投資詐欺・ロマンス詐欺の被害に遭わないよう、当サイトでも定期的に詐欺被害案件をピックアップしています。
今回は今までの詐欺案件では一味違ったロマンス詐欺について確認してみたいと思います。
最初の被害額は75万円
「ロマンス詐欺」というのは、だいたい詐欺を働く側が女性で、相手の男性に好意をちらつかせて現金を奪うという手口が多いですよね。
最近ではSNSでのやり取りから文章や画像だけで相手の男性をその気にさせて騙す場合も多く、「なぜ会ってもいないのに、LINEのやり取りだけでお金を渡す・・?」と第三者目線だと不思議に思う内容もしばしば聞かれます。
と思えば逆に、女性が被害者になるケースもあり、以前には「松田翔平」という訳の分からない男の詐欺に引っ掛かった例もありましたけどね・・。
-
松田翔平って誰?ロマンス詐欺
定期的に、投資詐欺を始めとした詐欺被害情報について注意喚起も含めて話をしています。 今回は、なんと筆者が暮らす北海道の道南地域でロマンス詐欺が発生しました。 函館市内に住む40代の女性が、松田翔平なる ...
続きを見る
女性が被害者となるロマンス詐欺は、やはりSNSで知り合った場合が多く、偽芸能人のアカウントに引っ掛かるなどイケメン男子の画像に騙される傾向にあります。
前回の「松田翔平」というのは芸能人なのか野球選手なのか有名人っぽい名前にしておいて、イケメン画像を載せていた可能性が高いです。
今回の詐欺案件も、被害者は女性なのですが、相手が「日本人医師」を名乗ったので職業的に惹かれたのかもしれません。
そしてこの医師が現在いる場所がなんと「イラク」。
「イラクからの出国費用が必要だ」と言われ、まず75万円を騙し取られてしまったのです。
なぜ?一度は警察に行ったのに・・
イラクに滞在している日本人医師を名乗った。
まぁあり得ない話ではないでしょうけれども、「医者なのになぜイラクからの出国費用を必要としているのか」が腑に落ちませんよね。
SNSで知り合っているので、この出国費用うんぬんの前に、この偽医者を信じる色々なやり取りがあったのかもしれません。
さて、このロマンス詐欺事件の珍しいところは、この被害女性が最初に渡した75万円の段階で、「騙された」と警察に被害を届け出ている点です。
この被害届が2023年12月の出来事で、もう気を付けなければいけないはずが・・、2025年の2月になってから同じ人物にさらに760万円を振り込んでしまったというのです。
一体何があったのでしょうか?
気になった
「騙されたと思ったけど実は騙されていないのではないかしら」
1年経って被害女性はこのような気持ちになったのでしょうか。
それともこの医師を名乗る人物のトークが、また連絡したくなるくらいよっぽど上手かったのでしょうか。
自ら被害を訴えていたにもかかわらず、再度同じ人物に大金を振り込んでしまった結果、やはり詐欺だったと分かったそうです。
しかも自分からまた連絡を取ったと言うので、詐欺側にしてみたらこんなにおいしい話はないですよね。
最初に被害を届け出るくらいおかしいと思い、その後相手から連絡がなかったのであれば、もう完全に詐欺だと思いましょう。
非常に珍しいパターンですが、自分から再度詐欺師に連絡を取ってもう一度騙されてしまったという何ともお粗末なロマンス詐欺案件でした。
(まとめ)今回の教訓
例え相手がイケメンでも美人でも、さらに社会的にステータスの高い人であっても、SNSのやり取りだけで優しい言葉をかけてきたり、愛情表現をしてきたりと言うパターンからの「実はお金が・・」というのは完全に疑ってかかりましょう。
今回のかたは50代の女性というので多少お金に余裕があったのかもしれませんが、みすみすお金をタダで配ってやる必要はないはずです。
皆さんも十分に気をつけてください。