1都3県で強盗犯罪が多発しています。
都会で住人も多く、人の目があるというのがあまりあてにできないほど、堂々と日中から犯罪が繰り返されています。
住宅街から少し奥まった閑散とした場所にある家への侵入や家族構成を把握しているような狙い方など、犯人の動きが強盗に入る先のターゲット情報を絞っているように感じられてなりません。
正常性バイアスにかかるかたも多いかもしれませんが、付近のかたは「自分にも起こり得る」として十分に注意を払っていただきたいものです。
筆者が暮らす北海道の道南地方では、「人を傷つけるような強盗事件」は起こっていませんが、近々で「車の整備工場を経営している知り合い(以降、A工場)」が強盗に合ったので一応、その辺の概要をお知らせしておきたいと思います。
経緯としては、「A工場」に数日前イランのような中東系の人間が訪ねてきたところから始まります。
A工場のある場所は、オフィス街や住宅街とは程遠い位置にあります。
民家がぽつぽつと3,4軒ほどある場所を通り過ぎると、後はその先が行き止まりとなっていて、最後の民家からは100メートルくらい離れたところにA工場はあります。
ちょうど民家からは死角になっていて、周辺からはA工場が見えない位置にあるのです。
位置的に言うと正に「隠れ家」のような立地で、夜は裏に流れる川の音が聞こえるくらいとなります。
お化けこそ出るかもしれませんが、人っ子一人歩かないようないわゆる「犯罪者さんいらっしゃい」状態の場所ではあるのです。
その場所に、「中古車を販売していますか?」とくだんの人間が訪ねてきたそうです。
ぱっと見て外人だと分かり、中東系で片言の日本語だったらしく、すぐにうさんくさい印象を持ったようでした。
A工場では本当に中古車販売をやっていなかったので、その旨を相手に伝えたらそのまますんなり帰ったのだとか。
ただ、おそらくこれが下見だったのでしょう。
あくる日、その知り合いが工場にやって来たら、タイヤホイールなどを根こそぎ持っていかれたそうです。
A工場の先には、この知り合いが持っている土地があって、そこは地元の他の会社が倉庫置き場として使っています。
そして、その先には道はありません。
人の出入りのないところではあるので、この知り合いも使わなくなったホイール付きのタイヤはわざわざ工場内に入れず、外に置きっぱなしにしていました。
タイヤからホイールを外し、たくさんのホイールとタイヤがそれぞれ工場前に積み上げられていたのです。
邪魔になったホイールを引き取ってもらう算段をつけていて、「明日にでも取りに来て」というところまで話が進んでいましたが、そのタイミングですべて持っていかれたわけです。
ホイールの引き取りは、A工場にも多少のお金が落ちるので、まぁ少し痛いところではありますよね。
幸いケガなどはなく、現在は防犯カメラを警察に提出し、相変わらず外に置いてあるタイヤに警告文と動画を警察に提出済みである点を日本語と英語で張り出しています。
まさか、こんなところに・・・という場所にも犯罪者はやってきました。
今回は窃盗でしたが、これがさらに凶悪になると命の危険もあるかもしれません。
A工場に関しては、それほど大きくやっているわけではないのですが、防犯カメラが功を奏しましたね。
北海道と言う土地柄は、夜も家の玄関の鍵を掛けなかったり、車も自宅にしまった後は施錠しなかったり、とセキュリティに甘いところがあります。
今回は工場への窃盗でしたが、外国人による窃盗犯罪の発生しないようなこんな地域であっても、いつ普通の自宅にやってくるか分からなくなりました。
自分にも起こり得るかもしれない・・と用心しつつ、今後とも十分に気をつけていきたいものですね。