最近Xの投稿を見ていると、やたらとひろゆき氏が出てきては「発言が波紋」だの「空気が一変」だのただならぬ雰囲気を感じさせる投稿を目にします。
Xの投稿というのは、上の画像のような感じですね。
これだけを見ると、ひろゆき氏が何かテレビ番組の放送中に問題発言でもして、急遽番組の放送が終了したかのように見えますよね。
「ひろゆき氏である」というのがまた名状しがたく「何かやらかしたん?」と思わせるのに結構適任というか何と言うか・・本人にとっては余計なお世話でしょうけど(笑)
思わず筆者も「何か事件や」と思ってしまったのです。
まぁ当然のようにこのポストをクリックしてみました。すると・・・・
すると、「gooニュース」が開いてきたわけですよ。
ニュース記事のタイトルが「日本銀行が生放送中の発言を理由に西村 博之氏を提訴」と書かれています。
「えっ、はっ、まじ???」
と思いませんか?
先に答えを言っておくと、このgooニュースは偽サイトです。
AIによる暗号資産への自動投資だか何だかのサイトへ誘導するための「偽gooニュースサイト」になっていて、ひろゆき氏がサイト内で話している内容はまったくもって信用できないので注意してください。
ちなみに本物のgooニュースは以下のようになります。
どうですか?普通に油断して見ていると、違いに気がつかないですよね。
偽サイトはサイトの色使いを全く同じにして、ヘッダーメニューも揃え、パンくずもしっかり表示されています。
しかしこれらのリンクをクリックすると、すべて同じ投資情報サイトに誘導されます。
つまり、このgooニュースはランディングページ(LP)なんですよ。
登場人物はひろゆき氏と寺島実郎氏という実在している2人であり、本人たちの写真が対談形式で載っています。
この対談は「TOKYO MX」の番組でのやり取りとなっているようです。
もちろん「TOKYO MX」でこのよな番組はやっていないでしょう。
下の方までずっと読んでいくと、話の趣旨は「AIによる自動で暗号資産に投資するサイト」のようです。
その投資サイトへと進むボタンがありますので、絶対に進まないようにしましょう。
これは結構騙されました。
Xのポストでひろゆき氏が何かをやらかしたような内容を読んで、まずそのポストを思わずクリックしてしまいました。
そして、表示された内容が「gooニュース」なのでやはり最後まで読んでしまいましたね。
このgooニュースが偽物だと気が付いたのは、記事を全部読んでからページの先頭にスクロールし、パンくずの「ビジネス」をクリックしようと思った時です。
「ビジネス」ニュースの一覧に一旦戻ってみようと「ビジネス」のリンク文字にマウスを合わせて見ると・・。
リンク先のアドレスがどう見てもgooのアドレスではないんですよ。
「おやっ?」と思い、今度はgooニュースのトップページに戻ろうと「gooニュース」のタイトルにマウスを合わせてみると、アドレスを確認したら先ほどのパンくずの「ビジネス」のアドレスと同じだったのです。
つまりこの偽サイト内のリンク文字はすべて同じアドレスへと誘導されているのです。
その誘導先が先に出てきた「AIによる暗号資産への投資サイト」というわけです。
随分手の込んだものを作ったようですね。
最終的には騙されなかったですけど、しっかり最後まで偽のgooニュースを読んでしまったかたは、筆者も含めて結構多かったのではないでしょうか?
特に投資情報を常に仕入れているかたにとっては、思わず「へぇ~」と興味がそそられる内容でもあります。
筆者の環境としてはXを閲覧する際にパソコンで見る場合が多く、リンク文字にマウスを合わせるとURLがすべて確認できるのが救いだったかもしれません。
スマホで見ていると、リンク文字は長押ししてリンク先を確認する上、URLもスマホの画面内にすべて表示されないですからね。
暗号資産そのものについては詐欺だと全く思わないし、あまり投資を行っていないかたにも暗号資産を詐欺だとは思ってほしくないのです。
しかしこのような偽サイトを作成して、誘導した先が「暗号資産投資」という仕組みを作ってしまうと、暗号資産そのものが詐欺だと思われてしまいます。
Xユーザーにも注意喚起しているアカウントがありますし、普段Xを使っているかたは十分に注意してください。
XやYouTubeでも、AIで有名人に広告内容をしゃべらせるものが多く出回っています。
そのほとんどは投資案件ですね。
投資で儲かる話は本当に食いつく人が多いのでしょうけど、有名人が投資で儲かるような話をしている画像や動画をネット上で見かけても、ほぼ詐欺案件だと思って間違いないです。
皆様も十分お気を付けください。