動画ACにアップロードした動画が公開中です。下のボタンから一覧をご覧いただけますのでどうぞご利用ください。

ユーザ名:ryo88

動画をダウンロードする

主に風景やエフェクト、背景動画をアップしています。

このページには広告が含まれる場合があります。

メディアコンテンツのお話

「加藤優」をすべて見て、切り取られた”名場面”だけでは見えなかった本質を知る

2025年10月31日

昨年ごろからやたらと「3年B組金八先生」を観るようになったんですよ。

Tverで全シリーズ放送されている影響もあって、何の気なしに第6シリーズから見始めました(おいおい)

筆者の年齢は現在49歳です。

「3年B組金八先生」と言えば、小学生くらいの時に第1シリーズや第2シリーズが再放送で入っていたのを親が見ていたような記憶があります。

その後もシリーズはスペシャルを挟んでシリーズ8まで続いていたわけですが、金八先生というドラマがあると知った小さい頃からつい最近までの40数年間に、筆者は率先してこのドラマを観ようという気持ちにはならなかったのです。

そもそもドラマ自体をほとんど見ない人生でしたね。最後に見たのは「踊る大捜査線」だったかも・・

なぜ金八先生を敬遠していたのか・・。

それは第2シリーズで中島みゆきの「世情」をバックに「加藤優」が警察に連れていかれるシーンを見ていた親が、涙を流しながらドラマを観ていたからです。

あまり親の涙を見る機会がなかったのもあり、なぜかこの暗い感じの不良生徒が警察とワチャワチャやりあうシーンに、何かこう見てはいけないものを見てしまったようなトラウマみたいなものがあったのかもしれません。

その後も「金八先生の名場面」みたいな過去作を振り返るような番組をたまたま目にすると、あの「加藤優」のシーンが必ずと言っていいほど放送されるわけです。

そのたびに「あぁ、金八か」という感じで、まったく興味も湧きませんでした。

しかし40も半ばを過ぎた頃から、少しだけ時間に余裕ができたのと当サイトでメディアコンテンツのお話をするためにも、少しずつドラマを観るようにしたのです。

そして身近なかたに「金八先生ファン」がいて、筆者が金八先生を観ない経緯を話してみたら「いや、とりあえず実際に全話見てみるといい」と言われ、仕方なく観始めたのです(おいおい)

その時Tverで入っていたのが「第6シリーズ」だったわけで、それから7,8,ファイナル,卒業スペシャルと順番に観ていきました。

「不良生徒たちを熱血教師が改心させていく」ようなハードな教育から、やがてお決まりの先生と生徒たちが一つになって・・そんなイメージを抱いていた筆者は、だんだん回が進むごとに一緒に生徒を見守る気持ちで観るようになっていったのです。

「不良の根性を叩き直す熱血教師」から「本当の学校の1クラスで起きているドキュメンタリーのようなイメージ」に変わった、とも言えるでしょうか。

筆者が年齢を重ねたせいもあります。

現在は教師や巡回警察官と同じ大人目線で見るわけですから、昔小学生の時に少しだけ触れた時のように「中学生みたいな大きい人たちの危うさを怖い」とは思いませんしね。

単純に「懐かしい中学生という子供たちの学校生活」を面白いと思って観られるようになったので、金八先生に対するイメージも変わったのでしょう。

卒業スペシャルでは金八先生のシリーズ終了に立ち会うために、これまでの3年B組卒業生の内、参加できた人たちが一同に桜中学の体育館に集まるという見ごたえのあるシーンもありました。

全話見た方がいい、と言われたものの最初のいくつかのシリーズを見逃してしまい後悔していました。

「次に金八先生がTverで放送されたら、今度は最初のシリーズから全部観てみよう」

と、思っていた矢先に前回の放送から間髪開けずにまたTverで金八先生が始まったのです。

今度は第1シリーズから順番に観て、現在かの有名な第2シリーズを観覧中となります。

さて、前置きがだいぶ長くなりました。私は何を言いたかったのか・・・

以前にちらっと少しだけ見た時の印象や「名場面」などのように瞬間を切り取られたものを鵜吞みにするのはやはり危険だな、と再認識したのです。

そう思わせてくれたのは、やはり「加藤優」でしたね。

第2シリーズの警察が学校内に突入するシーンは、良くも悪くも筆者から「金八先生を遠ざけた」わけです。

しかし改めて最初からすべて観てみると、「加藤優」の印象はだいぶ変わります。

暴走族のたまり場である「スナックZ」でアルバイトをしていたり、松浦(演・沖田浩之)と殴り合いの喧嘩をしたりヤンチャな一面はもちろんあります。

それを差し引いても、八重子や他のクラスメートとの接し方、松浦の母親のお産を助けるための奔走など、普段の言動を見る限り、あの警察に介入され引きずられていた加藤優だけを見ていたら、完全に誤解していたと思うのです。

