流行には、「あれがはじまりだったねぇ~」といういわゆる「第一世代」が存在します。
その後に続く第二世代、第三世代で大きく稼げるかは、この第一世代が見極められるかどうかがカギとなります。
SNSの第一世代とは
SNSは、YouTubeやFacebookで台頭してきたように思えますが、その前身、SNSの第一世代と言われるサービスをご存じですか?
そう、「Myspace(マイスペース)」ですね。
世界規模で、会員同士がユーザー情報や音声、画像などのファイルを共有でき、2005年から2008年くらいまでは絶頂期を迎えていました。
全世界での会員数が2億を超える巨大な会員交流サイトになっていきました。
中でも、アーティストとして登録すると自作の音楽ファイルをアップロードできるサービスがあり、「マイスペース」といえば音楽・エンタメ系のSNSという印象が強く残っていますよね。
この「マイスペース」は登録が簡単で、会員でないユーザーもマイスペースのデータを閲覧できるようになっていたため、個人情報が簡単に漏洩したり、会員情報を偽って性犯罪に利用されたりと今のSNSと同じようなトラブルも起こっていました。
2008年頃には「Facebook」が台頭してきたために、あっという間に利用者数が伸び悩み、現在もサービスは残っているもののその存在を覚えているかたも少ないかもしれません。
検索エンジンの第一世代とは
検索エンジンと言えば「Google」という答えしかないような気がしますが、実は「Google」以前に初期の全文検索ができる検索エンジンを開発しているサービスがありました。
それが、「アルタビスタ」ですね。
最終的に「Yahoo!」の傘下に入ったため、「Yahoo!」の事業再編に伴いその名前は消えてしまいました。
スマートフォンの第一世代とは
初期のスマートフォンと言えば、アップルの「iPhone」が思い浮かぶかもしれませんが、それよりも前に販売されていたのが「BlackBerry(ブラックベリー)」ですね。
カナダのブラックベリー社が開発していた端末ですが、日本の大手携帯電話会社でも昔は「ブラックベリー」の端末は当たり前のように販売されていました。
その後、独自OSの開発なども手がけましたが、やはり2007年頃にアップルより投下された「iPhone」にシェアを奪われてしまい、現在は開発を中止しています。
実は、「世界初のスマートフォン」は1993年に発表されたIBMの「Simon Personal」だと言われています。
人々の記憶には「スマホ=iPhone」のようなイメージが残っていますが、それより10年以上も前にスマホの原型は出来上がっていたわけですね。
第一世代を見ると
「第一世代」というのは、その後に続いたものが流行を終わらせず社会に根付いたために、振り返ってみると「あれが始まりだったな」と思い出せるわけです。
SNSでもスマホでも、「Meta」や「Apple」の株価が割安な内に投資資金をつぎ込めた人には、これらの流行の兆しをMetaとAppleが伸ばしていく可能性が高いと予測できた人もいたでしょう。
さて、今の時代ならこの第一世代の流行後に登場しそうな第二世代は何になりそうですか?
生成AI、電気自動車のリチウムイオン電池、暗号資産・・・色々思い浮かびますが、ある分野で現状でも素晴らしいと思えていたものを同じ分野ではるかに凌駕するものが登場した時には、それが本当の流行の始まりとなるかもしれません。
流行の見極めは簡単ではありませんが、自分の興味のない分野でも常に最新の物をチェックするアンテナを張っておきたいものですね。