楽天ブックス限定ですが、時代の流れに逆行した「時間が掛かる方を選択する」とお得になるサービスが始まりました。
「待っトク便」というサービスなので、楽天ポイントを貯めているユーザーはチェックしてみてください。
例えばAmazonの場合、「Amazonプライム会員」になると荷物を急いで受け取りたい「お急ぎ便」が無料で利用できるようになりますが、「できるだけ早く到着する」というのは輸送方法としてどの企業も目指すところだと思います。
そこを逆手にとったサービス展開というわけですね。
本の注文時に、「待っトク便」を選択すると以下のようになります。
- 通常の到着よりも数日遅くなる
- 日本郵便のゆうメールでの配達となる
- 日時指定はできない
- 土日祝日の配送はできない
- 郵便追跡サービスは利用できない
- 支払方法がクレジットカードのみ
これらの条件をのむのであれば、1回の配送で楽天ポイント10ポイント(200ポイント/月上限)が進呈されるそうです。
この「待っトク便」は、楽天ブックスの全商品が対象なのではなく、本の注文時に「待っトク便」を選択できる商品の場合のみ有効となります。
なぜ、このサービスが始まったのかというと、やはり「物流2024年問題」があるようですね。
楽天ブックスで扱っているのは、本やゲーム、CDなどですが、これらの商品を本当に急いで欲しいのであれば実店舗で買ってもいいわけです。
ネットで紙の本を買う場合は、急いで読みたい気持ちはもちろんあるのでしょうけれど、どちらかというと「ネットでもいいや、ポイントつくし」というかたが多いかもしれませんね。
筆者も、最近は紙の本をまったく買わなくなりました。
電子書籍が世に出始めた頃でも、好きな作家の本やこれまで集めていたマンガが紙の本であれば、続きは紙の本で買っていました。
しかし、やはり電子書籍の便利さには敵わず、今では紙の本の続き以外は、すべて電子書籍になってしまいました。
すぐに目を通せるのはもちろん、管理も楽ですし場所を取らないですし・・・慣れればまったく問題ありません。
さて、世の中のサービスや流行というのはぐるっと一巡する傾向が見られますよね。
物流問題があるとは言え、今回の「待っトク便」のように到着が遅れてもいいというのは、「早く到着したい」という流行に敢えて逆らって始めたサービスとなります。
物流で言えば、時間帯指定や代引きなどは2000年前後に見られるようになったサービスですから、それまでは遠方からの荷物になればなるほど、いつ届くか分からないものでした。
欲しい荷物が到着する予定であれば、玄関先で郵便屋さんを待つようなそんな時代もありましたね。
昭和の時代では当たり前だった「物流はいつ到着するか分からない」がサービスとして復活しましたが・・。
あの頃と違うのは、「オンラインで使えるポイントがもらえちゃう」という昭和時代の自分には「ちょっと何を言っているのか分からない」ご褒美があるところでしょう。