ちょくちょくフリートークなどでも北海道での暮らしについて書いていますが、先日「せっかちべっかむ」さんというかたから北海道での暮らしについてご質問をいただきました。
こんにちは。初めて質問します。
宮嶋様の北海道での暮らしの記事を読んで、私も最近移住したいと思うようになりました。
現在は関西の都市部に住んでいるのですが、鹿児島や沖縄、北海道など端っこで海に近い場所で暮らしたいと思っています。
仕事は移住先で何でもやるつもりなのですが、気になるのは主に生活面です。
現在、北海道に住まわれて不便な点や気をつけた方がいい点があれば教えてほしいです。
よろしくお願いします。
せっかちべっかむさん、ありがとうございました。
まず、このペンネームいいですよね(笑)
あの貴公子であるベッカムがせっかちだとちょっと嫌だな、とかそんな想像をしてしまいました。
ベッカムは、元イングランド代表のサッカー選手です
ペンネームとかラジオネームの付け方が、めちゃくちゃセンスある人っていますよね。
北海道だと「STVラジオ」という日テレ系のAMラジオ局があるのですが、このリスナーに「うしろ髪引かれて前からはげぞう」さんというかたがいるのです。
「うしろ髪ひかれ隊」という元おニャン子の3人が結成したアイドルグループがいましたが、これになぞらえてさらに、後ろから髪を引っ張られて前から禿げそうなので「はげぞう」さんとなったのだと思います。
この名前を初めてラジオで聞いた時に、大笑いしたのとネーミングセンスに感動すら覚えた記憶があります。
こういうネーミングセンスのある人って「本当に羨ましいな」と思いますし、キャッチコピーをお願いしたらとても良いものを作ってくれそうですよね。
最初から脱線してしまいました。申し訳ありません。
地方移住したいと思うけど不便な点はないか、という質問なので順番に回答していきましょう。
地方移住
地方に限らず移住は最初の内が大変だと思います。
引っ越し先が近場ならいいですが、遠い場所だと住む場所を決めたり住んでからの生活環境に慣れたりするまでは少し苦労があるかもしれません。
でも、慣れてしまえば不便だとか大変だとかそういうマイナスの感情はほとんどなくなりましたし、1カ月もすれば全然普通に暮らせました。
筆者は3月に引っ越してきたので、関東に住んでいた感覚で「寒さや雪なんかもう大丈夫だろう」と思っていたら、北海道に上陸した瞬間に10cmくらいの雪が積もっているのにびっくりしました。
靴も普通のスニーカーだったので、最初に立ち寄ったコンビニの駐車場で滑って車の下に入ってしまった時は、「やばいところに来てしまった」というまさに「大変」という感情が沸き上がりましたが、雪国暮らしも1年2年と冬を越せばすぐに慣れてしまいました。
地方ならではの体力仕事や若い人には不人気の仕事も結構多いのですが、「仕事は何でもするつもり」とおっしゃっているので、それなら問題ないと思います。
まぁ、投資やインターネット関連で副業・本業を持っている人であれば仕事は何の問題もないでしょうけれども、せっかちべっかむさんのように「何でもやるつもり」と言う気持ちを持っていた方が、地方移住には向いているかもしれませんね。
住む場所ですが、「端っこ」とおっしゃっているのは海辺を意識されていると思いますが、海に近い場所は住みたくなりますよね。
海近に住んでいる知り合いも、「波の音を聴きながら寝ている」などとほざいていましたが、波が高くなると「うるさい」とも言っていました。
波の音よりも、海に近い場所は家の錆や車の錆がひどくなるのであまりお勧めはしません。
持ち家であれば、今だと錆には10年くらい持つような対策をするそうですが、古い家や古いシャッターの倉庫がある家などは錆対策が結構大変そうです。
おそらく、これから移住を考えるのであれば最初は借家になると思いますが、海に近い借家で実際に暮らしてみた自分なりの感想で今後の住む場所をお決めになるといいと思います。
前にも書いたかもしれませんが、筆者は遠くに海が見える山の中腹に住んでいます。
埼玉にいた頃は、「海が見える家なんて贅沢だなぁ」と思っていましたが、その生活が当たり前になると別に何とも思わなくなります。
まぁ、これは人それぞれかもしれませんが、参考までに。
自治体
以前に、移住したい自治体ランキングのお話もしましたが、各自治体、特に人口減少が著しい市町村は積極的に移住者を募っている場合があります。
移住による特典も各自治体で様々なので、その観点から移住先を探してもいいかもしれません。
特典というのは例えば以下のようなものがあります。
- 一定期間住み続けたらその家と土地を無償で譲渡する
- ボランティア活動によるポイントが生活費の助成になる
- 子育て世代に対する助成金が充実している
せっかちべっかむさんが望む海辺の市町村に特典があるかどうか分かりませんが、移住者に優しい自治体を優先するのも有りだと思いますね。
また、端っこであれば北海道でもと書いてありましたが、北海道はちょっと独特と言うか、どっちかと言うと閉鎖的な自治体が多いように感じますし、実際そう言っている地元の人もいます。
移住先の都道府県としては北海道は人気が高いようですが、市町村単位で探した際には、各自治体の特徴をある程度把握しておいた方がいいと思います。
例えば、東川町と言う場所は旭川市に近い人口1万人弱の町ですが、北海道で唯一「上水道」がなく水道代がかからないエリアになります。
内陸ではありますが、子育て世代にも手厚い支援があるので人口が増えている町になります。
もし、移住先の候補が既に決まっているならその自治体の特徴をよく調べてみた方がいいでしょう。
今ではその場所に行かなくてもある程度の情報は入るでしょうからね。
ただ、移住先を絞ったら一度でもその場所を訪問してみた方がいいと思います。
文字や画像の情報だけでは分からない情報を手に入れられるはずですから。
(まとめ)
というわけで、参考になったかどうか分かりませんが、最後に「不便な点」について少しお話しておきます。
不便だと感じる点はたくさんあります・・・が、その不便にも慣れ、受け入れながら生活に馴染んでいくのが結果として「移住して良かった」となると思います。
あまり「不便さ」を探さずに、まずは自分の「あの場所で暮らしてみたい」という印象を大事にしてみてください。