あらすじ
2006年、29歳の悟はピザ屋の配達をしながら売れる漫画家を目指していた。
実は悟には「リバイバル」という、何かしらのトラブルが起きると過去に戻って同じ時間をやり直す能力が備わっていた。
ある時、たまたま母親と買い物をしていたその帰り道、また「リバイバル」が発生した。
しかし自分では「リバイバル」が発生する原因となる「トラブル」が何なのかを気付けなかった。
数分前の過去に戻った際に、母親に「何かおかしかったら教えて」と伝え、母親は子供を連れ去ろうとしていた男の犯行を止めた、と悟に伝えた。
それがきっかけとなり、後日母親は殺されてしまう。
殺された母親の第一発見者となった悟は、真犯人の誘導にまんまと引っ掛かりそのまま容疑者に仕立てられる。
なぜ母親が殺されなければならなかったのか、母親が見た男は何者なのか・・。
ピザ屋の同僚であるアイリも悟たちと一緒にいたところを見られ、真犯人に狙われるようになる。
悟にはある忘れ去られた記憶があった。
遠い昔、小学生時代に発生した連続誘拐殺人事件だが、母親も含め大人たちがこの事件を子供たちの記憶から消し去ろうとしていた。
あの事件も悟は、犯人として捕まった知り合いのお兄ちゃんが冤罪であると分かっていた。
もしかしてあの事件と母親が見た男には何か関係があるのではないか・・?
母親を助けたかった、いや助けたい。
そう願った悟に「リバイバル」が起こった。そこは、
1988年、悟が小学生時代を過ごし、あの連続誘拐殺人事件が発生した年だった。
感想(ネタバレ)
全部で9巻あるのですが、上記のあらすじだけで2巻の途中くらいまでとなります。
後は、1988年と2006年を行ったり来たりしながら事件の真相に迫っていきます。
悟が最初に1988年に戻った時からもの凄く怪しく見えていた人物が1人だけいたのですよ。
釣りかな・・とも思ったのですが、やはり家庭の良くない事情が絡むとこういう人間ができあがってしまうわけですね。
2006年の悟が、1988年で植物状態になり記憶をなくしてから15年が過ぎた後に、本来29歳までの最初の人生を持っている悟に記憶の弊害が出始めます。
医師は、悟が眠っている間に色々な話を読み聞かせた母親のおかげで今の悟に一定の知識が付いていると思っています。
しかし悟自身には違和感だけが残ります。
一番肝心な2006年から1988年に戻って小学生時代を過ごした記憶も悟からは消えてしまっているので、後半はこの記憶を取り戻すところから色々と繋がってきます。
7巻で、母親が「悟が目を覚ますまでの自分の感情」をナレーションのように語るシーンがあり、途中からそのシーンが”あの怪しく見えていた人”が自分の感情を語るシーンに変わっているところは全く気が付かず、ちょっとゾッとしましたね。
どこから切り替わったのか思わず前のページを見返してしまったほどです。
失敗した過去をやり直して、成功した現在をほとんど植物状態で過ごした悟に、真犯人を追う力が残っているのか・・・?
そして真犯人の手がかりを持っているかもしれない「かつての仲間たち」は、現在まで複数の歴史を持つ悟にどのような影響を与えてくれるのか・・・?
それはそうと、最終巻の美穂姉がアイリに言った「失敗してもいいじゃない。ゼロから始めて10にも20にもなる」は、今だに100点至上主義で序列を作る教育業界に伝えたい言葉でしたね。
そして、これはどうでもいい話かもしれません。
作者の三部けいさんは、「ジョジョの奇妙な冒険」で有名な荒木飛呂彦さんの助手をしていたそうです。
「僕だけがいない街」に出てくる”あの怪しく見えていた人”って、ジョジョの4部に出てくる「吉良吉影」に何となく似ていませんか?
顔の書き方ではなく、雰囲気が何となくです。
最初から何となく気持ち悪い感じがしたんですよね。
話しているセリフの内容とかおかしいわけではなく、むしろ正義に近いのに、何となく雰囲気でそう思わせるのって、さすがですね。
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僕だけがいない街
| 連載 | ヤングエース |
| 作者 | 三部 けい |
| 巻数 | 9巻 |
| 現況 | 完結 |
| おすすめ度 |

