普段それほどドラマを見るわけではないのに、2024年に見た「晩酌の流儀3」は最高に面白かったです。
-
「晩酌の流儀3」を見ていてふと思った―現場で体験する意義とは
テレビ東京のドラマ25枠「晩酌の流儀」が、現在シーズン3を放映中です。 「毎週金曜日の深夜(日付は土曜日)0:42からの放送」ですが、現在のところ「Tver」でも見逃し配信を行っているようです。 どん ...
続きを見る
-
[晩酌の流儀3]今年一番のドラマも最終回完結!
「晩酌の流儀3」がとうとう最終回を迎えてしまいましたね。 全12回、「ホップハウジング雪谷支店」の物語と合わせて、毎回美幸さん(演・栗山千明)の飲みっぷり、食べっぷりが本当に良かったですよね。 ある程 ...
続きを見る
一口に「面白い」と言っても、「腹を抱えて笑える」とか「ストーリー性にもの凄く感動する」とか「ビジュアルが美しい」とか色々ありますよね。
「晩酌の流儀3」は、テレ東深夜枠の30分ドラマなのでそれ程予算をかけられないでしょうし、そういった「面白さ」を特に感じるわけではありません。
もちろん笑える部分もあるし、ただ食べる・飲むだけではないストーリー性も少しあって、綺麗な女性が一人で酒とつまみを食すというビジュアル的に良い部分もあります。
しかしおそらくハラハラドキドキするような、涙を流しながら見るようなドラマではないのです。
ではなぜこんなにも「素晴らしいドラマ」だと思えるのか・・・。
それは「近い存在を感じられて、色々な意味において自分にも真似ができそう」という点にあると思うのです。
栗山千明が演じる主人公の「伊澤美幸」は、不動産業の会社で働く社員で、業務時間の終わる18:00には必ず仕事を終え、その後の自宅の晩酌をとても大事にしている女性です。
晩酌には一切妥協しない姿勢とカラカラの喉を潤すビールを飲む姿が、正に共感できるわけです。
ビールは金麦で、飲むシーンは本当に飲んでいるのがまたいいのです
不動産で働いている部分にストーリー性はあり、その仕事からその日の晩酌に繋がる流れもあります。
余計な色恋沙汰や人間関係がなく、最終的にはこのドラマのメインである「晩酌」にしっかりフォーカスされているのも安心ですね。
仕事から始まり仕事を終えた後の「自宅での一杯」(実際は一杯だけでは終わりませんけどね)というのが、ドラマと言うより知っている人の日常を見ているような近い存在を感じられるのです。
同じ局で同じ系統のドラマと言えばやはり「孤独のグルメ」ですよね。
このドラマも一人で淡々と「旨い物を食う」だけなのに、気が付いたらずるずると見てしまいます。
たった一つ大きな違いを挙げると、「晩酌の流儀」で美幸さんが作っている晩酌のつまみは、「誰でも家庭で料理できるものばかり」と言う点です。
「孤独のグルメ」は実在するお店で食べているので、同じものを食べたいと思ったら、実際にそのお店まで出向かなければなりません。
その点「晩酌の流儀」は今日すぐにでも同じものを調理し、手軽に缶ビールや他のお酒と一緒に楽しめます。
そして美幸さんが飲んだり食べたりしている姿が本当に「心から飲んでます!食べてます!」と映るので、思わず「自分も」となってしまうのですね。
「誰でも真似できる」という観点をさらに掘り下げてみましょう。
「自分が自宅の一角で好きな物を食す」というのは、今の時代であれば実は誰でも簡単に映像にできそうですよね。
音楽やナレーションを付けたり、色合いを調整したりするのは動画編集ソフトがあれば簡単ですし、それを公開する場所もたくさんのプラットフォームがあります。
もちろん「自分が食べたり飲んだりしている映像なんか人様に見せられない」と言う人もいるでしょうけど、動画を撮る・アップするという作業そのものは非常に簡単になりました。
そういう意味でも「色々自分にも真似ができそう」という親近感の湧くドラマになっていると思うのです。
スポンサーリンク
さてさてそんな「晩酌の流儀」もついにシーズン4が開幕する、と発表されましたね。
しかも、「夏編」、「秋・冬編」の2クール放送です。
不動産会社「ポップハウジング」の面々や「ツルマート」の店員はキャストが続投されると言う話なので、こちらも楽しみです。
コロナ禍の「ステイホーム」に合わせてシーズン1が始まったにもかかわらず、コロナが明けてもきっちり続投してくれていますね。
現在Tverでは、シーズン1も再放送されていますし、肩肘張らずに視聴できる「晩酌の流儀」を見ながら宅飲みに勤しんでみませんか。