現在、民間資格・国家資格など複数の資格取得を目指している人がいます。
この人と学習の進捗状況などについて少しお話をした時に「う~ん」と考えさせられてしまった内容が2つあったので、この場でちょっとお話しておきたいと思います。
まず1つにSNSやクラウドがとても便利だからいつでも勉強できる、と言うのです。
対策となる問題集などはとりあえず購入しているとは言え、ネット上で検索したりYouTubeなどの動画で教えてくれている動画を見たり、ほぼ独学に近い形で学ばれているそうです。
そして、その学んだ内容を自分なりにクラウドベースにデータとして貯めているから、いつでもどこでも学習した内容を復習できる、というわけですね。
それは確かにそうなのですが、「腰を落ち着けて学習する時間はどのくらい?」と尋ねてみると、ほぼないらしいのです。
ネットで覚えた内容を忘れないようにデジタルノートなどにまとめて、後でそれを見返しているのだと。
「問題集みたいなのは家でやっているんでしょ?」
そう聞いたところ、なんと問題集も電子書籍のため空いている隙間時間に解いているそうです。
移動時間とか仕事中の休憩時間等に自分がまとめたデータを確認し、その方法を家にも持ち込んでいるので、電子機器がありきの状態なわけですね。
資格と言っても色々あるでしょう。
もしかしたら眺めているだけでも何となく頭に入ればそれでいい場合もあるかもしれません。
しかし少なくともどこかでペンを使って、紙に書くという作業は必要ではないかなと思いましたね。
筆者も「小規模経営者に贈る情報整理術」というサイトで、マイクロソフトの「OneNote」についての記事を結構アップしているので、デジタルノートの使い勝手や便利さはもちろん分かっています。
しかし資格の取得に対して使うデジタルノートは、本当の見直しだけに利用して、整理する前の情報、いわゆる学び記憶する部分については「デジタルを使うよりもまずはアナログ」で手を動かした方がいいと思うのです。
そしてもう1つは資格を取得しようと思った思考についてです。
これは当サイトでも何回か話しているかもしれません。
なぜ資格を取得しようと思ったのか・・。
この人曰く、今よりももっと仕事の幅を広げたい、つまり収入を増やしたいというのです。
これは言い換えれば、「収入を増やすために、今よりも自身の労働量を増やす」という意味になります。
例えば、「この資格の内容が大好きでどうしても学んでみたいと思った」、「この資格で会社を起ち上げて雇用を増やしたいと思った」などと言う考えであればいいのですが、単に自身の収入を上げるために労働量を増やすのが目的なのであれば、一度落ち着いて考えてみた方がいいでしょう。
今の自分の仕事や生活に満足している上で、さらにスキルアップするためならいいのです。
先ほどの話で言えば、資格の内容が大好きだったり、今の満足の上に「起業」という目標があったり、そのためのスキルアップなら是非応援したいと思います。
しかし自分の今の満足感や幸せがなく、ただ単に今の生活が辛く苦しいからその「助け」として新たに資格という技を身に着けようと考えているのなら、おそらく資格を取得しても満足感や幸福には繋がらないでしょう。
例え資格を生かして仕事が増え、収入が増えたとしても、「もっと欲しい」から「じゃぁ次はこっちの資格」といつまでも満たされない収入(満足感)と資格取得のループに陥っていきます。
そもそも本当にその資格が好きで取得したいのであれば、隙間時間にやろうとはならないでしょう。
片手間な時にしか思い出さないような資格であれば、取得したところでたかが知れています。
とは言っても人それぞれの環境があるので、現状に不安を感じてしまうと「収入アップ→資格取得」と考えるかたが本当に多いです。
「資格を取る前に、満足感や幸せを感じるために見直すべき点はないのか」をまずは考えてみたいですね。

