記事執筆時点で2026年4月21日です。
詐欺案件を注意喚起している当サイトとしては結構久々になります。
今回は北海道で発生した詐欺事案について取り上げてみましょう。
今月上旬に札幌市厚別区に住む50代女性が暗号資産詐欺に遭いました。
40代~50代というのは、投資に関する詐欺被害に遭う年代としては一番多いのではないかと思います。
持っている金融資産に少し余裕の出てくる人もいて、その余裕分をさらに投資に振り向けようと情報収集をするからです。
「情報」と言っても色々ありますよね。
もしかすると情報収集に加えて情報発信も行っていたかもしれません。
なぜなら今回の被害女性は、元々暗号資産の取引経験を持っていたらしいのです。
それなのに簡単にSNSで知り合った男に騙されてしまいました。
これはあくまでも推測ですが、おそらくこの女性は自分の投資経験や運用成績などをSNSに挙げていたのではないかと思うのです。
それを見た犯人側がSNS上でコンタクトを取ってきて、最終的に偽の投資アプリをダウンロードさせるまで女性の心を懐柔してしまった。
犯人がSNSでのやり取りであえて「日本人投資家である」と名乗っている点を考えると、日本人になりすました外国人による犯行の可能性も考えられます。
傍から見たら、安易に無料の偽情報に飛びついてしまったように見えますね。
特に投資系の情報は、この手の詐欺案件が非常に多いですよね。
WebサイトやYouTubeなどのSNSが当たり前の世の中では、どうあっても情報が溢れています。
ただこれはもう本当に今の時代であれば無料で手に入る情報と言うのは、「参考にする程度」と捉え有料・無料の線引きは絶対した方がいいでしょう。
信用できる無料情報だってもちろんありますけど、そういった情報は少なくとも「これをやれば絶対儲かる」という締め方はしていないと思います。
情報というのは簡単に手に入るものではない。
だから有料の情報というのは「信用」がセットになってくるわけです。
今回の案件は完全に詐欺の王道でした。
- SNSで知り合う
- 無料で儲かる情報を教えてあげると言われる
- 最初は練習として少しだけ投資してみる
- 利益が出た
- 専用の偽アプリをダウンロードさせられる
- 複数回に分けて暗号資産を送信してしまった
- 偽アプリの口座が急に見られなくなる
- 騙されたと気が付く
女性は約2か月間で27回にわたり、5310万円相当の暗号資産を送信してしまったそうです。
手口は巧妙なので、利益が出ているように見えていたのかもしれません。
ただ情報の入口が「SNSで無料の情報を教えてあげる」という時点で、完全に疑わなければならなかったでしょうね。
SNSでも無料でもきちんと情報を発信している人たちには本当に申し訳ありません。
犯罪を行おうとする場合に使われるのは誰もが気軽に無料で利用できるSNSなのです。
自社ビルを公開して、会社の登記もして対応窓口となる電話番号やメールアドレスを用意している情報発信者が、「無料で爆益銘柄を教えるよ」とは絶対に言わないでしょう。
無料で良い情報を教えてあげる、というのはやり取りが手軽にできるからこそなのです。
今回は女性がどこまで相手の情報を知っていたのかは分かりません。
もし顔も分からない相手と言葉のやり取りだけで、ここまでの暗号資産を送信していたのだとしたら・・・。
厳しいですけど情報弱者の典型と言わざるを得ないでしょうね。
ただ(無料)より高いものはないのです。

