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【マンガ】インベスターZに学ぶ!お金を運用する極意―その3―

2024年7月14日

大人気漫画、三田紀房氏の「インベスターZ」からいろいろ学びたいシリーズの「その3」です。

前回は、2巻から学べる部分を抜粋してみました。

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さて、今回は3巻です。あのお嬢様が登場しましたね。

インベスターZ(3)【電子書籍】[ 三田紀房 ]

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感想(1件)

3巻あらすじ

道塾学園創設者の藤田金七の玄孫である「美雪」と対面した財前は、”投資で貯めたお金で自分へのご褒美”と高級腕時計を身に着けた美雪に対し、「投資家としては三流だ」と突き放す。

何も言い返せなかった美雪は東京に戻り、通学している桂蔭学園でかねてから計画していた女子投資部を友人である町田と久保田の3人で結成した。

『社会勉強のため』、『母子家庭の親を楽させたいため』というそれぞれの理由で投資に参加した2人に、美雪は3つの誓いを立てる。

準備も整い、”早く投資をしてみたい”と言う2人に美雪は、「口座を開設してすぐに株を買ってはダメ」と答えた。

お金は大事だ、という美雪が2人に勧めたのは、まず仮想マネーで取引できる「トレダビ」での投資体験であった。

トレダビでの2人の投資を見た美雪は、「本気になっていない」と忠告する。

本気でリスクを取る覚悟ができていないと見た2人に美雪は、”1000万円で2銘柄だけ買う。分散投資はダメ”と言う。

分散投資はダメ・・・それは、美雪の憧れのスーパースター、「ウォーレン・バフェット」の言葉であった。

「分散投資は無知に対するリスクヘッジ」

知らないことが一番のリスクだと言うバフェットの言葉を守り、企業を知る大切さを2人に教えようとする美雪は、誰でも知っているあの有名なお店、S店へと足を踏み入れた。

そして、町田と久保田が初めて購入した株は、このS店の株となった。

一方、札幌の道塾学園でも放課後、東京の女子投資部の2人が初めて購入した株であるS店の中で財前はバッタリ先輩の安ケ平と会った。

画期的なシステムを次から次へと導入するこのS店の特長を安ケ平から聞いた財前は、”投資先としては有望だしS店の株を買ってみようか・・”と考えたが、安ケ平の反応は悪い。

”気になったら実際に買ってみるといい、買えばわかるよ”と安ケ平に言われた財前は、迷いながらもS店の株を購入してみた。

東京の美雪たちも、札幌の財前も、日本人が昔から投資が好きで投資を意識した生活を送っていたと知る。

美雪の祖父、「藤田繁富」と初対面を果たした町田と久保田は、投資を始めたばかりの今の心境に対し、繁富からこう告げられた。

「これからの時代は、若い人たち個人個人が有望な企業を見つけて投資をするのが国としては発展する。
自立した個人として生きるためにも投資をしなさい」

子供が投資をやるのは早いと思っていた町田と久保田は、深い感銘を受ける。

さらに札幌の財前は、誰もが知っているS店の株の購入に難色を示した安ケ平が教えてくれた「買えば分かる」の意味を理解した。

「本当の投資とは何か」、「自分がどんな株を買わなくてはいけないのか」

今後の投資に道筋を見出した財前は、S店の株を早くも手放す決意をした。

『警備会社』

財前が次に探し始めた銘柄の業種だった。

さほど目新しくもないこの業種だったが、小売業の一流企業と同じビジネスモデルを持っていると気が付いたのだ。

しかし、キャプテン神代は既に警備会社関連株の取引を終え20%の利益で手仕舞いしていた。

財前は、”神代には負けたくない”と言う思いを一層強くするのだった。

投資を始めたばかりの心境

さて、この3巻では、道塾学園創設者の「藤田金七」の玄孫にあたる美雪が、通っている桂蔭学園の同級生である「町田」と「久保田」と女子投資部「インベスターP」の活動を始めました。

