最近、イエローに縁があるんです。
先日、ライオンキングの実写版をテレビでやっていたので、何となく見てしまいました。
ライオンキングと言えば、アニメで「エルトン・ジョン」が素晴らしいテーマ曲を弾いていましたよね。
そこから若い時に買ったエルトン・ジョンのアルバム「グレイテスト・ヒッツVol2」に収録されていた「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」をなぜか思い出し、「Ah,ah,ah・・♪」の高温の部分がずっとループ再生してしまって消えるまで大変でした。
昔、日本の車のCMでも使われていたので、昭和世代の人は「あ~、あの曲」と憶えている人も多いかもしれません。
1曲目の「Your Song」が好きで購入したアルバムでしたが、蘇ってきたのはこの「グッバイイエロー」でした。
「Your Song」は織田裕二主演「エンジェル~僕の歌は君の歌」の主題歌でしたね
そんなこんなで、「グッバイイエロー」から解放された後は、タウンページ(昔のイエローページ)の続編記事を書きました。
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iタウンページの作成過程の小噺
以前、NTTのタウンページが2026年に廃止になり、Webページの「iタウンページ」に1本化される話を書きました。 そして、タウンページに広告を出稿していた筆者は、iタウンページへの移行のため、NTT ...
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タウンページは昔イエローページと呼ばれていたんだよ、という話は上の記事の元となる記事に書いていたのですが、やはり「イエロー」絡みですよね。
と、近々で今度は「イエローグローブ」に立ち寄った時に、車から降りた途端にツルツルの氷に足を取られました。
ちなみに「イエローグローブ」というのは、北海道にしかないホームセンターの名前です。
なんだか、今月に入ってからやたら「イエロー」が絡んでくるではないか、と気が付きちょっと「イエロー」つまり「黄色」って世界的にどういう色なのかというのを調べてみました。
すると、結構面白い解釈がいっぱい見つかったのです。
日本で黄色と言うと
日本の場合、「黄色」というのはいい意味とあまりそうでない意味と両方で使われます。
いい意味だと、「幸せ」や「希望」、「親しみ」を表す際に使われます。
「幸せの黄色いハンカチ」、「黄色い笑顔」、「黄色い花(ひまわりなど)」などですね。
一方、あまり良くない意味としては、「黄色信号」のような注意を促す言葉でもあり、JIS(日本産業規格)の「安全色」では「危険」を意味する色でもあります。
日本だと二面性のある色とも言えそうですね。
アメリカのイエローは
では、アメリカで「イエロー」と言うとどういう意味合いがあるのでしょうか。
英語圏には「イエロー」をネガティブに捉えるイメージがあるようです。
例えば以下のようなものが挙げられます。
- Yellow-bellied(臆病な、臆病者を指す表現)
- Yellow journalism(誇張された、不正確な報道)
- Yellow light(注意を促す)
- Yellow dog(卑怯者、反対派や不人気な者)
- Yellow card(警告を表すスポーツ用語)
こう見ると本当にネガティブですね。
もし、あなたが「Yello!」と言われたら「腰抜け!」と怒られたと思いましょう。
でも、日本と同じようにいい意味で使われる時もあるようです。
- The yellow brick road(目標に向かう道、夢を追う象徴)
- Mellow yellow(落ち着いた、リラックスした状態)
- Yellow rose(友情や愛情)
おぉ~、「イエロー・ブリック・ロード」が出てきましたね。
元々は「黄色いレンガ道」と言う意味ですが、「オズの魔法使い」にも由来しています。
オズの魔法使いが住むエメラルド・シティに、主人公のドロシーが向かう道という意味でもあります。
そこから、主人公が田舎から夢を叶えるために進むべき道と言う意味になり、「目標に向かう道」のような使われた方をする時もあるようです。
つまり、エルトン・ジョンの「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」は、「夢を叶えるための道に別れを告げている」歌というわけですね。
そして、これも昭和世代ならおなじみの「メローイエロー」です。
コカ・コーラから販売されていた飲み物の名前でしたが最近、復刻版がコンビニなどで出ていましたね。
ドイツのイエローは
日本とアメリカの「黄色」に関するイメージというのは何となく似ている部分も多かったですが、ドイツの「黄色」は「嫉妬」と言う意味合いが強そうです。
- Gelb ist die Farbe der Eifersucht(黄色は嫉妬の色)
- Gelb vor Neid(嫉妬で黄色くなる)
- Die gelbe Gefahr(黄色い危険)
日本やアメリカにはない「嫉妬」が黄色のイメージというのは面白いですね。
もちろん、いい意味での「明るい」などに使われる場合もあるようです。
中国のイエローは
中国語も悪い意味と良い意味があるようです。
- 黄口(幼い、青臭い)
- 黄心(裏切りや不誠実)
- 黄色電影(いわゆるピンク映画)
- 黄粱一梦(実現不可能な夢)
- 黄了(廃業)
悪い意味だと色々ありますが、ピンク映画は中国では黄色映画なんですね。
青臭くて不誠実なのに実現不可能な夢ばかり追いかけて、いずれ廃人のようになる(廃業)。
「黄」だけで1人の人間性を表せる可能性があるのが面白いところです。
逆にいい意味で2つ挙げてみると「黄」は壮大なイメージがあります。
- 黄袍加身(政権を握る)
- 黄河(中国の大河で、文化や歴史を象徴する存在)
「黄袍加身」は、陰陽五行説の五色(青・赤・黄・白・黒)における中立、中央の色と言う意味から、皇帝のみに許された高貴な色とされています。
えっ?先まで「黄」はピンク映画だったのに・・・。
ギャップが凄いですね(笑)
そして、中国と言えば一大文明を築いた「黄河」がありますが、いい意味と悪い意味が天と地ほど離れているような・・。
スケールの大きさは「だてに、地球上で面積の一番大きい国をやっていないよ」といったところでしょうか。
(まとめ)黄色は使いやすい
これまで当サイトでも記事ごとにアイキャッチ画像を設定してきましたが、一覧で見てみると「黄色系」を結構使っているような気がしますね。
黄色って何となく無難な気がして、良く使っている傾向があるのかもしれません。
皆さんの黄色の印象はいかがですか?