クレジットカードを使う人に以下のような特徴の人がいたとします。
金遣いの荒い人
毎月、クレジットカードを使って買い物をする。
上限額ぎりぎりまで購入して、支払えなくなった場合は後から分割払いにするから、毎月の支払いと利息の支払いが大変になる。
一方、クレジットカードを使えない人に以下のような特徴の人がいたとします。
現金で支払いたい人
買い物は好きだけど、なるべくクレジットカードを使わずに現金で支払う。
クレジットカードはいくらでも使えそうだから怖くて使えない。
さて、この2パターンの人たちを見るとまるで真逆のように見えます。
買い物好きな金遣いの荒い人は、クレジットカードさえあれば支払いを後回しにして、いくらでも好きな物を買えるから「クレジットカードは便利」だと言います。
クレジットカードは、利用者の年収やこれまでの利用環境などにより金額の上限が審査されますが、こういった人はこの上限目一杯まで気にせずクレジットカードを使います。
同じ買い物好きでも、「クレジットカードを使うのは怖いから現金で支払いたい」と言う人は一見、慎重にお金を使う人のように見えます。
なぜクレジットカードが怖いのかと言うと、「見境なく使ってしまいそうだから」というものです。
実はこれ、どちらも自身のお金と心の管理ができない人の特徴です。
クレジットカードを好きなだけ使ってしまう人は、まぁ何となく分かりますよね。
計画性がなく自分の欲望の赴くままに欲しいものを買い漁る。
そこには、利用できる上限金額や本来支払わなくてもいいはずの「利息」などが頭には全くないわけです。
旦那さんが一生懸命働いてそこそこの金額を稼ぐ人であっても、奥さんがネットショッピングで散財するという話は筆者の周りでもちらほら聞きますが、お金の管理ができないパートナーを持つと、夫婦の財布が一緒になった場合に夫婦のどちらかには悲惨な結果が待っているかもしれません。
では、なぜクレジットカードを使うのが怖い人まで、お金と心の管理ができない人になってしまうのでしょうか。
それは、クレジットカードを使った方が得だと分からないからです。
今では、現金だろうがクレジットカードであろうが、支払方法がどちらであっても商品の金額はまず変わりません。
クレジットカード支払いは商品代金が高くなる?
今でも思いつく限りで言えば、個人経営のお店や工場、動物病院などはクレジットカードで支払う場合に、手数料名目で料金をプラスするところはまだまだあるかもしれません。
つまり、同じ料金でもクレジットカードを使って支払った方がポイントが付く分特になるのです。
そのポイントは、投資に使える場合もあれば別の買い物で料金から値引きを受けられる場合もあり使い勝手のいいものだと思います。
本来、お金の管理がきちんとできているのであれば、「自分が今どのくらいのお金を利用できるのか」を把握できているはずですし、クレジットカードで利用する分としての金額を把握できるはずなのです。
「今月は5万円までならクレジットカードで引き落とされても大丈夫」だと分かれば、あらかじめクレジットカード料金の引き落とし口座に5万円を入れておいて、後は利用金額を常に計算して5万円以下に抑えればいいだけの話です。
「余計に使ってしまいそうで怖い」というのは、結局のところ「お金の管理ができないし面倒くさい」と言う人がほとんどなのです。
実際に現金で5万円持っているか、引き落とし口座に5万円入っているかの違いでしかないのに、クレジットカードを持った途端に「お金を使いすぎてしまうかもしれない」と恐怖を感じるのは、お金もそうですが自身の心も管理できていないわけですね。
ただ、この2パターンの人たちでも唯一の違いはあります。
それは、クレジットカードの利用を怖いと思っている人は、利用できる現金が減ってきたらその後の散財をストップできる可能性がある点です。
「使いすぎが怖い」というのは、つまり「上限が現金と言う形で見えていれば、それ以上使うのは控えられる」という思いが元々あるわけですから、余計な傷口を広げずには済む確率は高いでしょうね。
「現金が足りない」と消費者金融などから借金しなければ・・と言う話にはなりますけど
一番良いのは、クレジットカードで支払うためのお金を引き落とし口座に入金しておいて、それがなくなりそうになったら購入を控えるというのが、一番お金と心を律していると思うのです。
たまに、「お金を使ってしまいそうだからクレジットカードは使わない!」と豪語する人がいますが、傍から見ると「お金の管理がうまくない人なのかな?」と思われる可能性が高いので注意した方がいいかもしれませんね。