財前ももちろん道塾学園に入ってから投資を始めたので初心者の部類に入るのでしょうけれども、「道塾投資部の運用資産の規模の大きさ」や「部員の投資実績」、「本人の頭の良さ」などが影響しているせいか、あまり『投資を始めたばかりの中学一年生』には見えませんよね。

しかし、今回から登場した女子チームの町田と久保田は、「投資を始めたばかりの頃の気持ち」を思い出させてくれるエピソードをたくさん披露してくれました。

読者が投資経験者であれば、”あの頃の”気持ちがよみがえってくる場面もたくさんあったのではないでしょうか。

美雪の証券口座の画面を見て、現在の評価残高が800万円ほどある、と聞いた町田は、「聞いただけで頭がクラクラする」と言った

自分の証券口座を作る前に、経験者の普段の取引を見ただけで、”自分にはできないかも・・やめておこうかな・・”と不安になる気持ちですね。

この株は儲かるよ、株価が5倍10倍になるかもよ、と言われて「早く口座開設しよう」、「私もすぐやる」と前のめりになる

”儲かるかも”という言葉には、中学1年の女子でも前のめりな反応をしてしまったわけですが、いい話ばかりを聞くとつい慌てて自分もやってみよう、と言う気持ちになりますよね。

そこで、美雪が勧めたのは株の仮想取引サイト「トレダビ」でしたが、実はこのサイトは本当に存在します。

トレダビ

実際の株取引に慣れてしまっている方だと中々目が向きませんが、町田や久保田の2人のように、これから株取引を始めようという方々の練習台としてはうってつけのサイトになるでしょう。

手が震えてる

人生初の株を購入する直前、スマホを手に町田がもらした一言です。

中学1年生の買い物としては、特殊な部類に入るかもしれませんが、未経験の大人でもこの最初の一歩で”手が震える”と言う方は意外に多いのではないでしょうか。

確実にお金が増えるのであれば手など震えるはずがないのですが、お金を失うかもしれない恐怖から最初のクリック・タップが中々できないわけですね。

しかし、こう言っては何ですが、お金を実際に減らす(損切りをする)経験は必要だと思っています。

作中の中学1年生女子の2人が、この先どのような取引を重ねて経験を積んでいくのか。

実際に中学生くらいのお子さんを持っている親の方は、早い内にこの2人と同じような投資経験を積ませて上げてほしいな、と思ったりします。

各証券会社には未成年口座も用意されているから保護者の方は活用したいですね。

日本は投資大国?

なぜ、日本人は自ら”日本は投資に向いた国家・国民性ではない”と断言してしまうのでしょうか?

逆説の根拠を東京では美雪の祖父が、札幌では投資部員が話してくれていました。

実は日本の子供の投資レベルは高い

『投資能力が一番高いのは日本の子供たちだ』と美雪の祖父が言っていましたね。

その理由の一つが、子供たちが自由に使える〇〇〇〇。

一例として、それを使って買われた□□□に携わる業界が、発展して急成長した最大の理由は『子供たちが投資したからである』と言っていました。

実は先物取引所の歴史はシカゴより古い

シカゴマーカンタイルより100年も前の1700年代半ば、つまり江戸時代には先物取引所が大阪に存在して、実際にお米などの商品先物を取引していました。

「先物」と言うのは、いわゆる「信用取引」ですね。

先物取引は”デリバディブ”と言われ、株式投資のリスク分散としても利用されています。

『現実にないものに対して将来の価値でお金のやり取りをする』

そんな高度な投資体制を江戸時代に用意していたのは、正に日本が投資大国としての片鱗を見せていたからではないでしょうか。

実は13世紀には現代の”融資システム”が存在していた

現在の地方銀行や信用金庫には△△を起源とする金融機関もある、と東京と札幌の両方で話題に上がりました。

13世紀には既に行っていたとされる△△は、正に庶民の間で簡単に出資や借入ができる投資的システムでした。

今現在でも、「借金=悪」と考える人は多く、実際に私もお金を借りる時に金融機関の担当者から、「経営者でも借金を嫌う人は意外と多いんです」と言う話を聞いたりします。

広告費や運転資金などに借入金がきちんと使われると、金融機関も感謝してくれます。もちろん返済はちゃんとする必要があります。

それでは、金融システムが遥か昔から庶民の間にも確立していた日本は、なぜこれほどまでにお金を貯める国民へと変貌したのでしょうか?

