あらすじ
小学校2年生の時に、母を亡くし、1か月前に父親も交通事故で亡くした柳葉雅彦は、母親の弟の妻である「若苗紫」から「うちの家で同居しないか?」という誘いを受ける。
同居するつもりで、雅彦はまず若苗家の下見に訪れた。
その日は、一人娘の「紫苑(しおん)」の誕生日パーティーに無理やり参加させられ、若苗家の3人と一緒に家族写真を撮らされる。
4人で写ったその写真を見て、雅彦は自分の亡き家族を思い出し涙する。
大学生で1人になり、お金にも余裕がなかった雅彦は迷った挙句、大学に通い続けるためにも若苗家で一緒に暮らす提案を受けた。
しかしこの家には重大な秘密が隠されていた。
実は母親の弟の妻だと思っていた「若苗紫」が、正真正銘「母親の弟」だったのだ。
そして、母親の弟だと思っていた「若苗空」が、紫の奥さん・・。
見た目は、「若苗空」が父親で「若苗紫」が母親にしか見えない、夫婦の性別が逆転している家庭だった。
それを受け入れられない雅彦は、若苗家で一緒に暮らす提案に迷い始める。
そんな時、娘の「紫苑」の立ち回りによって、雅彦は自分が避けている考えの小ささに気が付く。
結局、雅彦は若苗家での同居を決めるのであった。
大学生活を引き続き送れるようになった雅彦は、もしかしたら「紫苑」の性別も・・と疑い始める。
マンガ家である空のアシスタントは全員女装をした男性であり、とうとう雅彦自身も女性に変身する機会が訪れるようになった・・・。
性別を超えた友情や恋に翻弄される雅彦は、無事に大学生活を謳歌できるのか。
そして、「紫苑」との家族を超えた関係は・・?
見た目だけでは分からない普通の家族のドタバタ劇が続いていく。
感想ネタバレ
「キャッツアイ」、「シティーハンター」の北条司が原作のファミリーコメディです。
「F.COMPO」も北条司の原作ですから、絵はいつもながらに綺麗ですね。
これまで北条氏が描いてきたキャッツアイやシティーハンターのようなマンガにも「ファミリー」的な要素はありました。
ただ世界観が「ダーク」、つまり「裏社会」的な要素もふんだんに盛り込まれていたため、「少年誌にふさわしくない」という評価もあったようです。
そんな評価を覆して、上の2誌は少年誌であっても大人気漫画となりましたけどね。
ちなみに「F.COPMP」では最初の方で”シティーハンターの冴羽リョウらしき人”が登場します(笑)
今回ご紹介している「F.COMPO」は「辰巳」というヤクザが、女装した雅彦に惚れてしまう描写はあるものの、それほどダークな世界観はなく日常生活で様々なドラマが起こります。
性別が逆によるドラマもあれば、そうではない純粋な家族や恋人関係での問題もあります。
こういった時に「純粋な」とか書くと性差別とか言われそうですが、そういう意味ではありません(笑)
北条マンガにはよくある「男がなかなか女に思いを打ち明けられない」のは、この「F.COMPO」でも王道のように存在しています。
そしてキャッツアイやシティーハンターと同様に、それが最後の最後で果たされるわけですね。
結局最後は、大学の映研で撮影していた映画の完成品もなく、雅彦や紫苑の大学卒業もなく終わってしまいました。
一説には、作者の北条氏が、創刊する「コミックバンチ」でシティーハンターの世界観を継承した「エンジェルハート」の連載で忙しくなるための途中打ち切りだ、と言われています。
当時は「中途半端な終わり方」という批判もありましたけど、一番気になっていた雅彦と紫苑の今後の絆が確定した感じだったので、この終わり方で全然良かったと思っていますけどね。
今だにアニメやドラマに一度も映像化されていない貴重な作品ですけど、王道の「ファミリーマンガ」としては、筆者の非常に好きな作品の一つでもあります。
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ファミリーコンポ
| 連載 | MANGAオールマン |
| 作者 | 北条 司 |
| 巻数 | 14巻 |
| 現況 | 完結 |
| おすすめ度 |

