『はんざ~い、君を武器で殴った~』
『もし脇の毛が濃くて、とても悩んでいるのなら~、毛根なんてなくしちゃえば~、生えないよぜったいぃ~♪』
これらを見て「嘉門達夫」の替え歌だとすぐに分かったかたは、その世代のかたですね。
ちなみに最初の歌詞は、ウルフルズの「バンザイ~好きでよかった~」の替え歌で、次の歌詞は槇原敬之の「もう恋なんてしない」の替え歌です。
ウルフルズの「ガッツだぜ!!」の替え歌も最高です。パックは「Do the 寝る前」です(笑)
「嘉門達夫」---懐かしいですよね。
最近はあまり聞かなくなりましたが、テレビや有線時代の1980年代から1990年代くらいはこの人の替え歌をよく耳にしました。
自分の世代ではない曲に関しては、原曲よりもむしろ替え歌の方を知っている、なんてのもざらにありました。
例えば、クラシックから一曲。
「ヨハン・セバスティアン・バッハ」と言えば、誰でも知っている有名な音楽家の名前ですよね。
「G線上のアリア」は、携帯電話の着信音にもよく使われる曲で、日本人にもおなじみの曲だと思います。
そのバッハが作った曲に、「トッカータとフーガニ短調」という名前があるのをご存じですか?
おそらく、曲名だと分からないというかたが多いかもしれません。
では、最初のメロディーが以下の歌詞でよく歌われるとしたらどうでしょうか?
『チャラリー、鼻から牛乳♪』
「分かったー」と言うかた、この替え歌も嘉門達夫が作ったものです。
あの有名な作曲家であるバッハの曲タイトルを見ても分からないのに、替え歌の歌詞を見ただけですぐに”ピン”と来るのが替え歌の凄いところですね。
似たような感覚として、岩崎宏美の曲がかかると十中八九、コロッケの顔が思い浮かぶようなものかもしれません(笑)
さて、そんな嘉門達夫の替え歌は、既存の楽曲の歌詞をパロディー化するわけですが、もちろん歌っている歌手本人に許可をもらっているようですし、誰もが笑えるような日常的な歌詞に替えて歌っています。
つまり、政治的なネタや暴力的なネタなどは、CDと言う形で販売したりテレビやラジオで流したりするために、自重したというのもあるでしょうけれど、替え歌にはなりませんでした。
ところが、令和の現代では、個人が好きなように動画や音楽などの作品を自由に表現できる「YouTube」のような場所がありますよね。
運営元のグーグルによって動画を削除される可能性はあるとしても、日本では思い立って表現するのは自由ですから、政治的ネタ、世界的には触れられたくない歴史ネタなど何でも好きなように作品をアップできます。
そして、最近話題になっているのが今回ご紹介するYouTubeチャンネル「政治のうた」になります。
2024年3月27日にチャンネル開設したばかりで、この記事執筆時点でまだ動画の本数は17本なのですが、そのどれもがとてもクオリティの高い動画に仕上がっています。
その内容は、「自民党の悪行」をネタにした替え歌動画なのです。
元の歌を見てみると、筆者と似たような世代(40代から50代)なのではないかと・・・(笑)
違っていたら申し訳ないです。
その中から、元の歌が「Get Wild」でもあったため、とてもバズっているのが上に挙げた「Get Wilo(ゲット ワイロ)」です。
一言で言えば、非常に的をついた自然に聞けてしまう歌詞となっていますね。
ワイルドなアニメの素晴らしいエンディング曲が、歌詞だけでワイルドにワイロを行っている悲しい曲になってしまいました。
他にも大黒摩季の「ら・ら・ら」を替え歌にした「あ・ら・ら」や、DEENの「このまま君だけを奪い去りたい」が「このまま回答を差し控えたい」になってしまったりと、『自民党がなぜ叩かれているのかよく知らない』と言うかたは、この替え歌を聞くと概要を理解できると思います。
ただし、チャンネル主様によると、このような動画をアップしている目的は「日本国民の参政促進」のようです。
自民党には与党としてこれ以上国民の笑いのネタにならないように立て直してもらって、いい意味で変化した自民党に投票するために選挙が盛り上がってくれればいいですけどね。
このチャンネルの替え歌は素晴らしくて面白いのですが、願わくば替え歌が成立しなくなるような政党へと復活してもらいたいものです(無理かもしれないけど・・)。