今日はちょっと車のタイヤ交換について話してみようと思います。
冬にタイヤを履き替える地域にお住いの人であればお分かりだと思うのですが、走行中に車のタイヤが外れて歩道を歩いている人が大けがをする、もしくは亡くなるという事故は結構耳にするものです。
一年中雪が降らない地域であれば、冬季にタイヤを「スタッドレスタイヤ」に履き替える必要がないので「タイヤが突然外れる」というのはあまり発生しないでしょう。
この手の事故が全国放送されているかは分かりませんが、北海道のローカルニュースであれば「熊が出現」と同じくらい冬季のスリップ事故やタイヤが外れた事故はそこそこあるものです。
では、なぜ普通に走っている車のタイヤが外れてしまうのか。
その原因は、自分でタイヤ交換している人の作業内容にありました。
実は、ジャッキや電動ドライバーを用意しても最後にトルクでタイヤのビスを締めていない場合が多いのです。
タイヤ交換は、ジャッキでタイやが浮くまで車を上げてビスを外します。
そしてタイヤを交換後にまたビスを締めるわけですが、このビスの締める力を均一に調整してくれるのがトルクレンチになります。
今だと「電動インパクトレンチ」と言ってドライバーとトルクが一緒になっている物も多くありますが、単に電動ドライバーでビスを回しただけでは、走っている最中にビスが外れてしまう可能性が高くなります。
「きつく締めればいい」と考えてしまう人もいるようですが、ただきついだけで締める力が均等でなければ外れやすくなるのです。
車の修理工場やディーラーなどであれば間違いなく最後にトルクで締めるので、タイヤ交換での事故が発生する確率はほぼ0と言っていいでしょう。
つまり、「タイヤが外れた」という事故は、自分でタイヤ交換をして電動ドライバーなどでビスを止めているだけの場合が多いというわけですね。
そう言えば、池井戸潤の「空飛ぶタイヤ」というドラマがありましたが、あのドラマもトラックのタイヤが外れて歩道を歩いていた親子が事故に合いますよね。
トラックを開発している大手メーカーの製造過程に原因があったにもかかわらず、それを実際に利用している運送会社のせいにしようとしてこの運送会社の社長が大手メーカーに戦いを挑むお話でした。
トラックのタイヤであれば大きさも乗用車とは違って大きいので、これが外れてしまったら大事故に繋がります。
乗用車だとトラックに比べればタイヤの大きさはだいぶ小さくはなりますが、それでも外れて転がって人間に直撃すると本当に大けがの元になります。
自分でタイヤ交換を行っているかたは今年も十分に注意して交換していただきたいです。
週末から来週初めにかけて最低気温がマイナスの日が続くので、筆者も今日はタイヤ交換をしました。
3台の内2台は同じ大きさなので、トルクの目盛りも2つ覚えておかなければなりません。
倉庫にタイヤをしまっているので、倉庫内にタイヤを置いている場所のメモやトルクの目盛りの数値などをマイクロソフトの「OneNote」に保存して管理しています。
スマホからもデータを確認できるし、自宅用のデータをまとめるノートブック内に「車関係」というセクションを作って、そこに各車の情報をページで管理しています。
便利なので、皆さんも「OneNote」で自宅の情報の管理をやってみてください!
これからが冬本番ですから、車のメンテナンスをしっかりやって今年の冬も事故なく過ごしたいと思っております。
雪のある地域も、雪とは無縁の地域も、車社会で生活されている方々はどうぞ事故のないように、これからもお元気にお過ごしください。