Netflixで「地獄に落ちるわよ」が配信開始となりました。
「六星占術」で2000年代はテレビに出ずっぱりだった細木数子さんを題材にしたドラマとなります。
このかた、当時はテレビなどのメディアでもの凄く「悪女」として語られてきました。
いわゆる占いによって大金を稼いだ金の亡者、銭ゲバ的な印象を付けられたのです。
テレビなど大勢の人が見ている中でも、今で言う「忖度」は一切せず、はっきりとモノを言うその態度にも「悪」というレッテルを貼られてしまいました。
言いたい放題でテレビに出まくる彼女に、「お金に卑しいうるさいおばさん」のように感じていた人も少なくないかもしれませんね。
凄腕の占い師として、芸能人の行く末を淀みなくズバズバと予言していく様子は、痛快でもありましたけど。
占い結果を聞いた芸人の間では、改名で運気を取り戻そうと試みた人もいて、そんな様子はよく番組として取り上げられていました。
細木さんの予測が当たっていたかどうかは・・・まぁ置いとくとしましょう(笑)
このドラマを見ると、やはり「思いと行動力」が人を作るのだとつくづく感じてしまうのです。
まぁドラマの最初にも表示されたように、「真実に基づいた虚構」となっているので、大まかを真実としながらフィクションも加えていると捉えています。
あくまで"悪女"の軌跡をたどるドラマとして少し語ってみたいと思います。
幼少期は貧乏のどん底
このドラマは細木さんの人生を振り返る構成で進んでいきます。
最初は2005年の細木数子(演:戸田恵梨香)が、取材に来ている作家に対して自身の生い立ちからこれまでの人生でどのように成り上ってきたのかを語っていくのです。
この2005年当時では既に金持ちとなり、ロールスロイスでテレビ局に入っていく姿が映し出されますが、幼少期はとにかく貧乏だったようです。
戦前に生まれ、戦後間もない頃を子供時代として過ごした数子は、ある時食べる物を小さい兄妹に分け与えます。
しかし自分の食べる物がなくて泣く泣くその辺を歩いていた「ミミズ」を食べなければならなかったほど、その日その日を食べていくのが精一杯でした。
それでも高度経済成長期に入り、製造業が盛んになってきた戦後10年程が経った時には、実家のおでん屋を手伝いながら「キャバレー」でも働くようになります。
自分の原点が「飢え」だと2005年の数子が語ったように、極貧の子供時代に経験した「騙される方が悪い」という記憶と共に「お金を稼ぐ」というのは貧乏に対する反骨心でもあったのです。
意思が人を作る
キャバレーで働いていた時代、数子はまだ高校生でした。
しかしキャバレーに来るお客は皆金持ちなので、お店の黒子に「あのお客はどんな人か」を聞き出し、公衆電話からお客たちのいる会社へ電話をかけ、喫茶店で2人きりで会い、身の上などの相談をするようになります。
つまり自分の境遇を相手に理解してもらい、その後に金銭的な援助を受けやすくする、という営業的なセンスも持ち合わせていたわけです。
おそらく多くの人は、キャバレーで働いた時点でお金が少し稼げると思うでしょうし、もう少し稼ぎたければ店の中でいい客を捕まえてやろう、くらいまでは考えられると思います。
しかしお客の情報を掴んだ後に、実際に営業時間外にそのお客の会社に電話をする、というところまでは中々行かないでしょう。
その後も、小さく始めたビジネスをあっという間に軌道に乗せ半年で売却したり、その得たお金で自分のお店を持つなどお金を稼ぐために邁進していきます。
どれをやるにしても、消極的な姿勢を見せず、失敗にも怯えず、ただひたすらビジネスを成功させていく姿に、後に占い師として名を馳せる要素は微塵もありませんね。
貧乏な環境で育ったからと諦めず、自分の強い意思だけで金持ちになっていく姿は、「金の亡者」というよりはむしろ「敏腕経営者」という言葉が似合うくらい力強さを感じさせてくれるのでした。
続きはまた次回
と、まあこのあたりまでがドラマの序盤になります。
もっと占い師として有名になった時代のエピソードばかりなのか、と思ったら完全に細木数子の生まれてからの年表をなぞっていくようなスタートでした。
もちろん脚色してある部分もあるのでしょうけれども、意外だったのは「ビジネスセンスを持ち合わせた人だったのだな」と言う点です。
有名になりテレビに出ていた頃は、完全に「金と権力を持っていそうな怪しい占い師」と言う感じで見ていましたからね~。
まぁ面白いキャラクターではありましたけど、その細部には様々な苦労もあったのでしょう。
序盤で早くも細木数子というかたの見方が少し変わり始めました。
続きの感想は、またいずれ書きたいと思います。

