マイクロソフトのメールアプリである「Outlook」は2025年になってから新しいバージョンのアプリへと移行が進みました。
現在の旧Outlookと新Outlookの表示は、上のように古いほうだけに「classic」と表示されるようになり、新しい方を使うように推奨されています。
それまで新しいOutlookには「New」と表示されていましたね
今回は旧Outlookで何が使えなくなったのか、そして新Outlookの変更点を3つほどピックアップしたら「OutlookExpress」を思い出した件について書いていきたいと思います。
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筆者は元々Windows標準の「メール」アプリは使っていなかったので、2025年になってからも少しの期間「旧Outlook」を使い続けていました。
新しいOutlookに移行するような案内が来ていたもののインストールだけして放っておき、ずっと「旧Outlook」を使っていたのです。
それでもとあるきっかけによって、(仕方なく)「新Outlook」を開いて使い始めました。
画面がWeb版のOutlookのようになっていただけだったので、まぁそれほど大きな混乱もないだろうと使い続けて今に至ります。
一応何かあったら困るので、「旧Outlook」はパソコンに残しておきました。
先日久々に開いてみたところ、現在もまだ「旧Outlook」には「新しいOutlookを試す」の切り替えボタンが付いていましたね。
現在は2025年5月も半ばになり、「新Outlook」を使うようになってから3ヶ月くらいが経ちました。
今でも結構「新Outlook」に馴染めないかたが多いのに、筆者は何をきっかけに「新Outlook」を使い始めたのか・・・?
それは組織アカウントであっても、旧Outlookの場合「Loopコンポーネント」が使えなくったからです。
新しいOutlookの画面ではLoopコンポーネントが使える
「Loopコンポーネント」は筆者が書いている「小規模経営者に送る情報整理術」サイトでも、「Loop」の使い方として現在までずっと様々な操作方法を載せてきました。
しかし「旧Outlook」では、Loopのコアな機能である「Loopコンポーネント」が使えなくなってしまったため、「新Outlook」に移行せざるを得なかったわけです。
他にも新しいOutlookになって変わった点は以下のようなものがあります。
- 受信メールもすべてクラウド上にあるためインターネット回線が必須
- ネットワーク回線必須のため送受信ボタンはない
- 送信取り消しやピン留めなどの新機能
クラウドベースのメールアプリとなったので、感覚的にはGmailやSparkなどと同じになりましたね。
Gmailを開いている時にインターネット回線が切断されれば、メールボックス内は何も見えなくなり、Gmailを開こうとした時に既にインターネット回線が切断されていれば「Gmailにアクセスできない」とエラーになります。
同じように「Outlook」もインターネット回線が必須となり、オフラインでは何もできなくなります。
Gmailは設定により一部の操作がオフラインでも可能で、Outlookもオフライン作業が一部でできるようになっています
そうなんです。クラウドベースになったので必要なくなったのが、「送受信」ボタンです。
その昔パソコンで使うメーラーと言えばマイクロソフトの「OutlookExpress」でしたね。
その頃から「送受信」ボタンというのはあって、実は初心者に説明する時に結構厄介だったのがこの「送受信」ボタンでした。
というのもメーラーの「送受信」ボタンとは別に、新規メール作成ウィンドウに「送信」というボタンがあり、この違いがあの当時の50代から70代のお父さん・お母さんにとってはチンプンカンプンだったのですよ。
新規メール作成のウィンドウで「送信」ボタンを押しても相手にはまだ届きませんよー。
今はまだパソコンの中の「送信トレイ」に入っていますよ、まだ相手に届ける準備をしているだけですからねー。
じゃぁ送受信ボタンを押しちゃいましょー。
隣の人に書いたメールが届きましたかー?
地域の公民館などで大人気だったパソコン講習では、こうやって説明していましたけど、完全に遺物ですねぇ~(笑)
でも実は「旧Outlook」にはまだ、メール新規作成画面の「送信」ボタンを押したら「送信トレイ」に残して、メーラーの「送受信」ボタンで一斉に送受信する、というExpress的な動作を残していたんです。
ただデフォルト設定では、『メール新規作成画面の「送信」ボタンを押したらすぐ相手に送信する』という設定になっているので、気がつかないだけなのですね。
まだ「旧Outlook」がインストールされているかたは、オプションの「詳細設定」の送受信欄にある「接続したら直ちに送信する」のチェックを外してみてください。
あの懐かしい「送信トレイ」にメールが一旦入る動作を確認できますから。
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この動作は、書いたメールを実際に送信する前にまだ確認できる、という意味合いもあったわけです。
そうつまり、インターネット回線必須のクラウドベースで使う前提なのであれば、こんな動作はもう必要なく、事前に確認するのであれば「下書き保存」(もちろんクラウド上)しておけばいいのです。
「送信」ボタンさえあればよく、送信と送受信に分ける必要はないわけですね(ややこしい)。
後は、クラウドベースのメーラーにはよくある「送信取り消し」や「ピン留め」などの機能もいいですね。
「Spark」というメーラーにもこの手の機能があって重宝しています。
「送信取り消し」は普通のテキストベースのメールであれば取り消すのはほぼ不可能に近いかもしれません。
そのため添付ファイルの容量が重たい場合など、送信に時間が掛かるようなメールの送信を取り消したい時に使えます。
「ピン留め」は、クラウドベース上にある受信メールなどに対して、大まかに大事なメールとそうでないものに分けておきたい場合に使える機能ですね。
今ではGmailのようなクラウドベースのメーラーを使っている人が多いでしょうから、その流れにOutlookも乗った感じでしょう。
カレンダー機能やAIなども統合してより使いやすくなってくれれば、と思っています。
OutlookもTeamsやLoop、OneNoteなどマイクロソフトのアプリ間のやり取りではよく出てくるので、旧Outlookを使っている人は早めに新しい方に切り替えた方がいいかもしれませんね。