この期間は無料でいつでも解約できる等)などで実際に生の情報に触れられるサービスは信用できると思います。
配当収入を期待できない
株式のポートフォリオ内では、キャピタルゲイン(値上がり益)を目指す銘柄とインカムゲイン(配当益)を目指す銘柄に分けて運用していく方が多いと思いますが、
「ペニー株」の多くは、配当収入を期待できません。
「大きなキャピタルゲイン」を目指す運用となると思いますが、その場合は「インカムゲイン」を期待できる銘柄を増やすなどしてポートフォリオを組み直す必要も出てくるかもしれませんね。
まとめペニー株
投資資金にまったく余裕がない時は、どうしても「ペニー株」に目が向きがちですが、
”そればかりを集中して購入しているな”
と思ったら、今一度ご自分のポートフォリオを確認してみましょう。
- ペニー株の購入はポートフォリオ内の「□%まで」と決める
- ペニー株の購入前にその企業の業績を調査する
- 調査に自信がなかったら有料の情報にも触れてみる
「安かろう悪かろう」は、投資の世界でも同様です。
個人投資家としての「見極める目」も養っていきたいところですね。