第2シリーズの重要人物である「加藤優」は、ダークなイメージで人気が出たのかもしれませんが、実はシリーズを通して観てみると男気のある名前通りの「優しい奴」でもあったわけです。

人からちょっと聞いただけだったり、うまくまとめられたものを見せられただけでは、その本質というのははっきりと見えないものだな、と改めて思いましたね。

ただ残念ながら前述のとおり、シリーズ6から卒業スペシャルまでを先に観てしまった筆者は、本質を見過ぎてしまった部分もありました。

それは第2シリーズの以下のシーンが流れた時です。

他の私立高校で受験の最中だった生徒たちの代わりに、内緒で各高校の合格発表を見て回り、公衆電話から金八先生に「誰々が受かっていた」という報告をするシーンがあります。

金八先生に「なんだお前、代わりに見に行ってくれていたのか。お前から連絡をもらったんだって、みんなにも伝えておくよ。」と言われた加藤優は、照れ隠しで、

「きんぱっつぁんが気ぃ揉んでると思ってさ。髪の毛薄くなったろ」と金八の頭皮を心配する発言をするのです。

筆者は思わず微笑みました。

「いや、可愛そうだが加藤。君がそうなるんじゃよ。フォフォフォ」

ファイナルから卒業スペシャルですっかり変化を遂げた「加藤優」を見て、これもまたある意味「世情だろうなぁ」と感じずにはいられないのでした。

おすすめ

1

最近、何かと世間をにぎわせている某タレント、いや「中居正広」の各スキャンダルですが、この人の名前を見るたびに筆者は自分の小学生時代を思い出すのです。 注意深くこの記事をご覧になってくださったかたは、こ ...

2

「ダラシメン」というYouTubeチャンネルをご存じでしょうか? いわゆるホラーチャンネルなんですが、このチャンネルの面白いところはやらせが全くない(やらせを感じさせるものが全くない)ところです。 「 ...

3

TBSラジオの「問わず語りの神田伯山」と言う番組をご存じでしょうか? 毎週金曜日の夜9:30からやっている30分番組で、講談師の神田伯山氏がリスナーからのメールやはがきを読んで色々しゃべる番組なのです ...

4

サラリーマンでも会社経営でも、社会人になるとなんだかんだ言って数字と向き合う時間は増えると思います。 計算していても結構多く登場するのは、割合を求める場面ではないでしょうか。 例えば、 A商品の利益率 ...

5

地震や大雨のニュースを見るたびに、防災の意識が高まる・・・ようにならなければならないのですが、筆者は非常食以外、特に防災を意識した持ち物を用意していないのが現状だったりします。 自分の場合、自宅が海の ...

6

今年の11月にアメリカ大統領選挙があります。 民主党候補の現職バイデン大統領が今秋の大統領選出馬を見送り、現職副大統領のカマラ・ハリスを擁立した途端に民主党の支持が回復しました。 日本では、9月27日 ...

7

3日ほど前、筆者の自宅に「ガーさん」が遊びにやってきました。 筆者の部屋に招き、2泊していただいた後の3日目の夜に無事にお帰りになりましたので、十分休息を取られたのではないかと思います。 最近本州の方 ...

8

YouTubeには、ヒーリングミュージック的なものがたくさんアップされていますよね。 筆者も1時間くらいの「運上昇系ヒーリング」や「海を眺めながらジャズヒーリング」などの動画をよく聞いています。 今で ...

9

「動画AC」に新しい動画をアップしました。 ■動画一覧はこちら 今回ご紹介している動画以外にもアップされている動画がありますので、是非ご覧ください。 降りてくるハートフルな4色と野球のボールがこちらに ...

10

最近結婚した「飯豊まりえ」が主演した映画「シライサン」(2020年公開)について語ってみようと思います。 なぜ、この映画を語ろうと思ったかはさておき、ネタバレにならないように内容を簡単にご紹介しておき ...

-メディアコンテンツのお話