YouTubeに「最強ばあちゃんときどき玄孫」というチャンネルがあります。
96歳のおばあちゃんとその孫たち5世代の日常を披露しているチャンネルなのですが、先日アップされた「男性の方は心の準備をしてから観てください」で、ばあちゃんが視聴者さんからの質問に答えていました。
「社会人になっても怒られてばかりで落ち込む」という質問に対してシンプルな言葉を3つ挙げていましたね。
「美味しいものを食べる」、「諦める」(笑)、「頑張る」も一緒に挙げていましたが、最後に言っていた「我慢」って最近簡単に言える言葉ではなくなってきたような気がします。
社会人になってからの最初の数年間は、年を重ねてから振り返っても色々と社会常識を教えられて学んだ時期でもあるので、確かにたくさん怒られたかもしれませんね(もう忘れましたが)。
筆者にも、もしかしたら辛くても誰にも相談せず我慢したような場面があったかもしれません。
いや、もう完全に忘れました。そんなもんです(笑)
でも、現在だと「辛くて落ち込んでいるんです」という相談に「いやいや、それくらい我慢しようよ」と言ったもんなら逆に「パワハラだ」とか「相談したのに使えねー」とかで問題になる可能性もはらんでいますよね。
もちろん、ばあちゃんのシンプルに「我慢」という言葉の先には、「我慢して頑張ればそのうち慣れて落ち込まなくなるよ」という意味も込めてあるでしょう。
仮に誰かに相談した結果「いやいや、それくらい我慢しようよ」と返されても、そこには「我慢しろ」と言っているだけではない「我慢の先にあるものが見つかるよ」と言う「言葉にはないがそこに含まれた意味」があると思うのです。
そして、そこは相談してきた人の側でも何とか組み取ってもらいたいところであります。
ところが、SNSなど誰もが文章を公開できる時代になり、前後の文脈とは関係なしにその言葉だけが一人歩きしてしまっている場合もよく見られます。
だから、今回のばあちゃんのシンプルな「我慢」と言う言葉は、思いついたまま言ったのかもしれませんが、ばあちゃんのような戦争を知る世代が発すると、優しさと合わせてとても重みを感じるのです。
その後の質問にも結構「我慢」を連発していました(笑)
また、「人の幸せを喜んであげられない」という相談に対しては、「どうしたらいいんだろうな」と考えた後に、「自分でも幸せをつくる」と回答していましたね。
「自分の幸せを大切にすれば、人の幸せも喜べるようになる」というその言葉は、視聴者に元気と笑顔をもたらしてくれます。
最後に、ひ孫さんから自分の夫婦仲を聞かれたばあちゃんは、「ずいぶん我慢した」と言っていましたね(笑)
「旦那は丈夫で留守がいい」と。
プラスマイナスをうまく調整しながら長い人生を歩み続けるばあちゃんの言葉に、筆者は今日も乾杯させていただきました。