「若者が使うもの」と思われているSNSですが、おじさん・おばさん世代でも使いこなせるかもしれない流行りとは逆を行くSNSが今人気なのをご存じですか。
- noplace
- BUMP
これら2つのアプリが「流行りとは逆を行っているSNSアプリ」なのですが、それは一体どういう意味なのでしょうか?
実は、「noplace」は写真や動画を一切扱えないテキストだけのSNSとなっています。
そして、「BUMP」は1話3分程度のショートドラマ専門のSNSとなっています。
つまり、今までは好きな時間だけ画像や動画をアップできたのが、「時短」と「縛り」のような不便さを敢えて取り入れているSNSとなるわけです。
ショートドラマに関しては、「YouTube」のショート動画や「TikTok」などの短い動画が人気なので何となく理解できるかもしれませんが、これまで素人では中々難しかったドラマの動画作成が誰でも気軽にできるようになる可能性を秘めています。
3分程度であれば簡易な物にせざるを得ないので、お金をかけずに構成なども質素に、でも面白い物を作るという力量が求められます。
縛りがあるおかげで頭を捻って1話をいかに短く終わらせるか、を考えるのは逆に新鮮さを感じるかもしれません。
テキストだけの小説を書いている人も「BUMP」で質素に動きのあるショートストーリを作成できるかもしれませんし、長い時間のドラマを作成する動画のプロフェッショナルもショートストーリーに沿った新たな境地を発見できるかもしれません。
人気のあるショートドラマは、シリーズ全体の時間が1時間くらいになっているので、リアルタイムに進行する形が多いように思います。
ショート動画でのドラマ公開が流行り出したきっかけは「TikTokの課金システム」にありますが、今ではショートドラマ配信アプリの数も年々増え続け、その内の人気アプリがこの「BUMP」になります。
テレビ東京も今年BUMPで3本のショートドラマを作成すると発表していましたね。
短い時間で分かりやすい話を展開させるために、ショートドラマのテーマとしては不倫や仕返しなどが多くなっています。
複雑なストーリーや演技が必要なく、舞台も簡素でいい。
芸術性が求められず即効性を必要とする今の世代に響いたこれらのSNSがどこまで伸びていくのかは非常に楽しみですね。
よくよく考えてみると、「時短(ショート)」を意識したコンテンツはこれまでにもありました。
YouTubeで作られている動画も2倍速で見ても聞き取りやすいようにあらかじめ作成しているものもありますし、普通の映画を倍速で見る人もいますしね。
しかし、YouTubeや映画のように倍速で見られたとしてもコンテンツがしっかり作りこまれている必要があるものと違い、ショートドラマはある意味クオリティを求められておらず即興で分かりやすく楽しめる時短性が求められます。
ショートドラマ専門の制作チームも増えているようですし、またドラマや映画などの映像コンテンツは新たな展開へと進んでいきそうです。