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フリートーク

久々に見たウィンブルドンテニスで衝撃を受けたのはあの選手

2024年7月6日

昨日、本当に久々だったのですが、テニスの「ウィンブルドン大会」を見たんですよ。

何時ぶりか・・・と言うと、「ロジャー・フェデラー」の姿をグランドスラムやマスターズ1000などの大きい大会であまり見なくなってからなので、3年くらい経つでしょうか。

「Big4」全盛の頃は、それこそ小さな大会でも毎回気にして結果などを見ていたけど、最近は全く気にもしていませんでした。

あ、そうそう「Big4」とは、以下の4人の選手を言います。

  • ロジャー・フェデラー
  • ラファエル・ナダル
  • ノバク・ジョコビッチ
  • アンディ・マレー

スイス、スペイン、セルビア、イギリスと見事に欧州の選手ばかりです。

グランドスラムとマスターズ1000の優勝者がこのBig4でほぼ占められた15年ほどは、誰がこの牙城を崩すのかを楽しみにしていたのですが、結局これと言った選手は現れませんでした。

それで、ちょっとこの15年ほどを調べてみたんですよ。

2005年の全仏オープンから2020年の全仏オープンまでの16年でグランドスラムは全61大会あったのですが・・・。

2005年の最初のグランドスラムである全豪オープンは、Big4以外(マラト・サフィン、なつかしぃ~)が優勝していますし、2020年の全仏オープンの次の「ウィンブルドン」はコロナで中止となったので、この間で調べてみると、5大会以外のなんと56大会でBIG4の内の誰かが優勝しているんですね。

ちなみに2004年は、全仏オープン以外はすべてフェデラーが優勝していますから、2004年から計算すると全65大会の内、59大会でBIG4が優勝しているわけです。

2004年からの計算で、BIG4以外が優勝した6大会の内、3大会はスイスのワウリンカが優勝していますから、この間グランドスラムで優勝する顔ぶれはほとんど毎年一緒だったのです。

15,6年ですよ。

毎年グランドスラムはあっても誰も優勝には届かない。優勝どころか決勝戦の顔ぶれもほぼBIG4の誰かだったりする。

男子テニスが停滞していると言われても仕方のない時代だったかもしれませんが、それだけこのトップ選手たちが強すぎた証でもあります。

2010年くらいまでは、フェデラーとナダルの2強のような時代でしたね。

フェデラーの年間グランドスラム(同一年で4つのグランドスラムすべてで優勝すること)を得意のクレーコートである全仏オープンで阻止していたのが、ナダルでした。

ちなみに、フェデラーもナダルも生涯グランドスラムを達成し、ナダルはオリンピック金メダルを含めたゴールデンスラムを達成した

2011年以降の2010年代はジョコビッチの強さが抜きんでた時代で、この間唯一、ジョコビッチは年をまたいだ「2年間グランドスラム」を達成しました。

2015年ウィンブルドン、2015年全米オープン、2016年全豪オープン、2016年全仏オープンと4大会連続優勝

フェデラーの華麗なプレーとナダルのクレーの強さに酔いしれ、ジョコビッチの正確なストロークとマレーの粘りに毎回歓声を上げながら、”いつまでこの支配が続くのか・・”と、後身が中々出てこないもどかしさがあったわけですが、同時に「この4人の強い時代はまだまだ終わってほしくない」という思いもありましたね。

時は流れ、やはり年齢を重ねた彼らもケガなどによる体調不良が増え、大きな大会でも欠場が目立つようになりました。

特に、フェデラーの姿を見なくなった寂しさは、テニスそのものを見なくなった理由になってしまいました。

さて、それでもウィンブルドンは毎年NHKで放送していますよね。

何気なく付けたテレビのチャンネルがたまたまNHKで、たまたまウィンブルドンを放送している時間帯だった場合、たまたまが重なった結果によっては自動的にウィンブルドンを見るきっかけになるわけですが、その機会が3年ぶりくらいに訪れたわけです。

男子シングルスで、コートに立っていたのは「カルロス・アルカラス」でした。

ズベレフやチチパス、メドベージェフにティームといった選手が新しい世代として強くなりそうだと騒がれ始めた少し後に、登場してきた選手です。

スペインの選手でもあり、「また、スペインから出てきたのかぁ~」と思って以降テニスを見なくなってしまったので、本当に久々にプレーを見ました。

この日の試合は、第4セットのタイブレークまではそんなに調子が良さそうには見えなかったのですが、タイブレークを取ってから少しリズムが戻ったようでしたね。

18歳くらいの時に初めて見たアルカラスは、若い選手で強くなりそうだと思っていたし、実際強くなるとも言われていましたから、「この3年くらいでランキングを落とさずに大会に出続けていたのか」と嬉しくなりました。

・・・と大会にきちんと出場できているだけだと思ったら、なんともう既にグランドスラムを3回も優勝しているじゃないですかっ!

しかも、2023年はジョコビッチの年間グランドスラムをウィンブルドンで阻止していましたしね。

現在21歳という話ですから、まだまだこれからもっと強くなっていくでしょうし、非常に楽しみです。

アルカラスのおかげで、筆者もまたテニスを見る機会が増えそうです。

・・・・・いや、ちょっと待てよ。

これよくよく考えてみたら、本当に凄いのは「2023年の時点で年間グランドスラムを達成しそうになっているジョコビッチ」の方かもしれませんね。

30代半ば、とこれだけ年を重ねてもまだまだ第一線で活躍しているとは驚きです。

フェデラーが20回のグランドスラム優勝を達成した時に、「これは簡単に破られないんじゃないか」と言われていたのに、ジョコビッチはもう24回の優勝を獲得してしまいました。

ちなみに2位はナダルの22回

しかも、ジョコビッチはこの記事執筆時点で若手選手たちに混じって、「世界ランク2位」にいるからこれも本当に凄い!

何が凄いのかと言うと、勝ち続けている強さもそうですが、大会を休んでいないフィジカルな強さを持ち合わせているのがこのランキングを見て分かるからです。

テニスのランキングって、例えば前年のある大会に出場して優勝などのいい成績を収めた場合、その翌年の同じ大会を欠場したりすると、ランキングポイントが大幅にダウンするわけですよ。

ランキングを維持する、というのはつまり大会に出続けて前年と同じような成績を収める必要があるのです。

どんなに強かった選手でも、年齢を重ね若い選手に勝てなくなり引退していく選手も多いですが、ジョコビッチはまだもう少しBig4の火を灯し続けてくれるかもしれませんね。

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