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フリートーク

青学が往路優勝!黒田選手の走りに衝撃-箱根駅伝

2026年1月2日

年始恒例の「箱根駅伝」は、毎年様々なドラマを見せてくれます。

東京大手町をスタートする1区から箱根の芦ノ湖をゴールする5区まで107.5kmをたった5人だけで走り切るタスキリレーは、今年の往路だけでも素晴らしい展開を見せてくれました。

往路では、区間新記録が1区、2区、5区で出ましたね。

2区は「花の2区」とも言われ各大学ともエース級の選手を揃えてきます。

5区間で一番距離の長い23.1kmを走らなければならず、その途中には「権太坂」という坂道と「戸塚の壁」という連続する上りの坂道があって、ここにそのチームで一番強い選手を持ってくるからです。

しかしそれ以上に坂道がきついのが5区ですね。

「山上り」と称されるほど、前半は箱根の山の坂道をずっと上っていくわけです。

最高地点は標高874mで、その地点まで上ってくると、後は残り数kmを下っていくといういわゆる「難所」になります。

そのため、毎年5区を専門的に走る「山上り担当」という選手が各チームにはいて、顔ぶれが同じになったりするのです。

実は、この難所の「5区」に当初予定していた選手を外し、敢えてチームのエースを持ってきた大学があります。

それが「青山学院大学(青学)」になります。

近年は優勝常連校で、原監督はよくテレビにも出演されているので知名度も高いですよね。

今回の5区を走った4年生の黒田朝日選手は、主将でチームのエースです。

というのも2年生の時も3年生の時も黒田選手はエースが集う「花の2区」を走っていて、区間賞や区間新記録などを叩き出したいわゆる2区のプロなわけです。

それが今回、なんと当初の予定とは変更となる「エントリー変更」によって、元々担当するはずではなかった「山上り」の5区を任されました。

「慣れている2区を走らせれば良かったのでは・・」

レースが進むにつれて、テレビの前で見ていた筆者はそういう思いで見てしまいました。

なぜかと言うと・・・?

青学は、1区、2区の序盤で少し出遅れてしまったからです。

この序盤に本来のエースである黒田選手が走っていれば、山上りも含めた後半でもう少し優勝争いができそうだったな、と思ってしまったわけですね。

4区まで来て順位を押し上げたものの、4区から5区のタスキを渡す時点でトップの中央大学とは「3分20秒」差の4位でした。

「山上りでトップと3分20秒差・・、これはちょっと優勝は無理だろうな」

そう、序盤にもう少し先頭集団に入っていれば「山上り」でも巻き返せたのに、という思いから「黒田=2区で良かった」と勝手に悔やんでいたわけです。

これまで一度も走った経験がない5区を「いくらエースランナーだからと言ってペース配分とか厳しいだろう」と思って見ていたのですが・・・。

いやちょっとやばかったですね。速過ぎて。

1位の中央大と3位の國學院大學は、山上りの序盤からちょっと苦しそうな感じだったので「この2チームは抜けるかな」と思いました。

しかし途中で1位の中央大を抜かした2位の早稲田大学の山上り担当「工藤慎作」選手も相当快調なペースで走っていましたから「このまま優勝は早稲田だろう」という感じで見ていました。

早稲田が往路を制覇すれば、実に18年ぶりです。

工藤選手の走りを見ていれば、それもほぼ現実のものと誰もが感じていたでしょう。

それを上回ってきたのが黒田選手だったわけです。

テレビで見ている側には、ゴールまでの残りの距離やトップとの差などの数字しか分かりません。

徐々に工藤選手に黒田選手が追い付いてきている、という状況は何となく分かっていました。

そしてテレビ画面で見ていると、選手同士の差が詰まってくると同じ中継車の映像に2人とも映るわけです。

ちょっと飛ばし気味に見えた黒田選手の姿が、1位を走る工藤選手を捉えているカメラに映った時には、相当な衝撃を受けましたね。

それでもラスト5kmくらい、つまり上り坂を上りきるまでまだ100m弱の差があったと思うのです。

普通、上り坂を上りきると、その後の下り坂は上りの疲れを取るために少し休息しながらのペースダウンで走る傾向が多いのです。

そのため現在の差では、工藤選手に追いつくまでにはいかないかもしれない、とまだテレビの前の素人(筆者)に思わせていました。

ところが・・。

黒田選手のペースがまったく落ちないのです。

気が付けば工藤選手が後ろを振り返って気にするほど、明らかに2人の差が縮まっていました。

そう言えばテレビの解説陣やOBのゲストたちは、だいぶ早い時点から黒田選手がトップに追いつくような感じで話していましたね。

それだけ走りが速すぎて驚異的だったのでしょう。

結局、青学が残り2km~3kmくらいで1位に躍り出てから2位の早稲田とは18秒もの差がついていました。

そして5区で4人を見事に抜き去った黒田選手率いる青学が、往路3連覇となりました。

ちなみに黒田選手は1時間7分16秒で5区の区間新記録となりました

ここまで書いてきて今さら言うのも何ですが、筆者は別に青学を応援していたわけではないのです。

まぁ3連覇がかかっているのであれば、むしろそういうチームに目が行くので、たまたま注目していただけだったりします。

「3連覇を阻止したい」と他校を応援する人もいるでしょうし、筆者は「連覇が続くといいな」と思って見ていただけなのです。

ただこの難所である5区で、黒田選手のような走りを見せられてしまうと、このまま復路は青学を応援したくなりますね。

明日の復路は、1位の青学から遅れて18秒差で2位の早稲田が出発しますし、後続もまだまだ分かりません。

山下りの6区からドラマが起こるかもしれませんね。

今日のレースは、本当にたった一つ「あきらめないという姿勢が大事だ」と学ばせていただきました。

生きていく内に少しずつ忘れていってしまうモノかもしれません。

見ている人にさえ「たぶん無理」と思わせるほどの難所や差をたった一つの思いだけで、劇的にひっくり返してしまった今日のレースは箱根の山上りの記憶に残るワンシーンになったでしょうね。

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