2024年10月27日に衆議院選挙が行われました。
結果は皆さんもご承知の通りだと思いますが、以下にまとめてみます。
与党の状況
- 自民党が前回比で56議席を減らし「191議席」
- 公明党が前回比で8議席を減らし「24議席」
- 与党の議席数が215議席(191+24=215)
- 過半数は233議席なので過半数割れが確定
野党で議席を増やした党
- 立憲民主党が前回比で50議席を増やし「148議席」
- 国民民主党が前回比で21議席を増やし「28議席」
- れいわ新選組が前回比で6議席を増やし「9議席」
- 参政党が前回比で2議席を増やし「3議席」
- 日本保守党が前回比で3議席を増やし「3議席」
野党で議席を減らした党
- 日本維新の会が前回比で6議席を減らし「38議席」
- 共産党が前回比で2議席を減らし「8議席」
こう見ると、立憲民主党は大躍進しました。
しかし、実態は自民党に失望した票が立件民主党に流れただけとも言えるでしょう。
立憲民主党代表の野田さんは、2012年の総理大臣の時に「消費税率を5%から10%に引き上げる」と決断しました。
そのため、当サイトでも以前語っていたように、減税が期待できない政党としてお勧めはしていませんでした。
野田さんは「裏金のないクリーンなイメージ」を謳っていたので、自民党の裏金問題に納得のいかない国民が立憲民主党に票を入れたのでしょう。
一方、一番の争点である「増税問題」について「手取りを増やす」というスローガンで一貫していた「国民民主党」も議席を増やしました。
個人の所得にかかる所得税、誰でも消費した際に支払う消費税などを減税するというお話と、年々上がり続けている社会保険料も削減するというお話は「増税を最大の問題」と考えている国民からすると非常に期待させてくれる内容となります。
同じく減税路線を掲げていた「日本維新の会」や「共産党」は、議席を減らしてしまいました。
これは、この2つの党がどちらかと言えば「裏金問題」をクローズアップし、減税路線を声高々に謳わなかったのが国民には届かなかったのかな、という気がしています。
結局、まとめると以下のようになります。
- 与党惨敗
- 「裏金問題」の立憲民主党が大勝利
- 「減税路線」の国民民主党が勝利
さて、過半数割れとなって今後の政権はどうなるかと言うと、以下のようになるでしょう。
- 自民・公明党が日本維新の会、国民民主党と組んで過半数を確保する
- 立憲民主党がその他の野党と組んで過半数を確保する
- 自民・公明党が立憲民主党との大連立を組む
報道では、大連立の可能性も否定していませんでしたが、やはりここは自民・公明党が維新や国民民主と連立を組むのが一番望ましいでしょう。
石破さんが、維新や国民民主の路線を踏襲して大増税をやめるように考え直してくれればいいわけです。
とりあえず、今回の選挙で自民・公明党の「大増税問題」に喝を入れた形になった、と言っていいのではないでしょうかね。
立憲民主党の大躍進で改めて「裏金問題」もクローズアップされましたが、国民の民意は「大増税の中止」や「減税」にもあると思いますし、今回で自民党(もちろん石破さん)がこの民意に気が付いてくれると切に願うばかりです。