ぼそっとしゃべる

人が乗らない北海道新幹線は速く走る貨物列車となるのか

2021年1月23日

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あまり全国的な話題にはなっていないかもしれない北海道新幹線のお話を一つ致しましょう。

現在、北海道新幹線の終着駅となっている「新函館北斗駅」で、貨客混載の実験が行われたようですね。

北海道に縁もゆかりもないと結構勘違いされている方も多いんですけど、本州から北海道大陸まで車だけでの往来はできません。

古くはフェリーに人だけ、もしくは人と車が一緒に乗る方法しかなかったのですが、飛行機での空路ができ、やがて青函トンネルが完成し、函館駅から新青森駅まで急行列車が走るようになりました。

そして、2016年に開通したのが、北海道新幹線、というわけです。

・・・と、偉そうに歴史を語っていますが、わたくしが北海道に来てから新たな開通を目にしたのは、北海道新幹線だけなんですけどねぇ~!(^^)!

荷物でいえば、フェリーで海を渡るか、空輸するか、青函トンネルを貨物列車がくぐってくるしかなかったわけですが、その並びに同じく青函トンネルをくぐる貨物列車より速い北海道新幹線を使おう、というわけです。

まぁ、実際にわたくしも北海道新幹線は何度も利用しています。

直近だと、一旦コロナ騒ぎが落ち着いて「GoTo」がどうのこうの、と言っていた昨年の10月末に、埼玉県へ行く用事があり、北海道新幹線を使いました。

「新函館北斗駅」から「大宮駅」まで一番速くて4時間弱で到着します。

埼玉県に用事がある場合、大宮駅で降車できるのは非常に楽ですよね。

埼玉への上りはまだそれなりに混んでたんですけど、下りとなる帰りは正に今回のニュースのような空席の目立つ状況となっていました。

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平日で特に連休も何も控えていない時期だったせいもあり、元々の乗車率もあまり良くなかったのでしょう。

はやてだと、大宮駅の次は仙台駅に停車します。

だいたい北海道新幹線に乗って北海道へ戻るときは、この仙台駅を過ぎると車内は閑散としてくるんですよね。

グリーン車に乗っていたのですが、明らかにこのグリーン車両は静けさに包まれていました。

そして、次の盛岡駅で停車すると、また何人か降りていきました。

不安を感じるくらいの圧倒的な静けさに、グリーン車とグランクロス車の間のトイレに向かおうと、一番後方の座席から通路を先頭へと歩いていきました。

・・貸し切りでした。

正に、自分以外誰もいません。

ちらっとグランクロス車を覗いてみましたが、やはり誰も乗っていません。

おそらく終点の新函館北斗駅まで、9号車のグリーン車、10号車のグランクロス車の2両には自分一人しか乗っていなかったのでしょう。

大宮から盛岡までが所要時間の半分くらいですから、残り半分の時間は車両内を1人で悠々と過ごせたわけです!

今回、コロナの影響で客足が伸びずに、JR北海道も「貨客混載」に踏み切ったそうですが、そうでなくても平日の運行時には、客足が伸びていなかったのかもしれません。

わたくしも毎回グリーン車に乗るんですが、時期を外せば、”混んで混んでどうしようもない”、という目にはあいませんからねぇ~。。。

開業以来、赤字が続く北海道新幹線ですから、いつか荷物と人を両方乗せて走る方向へと舵を切ってくるだろうと踏んでいましたが、正に「コロナ禍」というのは理由付けとしてはもってこいだったんでしょうね。

青函トンネルの2階建て計画も当分は実現しないでしょうから、新幹線の貨物列車化が正式に開始となれば、物流のスピードアップへの期待と共に、運賃をどのように設定してくるかが非常に気になるところです。

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