日本が投資大国でなくなった理由

それは、美雪の祖父が語ってくれていましたね。

太平洋戦争の戦費調達のため、旧大蔵省は国民貯蓄奨励局を設立しキャンペーンを展開したという話です。

『貯金しない人は非国民』

一大キャンペーンを元に、発行した国債で集めた金は無担保で軍需産業に回され、さらには武器や軍人の給料も国債を売ったお金で支払われていました。

しかし、敗戦で大量発行した国債は紙くずになった・・・にもかかわらず、また同じ手法で今度は戦後復興を果たそうとします。

そこで生きたのが、『郵便局ネットワークによる貯金奨励』でしたね。

「国民は貯金をして役人がそれを使う」と言う図式を壊したくないために、今でも残る貯金信仰ですが、『貯金と言う形で国がお金を集め、インフラの整備された現在の日本のあちこちにお金をばらまく時代はもう終わっている』と美雪の祖父は言います。

そのためにも、若い人たちが投資をして自立するのは大事なんですね。

戦後復興には朝鮮戦争特需やアメリカからの借金もありましたが、やっぱり国民の貯金は大きかったんでしょうね。

実在の企業も登場

さて、「インベスターZ」と言えば、実在の企業や人物の登場でも話題となりましたが、この3巻でもたくさん登場しましたので、一覧でご案内しましょう。

実在する企業

ジンズホールディングス(3046)久保田が眼鏡をかけているので、その流れからJINSを展開している最近急成長の企業として女性陣の間で話題に。
S店あらすじでも出てきた町田と久保田が最初に購入した株の銘柄。
アメリカでも成功しているビジネスモデルを持つ。
IKEA(非上場)小売業で世界征服が可能な企業として登場。
セコム(9735)財前の両親が自宅に警備システムを設置するのを機に、探した警備システム銘柄。
イギリスでも高い評価を受ける。
綜合警備保障(2331)ALSOKを展開する警備会社。財前が誰のためにCMを流しているのかに気が付き、企業価値を探る。
ヤクルト 本社(2267)安ケ平がS店、セコム、ALSOKと同じビジネスモデルを持っていると財前に教えてくれる。
海外にもヤクルトレディーがいて、質の高さで売り上げを伸ばす。

実在する人物

ウォーレン・バフェット3巻で披露されたバフェットの逸話
・商売を始めた年齢
・株式投資を始めた年齢
・新聞配達時の仰天月収
・自分の信念はウォール街を超える
・毎年受け取る報酬
・現在の衣食住
・バフェットルール

まとめ3巻は濃密

さて、3巻は実際に利用できる仮想の株取引アプリの「トレダビ」や、実在の上場・非上場企業、そしてウォーレン・バフェットの逸話が登場するなど読み応えのある1冊となっています。

その上で、忘れてはならない投資初心者の頃の感情を思い出させてくれたり、日本の投資の歴史を学べたり、という貴重な巻でもあり、非常に濃密な内容となっていますね。

この巻で言われているのは、『必ず投資をしなければならない』という話ではありません。

  • 投資は怖くない
  • 日本人は投資を苦手としていない
  • 投資はこれからの個人の自立には必要
  • 投資は安く評価されている会社の価値を正す方法

これから投資を始める人にとっても、足を踏み出しやすくなる、そんな一冊になっていると思います。

なお、S店とは何のお店か、また〇と□、そして△に入る言葉については、実際に漫画を読んで確認してみてください。

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