日々、記事を書いていると普段何気なく使っている言葉でも
「あれっ、この漢字で合っているんだっけ?」
「読みはこれで合っているのか・・。」
と、一抹の不安を覚える場面は結構あるものです。
今回は、そんな間違えやすい熟語や慣用句を4つばかり挙げてみました。
勘違いされていたかたは、「今までも実は分かっていたんだよ」という振りをしてやり過ごしてください(笑)
実入りが多い
これ、結構間違って覚えているかたが多いのではないかと思うのですがいかがでしょうか。
「みいりがおおい」というのは、収入が多いという意味の慣用句です。
「あの人は医者なんだって。実入りのいい仕事をやっているよね。」
なんて表現したりします。
自分の懐にお金が入る、という観点からつい「身入りがいい」という書き方をしてしまいそうですが、「み」は果実の「実」なんですね。
話し言葉だと「体に入ってくる」イメージがあるので間違えそうですが、気をつけたいところです。
逢魔時
字面・字のバランス共々、個人的に”かっこいい”と思っている熟語「おうまがとき」です。
明るい時間から暗い時間へ移り変わる「夕方頃」を表す言葉で、今だと「黄昏時(たそがれどき)」ですかね。
この「逢魔時」を使うタイミングはあまりないとは思いますが、読みを聞くだけだと「おう」が「王」や「大」だと勘違いしやすい言葉です。
「王魔時」でも何か雰囲気のある言葉ですが・・・、本来「まがとき」というのは「禍々しい時」であって「魔」というのは関係ないんだとか。
「暗くなったら魔物に遭遇する」と信じられていた昔に、「禍時(まがとき)」に後から「魔」や「逢う」の漢字を充てたそうです。
異世界を感じさせつつ、何となくロマンも感じる熟語ではないでしょうか。
紺屋の白袴
さて、これは読みの間違えが多い慣用句の「紺屋の白袴(こうやのしろばかま)」です。
他人には忙しいのに、自分にはおろそかになる、と言う意味です。
これ、やはり「こんや」と読むかたが多いですよね。
まぁ、実際「紺谷さん」や「紺屋さん」という苗字のかたもいますし、どうしても「こんや」と読んでしまいがちです。
ちなみに、この慣用句の他人に忙しい人というのは、職人や専門的な知識などを持っている権威の人を表します。
つまり、あんなに権威ある優秀な人なのに自分に対しては全然ダメなのね、と言う場合に使います。
倦まず弛まず
さて、これを一発で読めたかたは素晴らしいです。
何と読むか分かりますか?
「倦まず弛まず(うまずたゆまず)」ですね。
退屈したり怠けたりしない、絶えず努力をしている様子を表す慣用句です。
この「たゆまず」を「たるまず」と読んでしまいがちです。
「肌のたるみ」とか、「生活がたるんでる」と使うので間違いやすいですが、「弛む(たゆむ)」とも読みます。
その否定形である「弛まず」とはたゆまない、つまり怠けたりしないという意味になります。
まとめ
さて、今回は漢字や読みを意外と間違えそうな熟語・慣用句を4つほど挙げてみましたが、自分が覚えていた漢字や読みと合っていましたか?
最初の「実入りが多い」以外は普段あまり使わない言葉かもしれませんが、いざ使う時になったら間違えないように気をつけたいところですね。