今日7月4日は「アメリカの独立記念日」ですね。
とは言っても、アメリカはまだ7月3日なので、現地時間では明日が独立記念日となります。
さて、そんな日本にはなじみのない「独立記念日」にまつわるちょっとした小噺を書き連ねてみます。
意外に知らない大統領名が付いた場所はどこ?
アメリカがどこから独立したかと言うと、もちろん植民地を獲得しまくっていた「大英帝国」です。
1732年、13植民地の1つである「バージニア植民地」で大規模なプランテーションを経営する一家に誕生した「ジョージ・ワシントン」は、アメリカの総司令官として戦った独立戦争後の1789年に「アメリカ合衆国初代大統領」となります。
大統領就任前には、憲法制定会議の議長を務め、アメリカ合衆国憲法の制定にも貢献しました。
そんな「ワシントン」と言えば、現在のアメリカの首都機能を持っているのが「ワシントンD・C(コロンビア特別区)」で、もちろん初代大統領であるワシントンの名前が由来となっています。
位置的には、ニューヨークやフィラデルフィアなどと同じ東海岸に位置していますが、実は「ワシントン」の名前を由来に持つ場所がもう一つあります。
それが、西海岸の最北にある「ワシントン州」ですね。
アメリカ50州の内、過去の大統領名が付いた州は、この「ワシントン州」だけとなります。
カナダと国境が面していて、ワシントン州最大の都市は、MLBでイチローが長く在籍したマリナーズの本拠地である「シアトル」になります。
「ワシントン」と言うと首都を思い浮かべますが、アメリカ大陸最北西の州名にもワシントンの名前が付けられているのですね。
2代目と3代目はまさかの・・・!
さて、アメリカ合衆国初代大統領「ワシントン」からバトンを引き継いだ2代目大統領と3代目大統領の名前をご存じですか?
おそらくあまり聞きなじみがないと思いますので、ささっと書いてしまうと、2代目は「ジョン・アダムス」で3代目は「トーマス・ジェファーソン」になります。
「ジョン・アダムス」は、ワシントン大統領時代の副大統領、「トーマス・ジェファーソン」は同じくワシントン大統領時代に国務長官を務めていました。
さて、このお二人。
特に名前が珍しいわけでもなく、特に世界史で何か重要視されるような政策などを行ったわけでもありません。
しかし、ある事柄でこの方々は非常に特異な偶然に見舞われた経歴を持っているとして有名なのです。
何だと思いますか???
・・・とあまりだらだら引っ張ってもしょうがないので、発表しましょう。
このお二人、実は死亡日が全く同じなのです。
それだけではありません。
なんと、死亡日は独立記念日である7月4日なのですね。
1826年7月4日
この日は、独立記念日であると同時に、2代目、3代目の大統領の命日でもあるわけです。
あの国がアメリカから独立した日付は・・
1900年代に世界の覇権国となったアメリカはフィリピンを植民地化していました。
しかし、1946年にフィリピンはアメリカから独立しますが、その日付はアメリカの独立記念日と同じ7月4日になりますね。
7月4日に交わされたマニラ条約によって、アメリカはフィリピンを独立国として承認しました。
つまり、植民地からの独立を果たした日からおよそ200年後の同じ7月4日に、植民地化していた国から独立されたわけですね。
まとめ
7月4日の独立記念日は、アメリカ合衆国にとっては特別なものでこの1週間は祝日モードとなります。
独立記念日のような大型の祝日をはじめ、クリスマス、感謝祭がある月間の小売売上高は飛躍的に伸びますよね。
毎年、全米中でお祝いモードやお祭りモードになり、消費活動が増えるのはある意味羨ましい感じがします。
今の日本では、日本中でお祭りモードになるのが難しいくらい何か閉塞感が漂っています。
眼鏡をかけたあの人に期待しても無駄かもしれませんし、国民の皆さんがまだまだ踏ん張る時間は続きそうですね。