「ねんきん定期便」というハガキを受け取っているかたや「ねんきんネット」を見ているかたは、よく次のような文面を見ませんか?
マイナポータルからねんきんネットを利用できます
そして、「ぜひご利用ください。」とのたまうわけです。
そうか、それなら「マイナポータル」で「ねんきんネット」を見てみよう・・・と思いマイナポータルを開くのですが、これがまた探しづらい。
お役所というのはどうしてこうなのでしょうかね。
そう言えば健康保険証の一本化も話題になりました。
Q.マイナンバーカードの作成は任意、健康保健証はマイナンバーカードへ一本化、ではマイナンバーカードを持っていない人の健康保険証はどうなるの?
A.マイナンバーカードを持っていないんだったら資格確認書を送付しますよ。
紙の保険証をやめるのに新たに「資格確認書」を紙で出す、というなんとももどかしい「紙を使うループ処理」であり、それであればマイナンバーカードの作成を強制した方がすべて一本化できる上に、電子データですべて収まります。
もしくは、マイナンバーカードを任意作成で継続するなら、健康保険証をそのまま発行し続ければいいわけです。
なぜか、我が日本はこういうところで常にごたごたしつつ今に至っているわけですね。
というわけで、今回のお話は現在マイナンバーカードを手中に収めているが「ねんきんネット」にアカウントを持っていない、つまり「ねんきん定期便のハガキ」が定期的に送られてくるかたが対象となりますのでその辺をどうぞご了承ください。
「マイナポータル」と「ねんきんネット」を連携させれば「ねんきんネット」にアカウントを作成しなくてもいいのが楽なのですが、「マイナポータル」からの進み方がちょっと探しづらいので実際に操作してみたいと思います。
「マイナポータル」というのはスマホにインストールできるアプリでマイナンバーカードに登録している情報をスマホで確認できるようになっています。
マイナンバーカード情報はスマホで普段使っているブラウザ上に表示されるので、情報にアクセスする前のログインのためだけに存在しているのが、この「マイナポータル」というアプリとなります。
現物のマイナンバーカードをNFC(近距離無線通信)をオンにしたスマホで読み取る必要があるため若干の面倒くささを感じるかもしれません。
普段、お使いのスマホのNFCをオフにしている場合は、必ずオンにしてからマイナンバーカードを読み取ってください。
さて、「マイナポータル」にログイン後に、「ねんきんネット」と連携するには以下のような操作で可能となります。
下の方に「連携」ボタンがあるのでこれをタップする。
こちらだと「連携」に行くまで結構手順があります。
一番上の「連携をはじめる」の文字をタップする。
こちらだと「おかね」の一覧の「年金」から進むわけですが、「ねんきんネット」の文字は一つも書いていません。
さらに、最後の「連携をはじめる」が小さめの文字リンクでこれも分かりづらいですね。
どちらでもいいので、上2つのどちらかで進むと「マイナポータル」と「ねんきんネット」の連携が先に完了します。
さぁ、ここからは簡単です。
次にマイナポータルから「ねんきんネット」へとアクセスします。
連携後は以下の3点を選択します。
メールアドレス登録
メールアドレスは普段使っているアドレス(フリーアドレスも可)で結構です。
お知らせメールの配信希望状況
続いて「ねんきんネット」からのお知らせメールを受信するかどうかを選択します。
これはどちらでも問題ありません。
お知らせメールで来る内容は「ねんきんネット」にもお知らせとして載るでしょうから定期的にサイトを閲覧するのであれば、メールを受信しなくても大丈夫でしょう。
ペーパーレス化
最後に「ペーパーレス化」をするかどうかを選択します。
「ペーパーレス化」をすると「ねんきんネット」でアカウントを作っている、もしくはマイナンバーと連携しているのであれば「ねんきん定期便」のハガキの送付が停止されます。
常に「ねんきんネット」の閲覧から自分の情報を得るようになるわけです。
そして完了すると「マイナンバーカード」の情報が「ねんきんネット」のログインアカウントとなり、「ねんきんネット」で自分の情報が見られるようになります。
とりあえず今回の作業をやってみた方がいい人のリストを挙げておきます。
- マイナンバーカードを持っている人
- マイナンバーカードを持っていてマイナポータルをスマホにインストールしている人
- ねんきんネットのアカウントをまだ作っていない人
- ねんきん定期便のハガキはいらない人
- 自分の年金情報をWebで見たいと常々思っていた人
基本的には、「マイナンバーカードを持っているのにねんきんネットを使っていない人が対象」と考えていただければいいのではないかと思います。