普段なら絶対に見ないのに、ふと目に止まった情報があったんです。
それは、北海道道南地方の旅行雑誌でした。
道南地方に住んでいればまず見ないのですが、何の気なしにページをぺらぺらとめくってみると、筆者が住み始めた10数年前とほぼ同じ観光地が紹介されていました。
相変わらず夜景だのイカだのがメインなのですね。
食べ物は確かに美味しいですけどね
まぁ、道南地方と言っても9割は函館の情報なのですが、普段から函館に住んでいる人や函館の近隣に住んでいてよく行く人にとっては、どこに何があるのかは分かっています。
この手の旅行雑誌に載っている情報はよく知っていますし、そして・・・行きません(笑)
埼玉県に住んでいた頃は、「観光地に住むといつでもその地域の名産が買えるからいいなぁ」などと思っていたものですが、道南地方に来てからは「いつでも買えるというのはイコール滅多に買わないもの」だと気が付きました。
観光シーズンを外していれば散策してもいいのですが、観光シーズンにわざわざ観光客に紛れて一緒に動く地元民はいないですし、例えば観光雑誌では必ず紹介される「駅前の朝市」は呼び込みがうるさすぎて、まず行かないですね。
というのも、普通にスーパーに売られている魚でも道内産で美味しいものが多いですし「ちょっといい魚が欲しい」と思えば地元民は「中島廉売」という魚市場で十分事足りていると思います。
でも、「中島廉売」なんて観光雑誌にはまず載りませんよね。
そう、そして「観光雑誌に載らない」と言えば、思いつくのが「ラーメン」だったりします。
今回、たまたま見たこの観光雑誌のラーメン情報の内容が、あまりにも薄くてびっくりしました(笑)
以前、生まれも育ちも函館市の知り合いと「どこのラーメン屋が好きか」という話になったのですが、観光雑誌で紹介されるような函館駅周辺のラーメン屋はまず出てきませんでした。
”あんなとこ観光客しか行かない”と、この知り合いが言っていた店も観光雑誌にはよく載っています(笑)
函館というのは、街中を市電(路面電車)が走っているのですが、その線路より南側に位置する函館駅周辺や函館山周辺がある観光地を紹介している雑誌がほとんどなのです。
しかし、この知り合い曰く、市民に人気のラーメン屋はこのエリアにはそれ程ないようです。
むしろ、好きなラーメン屋の話でお互い何軒か「ここだよね、あそこだよね」と出てきた場所は、観光地からは離れた住宅の多い地域や、そもそも函館市ではない場所もよく出てきました。
もし、皆さんが函館に来る用事があってラーメン屋に行くつもりなら、観光雑誌よりもましな情報雑誌があるので以下に明記しておきます。
函館市のフリーペーパーに「ダテパー」というのがあるのですが、毎年冬の時期に「ダテパー ラーメンガイド」を出しています。
全部のお店が載っているわけではないのが残念なんですけどね。
このラーメンガイドに載っていないけれども実は美味しい店、というのもまだまだあるのですが、観光雑誌には載らないような店もたくさん出てきます。
観光雑誌に出てくる地元民が行かない店もしぶとく出ています(笑)
地元民向けに発行されている情報誌になっています。
ラーメンを食すなら是非、観光雑誌だけに頼らず、こういったローカルガイドも見てみると参考になるかもしれません。