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フリートーク

トランプが人種差別??―「口耳四寸の学」に惑わされないための思考法

2024年8月2日

アメリカ共和党の大統領候補であるトランプは、なぜ悪者にされるのか?

と、その前に・・

「口耳四寸(こうじよんすん)の学」という言葉をご存知でしょうか?

この言葉は、中国の戦国時代の思想家である荀子(じゅんし)の『勸學(かんがく)』に由来し、「口と耳の間だけで完結する学問」つまり、聞いた内容をそのまま伝えるだけの身につかない学問を指します。

現代社会においては、SNSの普及や情報過多により、この「口耳四寸の学」がますます身近なものとなっていますね。

「口耳四寸」の意味

荀子の『勸學』には、「小人の学や、耳より入りて口より出づ。口耳の間は則(すなわち)四寸なれば、曷(いずく)んぞ以(も)って七尺(しちせき)の躯(く)を美とするに足らんや」と書かれています。

「小人の学は、耳から学んだことをすぐに口に出してしまう。口と耳までの距離はわずかに四寸。わずか、四寸の間を通過させた学問だけで、どうして七尺の身体全体を立派にさせることが出来ようか。」という意味になります。

「口耳四寸」がもたらす弊害

  • 誤った情報の拡散
  • 思考力の低下
  • 対人関係の悪化

根拠のない情報を鵜呑みにしてしまったり、深く考えなくなって思考力が低下したり、口耳四寸の弊害は枚挙に暇がありません。

陰謀論も人々の不安や不満に付け込む内容が多いですね

実は、「口耳四寸」は歴史的に昔から繰り返されてきた「人間の普遍的な問題」です。

現代では、SNSの拡散力により根拠が不明な情報が拡散されやすく、それがあたかも事実であるかのように受け止められてしまいます。

また、情報過多の時代においては、深く考えずに手軽に手に入る情報に頼りがちになる傾向があります。

そんな今を生きる子供たちに、情報の真偽を見極める能力を身につけさせるには、どのような教育を施したらいいのでしょうか。

情報源の信頼性を確認する

ニュースやインターネットの情報を見る際に、「この情報は本当かな?」「どこから得た情報なんだろう?」と常に疑問を持つように促しましょう。

情報を得る際には常に疑問を持ち、その情報源が信頼できるものであるかの確認が重要となります。

情報源を一緒に確認し、信頼できる情報かどうかを判断する訓練を親御さんは一緒に行ってみましょう。

複数の情報源から情報を収集する

様々な人々の意見に触れる機会を作りましょう。

一つだけでなく複数の情報源から情報を収集し、客観的に判断できる力を養うようにします。

深く考える習慣をつける

情報を鵜呑みにするのではなく、「なぜそう思うのか?」、「どのような根拠があるのか?」を深く考えさせる習慣をつけましょう。

「自分と異なる意見」は絶対にあるので、それぞれの意見の背景にある考え方や価値観について話し合うようにしましょう。

批判的な思考を養う

情報に対して批判的な視点を持てば、誤った情報に惑わされなくなります。

トランプの黒人発言

さて、今もっとも様々な情報が飛び交っているのは、アメリカ大統領候補の戦いではないでしょうか。

先日、民主党候補の現大統領・バイデンが出馬辞退を表明し、現職の副大統領である「カマラ・ハリス」が新たな民主党候補として名乗りを上げました。

その後取り沙汰されたこのニュースを覚えていますか?

ハリスさんに対して、トランプが「突然黒人になった」と発言

そして、トランプに関するニュースは以下のようなトランプ批判で溢れかえりました。

つまり、「新しく出馬してきたハリスに対してトランプは人種差別発言を展開している」と日本では報道されているのです。

では、本当にトランプは人種差別発言をしているのでしょうか?

カマラ・ハリスとは

まず、ハリスについて見てみましょう。

ハリスは、父親がジャマイカ出身、母親がインド出身でこの両親が「カリフォルニア大学バークレー校」に通っていたため、自身はカリフォルニア州のベイエリアの出身となっています。

とにかくハリスには、「史上初」や「女性初」という冠がよく付きます。

  • サンフランシスコ地方検事(有色人種初)
  • カリフォルニア州司法長官(女性初、アフリカ系アメリカ人初、南アジア系アメリカ人初)
  • 連邦上院議員(インド系アメリカ人初)
  • 副大統領(女性初、アメリカ史上初、アフリカ系アメリカ人初、アジア系アメリカ人初)

とにかく経歴も凄いですが、女性や自身のルーツで史上初が多い。

そこへトランプが「ハリスは突然黒人を謳って黒人票を取りに来やがった!」と差別による難癖をつけたと批判されているのです。

トランプ優勢が一気に変化し、ハリスには若者や黒人層からの支持率が上がってきたと言われています。

トランプの発言とは

では、トランプは実際にどのような発言をしたのでしょうか。

トランプが登壇したイベントで発言した原案を紐解くと不可解な事実が分かります。

ハリスは突然黒人になった。
彼女はずっと自分はインド系なんです、と言っていたのに。
突然自分が黒人なんだと言い始めたんだ。
インド系でも黒人でも私はそのルーツをリスペクトする。
でも、自身のルーツをその時々で変えるなんて、ルーツをリスペクトしていないのはハリスの方じゃないか。」

ん?どこに黒人への差別発言があるのでしょうか?

しかもこのイベント、実は全米黒人ジャーナリスト協会が主催しているイベントだったのです。

先頭の発言部分だけが切り取られて、日本でもそのまま黒人差別だの人種差別だのと報道されている・・。

まさに、「口耳四寸」ですね。

前回の大統領時代もそうでしたが、とにかくトランプと言えば「最悪」だの「史上最低」だの「ただの金持ち」だの(金持ちになる実力があるのは凄いと思うのですが)まるで叩き潰されるかのように毎度批判を浴びていました。

しかし、実際はアメリカ経済を押し上げ、黒人やヒスパニック系の就業率を上げた関係からこれらの層からの支持率も上がり、一方で自身の大統領職による給料は公約通り寄付していたのが判明しています。

まさに有言実行なのですが・・なぜかメディアはトランプを悪者にしたがります。

念のために行っておくと、筆者は別にトランプ支持者でもありませんし、ハリスを支持しているわけでもありません。

トランプが優勢になったため、アメリカ経済が悪化してきている、というのもまったく信じていません。

だからと言って、アメリカ経済が絶好調と捉えているわけでもありません。

少なくとも日本と違って、アメリカは物価の上昇と合わせて賃金も上昇、失業率も低い水準のままです。

それなのに、「アメリカ経済が悪化してきている原因」を大々的に報道し、そこにトランプ優勢を結び付けてきます。

ネガティブな情報を発信するメディアや人は、誰が大統領になってもネガティブな情報を発信するものです。

ネガティブな報道に人は関心を持つ。

メディアの報道に踊らされず、「口耳四寸」になっていないかを今一度確認しておきたいものです。

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