今ちょうどワールドカップの真っ最中じゃないですか。
と思ったらウィンブルドンも入っていて、かと思えばバレーボールもやっているし、MLBは安定して毎日休まず衛星放送しているし。
でも4年に1度のお祭り、史上最強の日本チームとあっては、やっぱり日本でもサッカーを話題の中心にしないわけにはいかない風潮となっています。
サッカー関係者、ネット配信事業、本田圭佑の解説にみんなの目が向いている今が稼ぎ時です(笑)
そんな折、欧州のある国でひそかに話題になっていたニュースがあるんですよ。
サッカーの話題ではないし、なんならスポーツの話でもない。
日本では全く話題になっていないかもしれない今日のお題について、ちょっと語ってみたいと思います。
ちなみにワールドカップの話は一切しません。。。。。
デジタル教育から抜け出す
まず欧州のどこの国か?
ノルウェーです。
ノルウェー、いきなり約束破りますけどちょっとワールドカップの話を盛り込みます。
ノルウェーは今年のワールドカップに予選を突破し出場しています。
しかし2002年から2022年まですべて予選敗退。
直近で本選に出場したのは、1994年のアメリカ大会と1998年のフランス大会の2度だけです。
それより前になると1938年まで遡る・・・第二次世界大戦前ですね。
1994年のアメリカ大会に日本チームが出られなかったのが、ご存知、予選で「ドーハの悲劇」が起こったからです。
悲劇と呼ばれ嘆き悲しんだ日本チームは、その次の大会である1998年のフランス大会から今年(2026年)の北中米大会まですべて、本戦に出場しています。
もちろんアジア予選とヨーロッパ予選の違いはあるでしょう。
ヨーロッパ予選のレベルは高い。アジアの枠を取っ払って、欧州の本選に出られなかったチームに分け与えれば、ノルウェーは毎年本選に出場したかもしれません。
悲劇の日本は、その後8大会連続出場し、ノルウェーは実に6大会ぶりに出場してきた。
じゃあノルウェーは弱いのか・・。
FIFAが出している世界ランクは、この記事執筆時点でノルウェーが31位で、日本は16位とノルウェーがだいぶ後ろにいますが、このランキングもテニスと同様、色々な計算過程があり、単純にランキングだけでチームの強い・弱いを判断できません。
冬のオリンピックは鬼のように強いノルウェーがサッカーはどうなのかと言うと・・・イングランドのプレミアリーグで得点王のハーランドと言う選手を始め、欧州のビッグクラブで活躍しているタレントが揃っています。
決して久しぶりの出場だから、ランクが下の方だから、と言って弱いわけではないのです。
わわわ、完全に脱線しました。
そのノルウェーで先日、「小学校で生成AIツールの使用を事実上禁止する」と言う話が出てきました。
その理由はやはり「学力低下」が見られ、その一因に「紙の教科書や手書きへの依存度の減少」があったそうです。
まとめると以下のような問題点が挙げられます。
- 子どもの読解力・計算力の低下
- 集中力の低下
- 手書き能力の低下
- スクリーン依存への懸念
北欧と言えば、IT先進国でデジタル通貨、デジタル行政というイメージが強いですよね。
その北欧でもまずノルウェーが「幼少期の教育」という観点では、完全なデジタル化を廃止したというわけです。
デジタル化教育を否定するわけではない
ノルウェー政府も「デジタル教育」を完全に否定しているわけではないでしょう。
小学生については、全面的に授業での生成AIツールの使用を禁止しますけど、中学生の場合は監督下においてはOKにするなど、段階を踏んでルールを設けるようです。
さらにタブレット端末のデジタル教科書への移行も廃止して、これまでの教科書に回帰するような法令を通す予定だと言うのです。
つまり「基礎学力を育てる時期は紙と手書きを重視するべきだ」という考え方へ政策を見直しています。
「年齢によって最適な学習方法は違う」という教育学的な考え方に基づいた政策転換となると言えるでしょう。
IT先進国と言われるこういった国は、結構極端な移行を見せます。
「行政をデジタル化する」となると、もうすべてデジタルでないと利用できず、紙による発行は一切しない、という例もあります。
決済もそうですね。
スマートフォンを使った決済が主流となると、ほぼ100%その決済ばかりで、現金の利用率が極端に減ってしまうなどです。
ノルウェーは、今年の4月に16歳未満のSNSの利用を禁止としていましたが、それに続く「脱デジタル」の話となりました。
日本は
日本はIT後進国と言われています。
教育現場では「GIGAスクール構想」によって小中学校では一人一台端末が整備され、授業や宿題でもタブレットの使用が一般的になっています。
文部科学省も、ICTは「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現するための道具として位置付けています。
しかしやはり以下のような問題が発生します。
- タブレットで遊んでしまう児童がいる
- ノートを書く量が減る
- 漢字を書く力が落ちる懸念がある
- 教員によってICT活用の差が大きい
- 「端末を使う」のが目的になってしまう授業もある
そういうすべてを考慮した上で、一部にデジタル教育を取り入れ、完全にデジタル移行していないのは正解だと思います。
もちろん「調べもの」や「プレゼンテーション」、「共同作業」などデジタル機器が大きな効果を発揮している場面もあります。
日本でも同じように、「デジタル化」ばかりではなく、「どちらをどの場面で使うか」が重要になってくるでしょう。
まとめ
読み・書き・計算という基礎学力は、人間が自分の頭で考える力の土台です。
その土台づくりには、紙に書き、手を動かして学ぶ経験が依然として大きな価値を持っているのかもしれません。
ただ、社会に出ればAIやデジタル技術を使いこなす力も不可欠です。
「小学校では紙と鉛筆を中心に学び、中学校から徐々にデジタルを取り入れる」という教育モデルは、今後さらに広がる可能性がありますね。
「子どもの発達段階に応じて紙とデジタルを最適に組み合わせる教育」が各国の教育の主流となっていきそうです。

