「正解」というのは誰かが教えてくれるものではありません。
日本で暮らしているのであれば、生き方は自由なのでどうやって生きていこうと別に「間違い」というものはないのですが、気が付いたら周りに流されて「同じ生活を送っている」というのはよくあるものです。
「会社にいれば安心」という時代はとっくに終わりました。
この考えは日本の高度経済成長の段階で、世界の工場たる「製造業」として世界で戦っていくための優秀な「コマ」として存在価値を見出すものになります。
会社に所属し安定した生活を手に入れながら、会社のために国のためにコマの1つとして働きましょう、というわけです。
その多くのコマで優秀なコマとそうでもない普通のコマに分けられるのが受験であり、学歴でありました。
安定した生活でも「普通の安定かより良い安定か」を求めて、必死に勉強してきたわけですね。
好きなだけ勉強し、実際に就職できるかどうかは別としても自分が選んだ場所へ就職できる・・。
自分が正解を選んでいるように見えて、つまるところ「真面目にやっていれば大丈夫、国が何とかするから」という国の誘導にそのまま流されてきた人たちがほとんどだったのです。
ただこのような時代はもう終わりを迎えようとしています。
今では自分の好きな作業を「自分の仕事」として活動している人も多くなり、そういった活動の場を提供してくれるサービスも増えました。
もう自分の人生を会社や国や他の誰かに預ける時代ではないのです。
同時にそれは、「自分で自由に生きるためにどのような人生設計をするかを考えなくてはならない」と言う意味でもあります。
最近「NISA貧乏」という言葉が話題になっています。
NISA口座を使った投資にお金を回すために、生活を切り詰める若者が増えていると言うお話です。
1人1800万円までの投資額で得た利益に対しては税金が掛からない、という「税務上の優遇」がなぜか「NISAの方がお金が増える」と信じている人が多いというわけです。
この「投資をしよう」という流れは不景気な日本の世の中から始まっており、少子化の波からついには政府が出した訳の分からない「老後2000万円問題」で一気に加速しました。
ただ決して「投資」自体が悪いわけではありません。
むしろ成長している企業や応援したい分野へ資金を提供するというのは、自分も一緒にその分野について学べるわけですし、儲けの出ている企業の分析やビジネスモデルなどがよく分かるからです。
大きなリターンを求めるために、大きなリスクを取るのも当然です。
何がおかしいのかと言うと、最初からNISAが預金感覚になっている点なのです。
ではなぜNISA口座で運用するとお金が増えると思っているのか?
「預金で増えそうもないお金は、投資で自分たちで好きなように増やしてください。」と国から通達され、そのおまけとしてiDeCoやNISAが与えられたように感じたからではないかと思うのです。
でもよくよく考えてみると、それはやはり国の言われたままに動いているのと同じです。
- NISA口座で自分の資金を運用した方がいいのはなぜか?
- なぜ国はNISAで投資をすすめるのか?
- そもそも政府が年金をあてにせず投資を促進したのはなぜなのか?
あなたが負担する税金を軽くするから投資をやってみたら、と言われていただけで、決してあなたの将来を安泰させますよ、と言われているわけではないのです。
NISA口座で運用できる投資商品は、リスクの大小はあれど、絶対にリターンが発生すると保証されているものではありません。
「未来がどうなるか分からない」と言われているものであり、そこに自分の資産を投じるには絶対にリスクが存在します。
そのため自分の持っている資産の内、どのくらいを「NISA口座を使った株式やファンドへの投資」に振り向けるかは(自由に)決めなければならないのです。
「国に言われて周囲の人がやっているから自分も」と言うのは、(自由に)自分の意志によって実行できていないわけです。
自由というのは難しいですね。
NISA口座の在り方を確認しておきましょう。
リスクにあるリターンを獲得した時のおまけとして「一定の範囲内で発生したリターンの税金を徴収しない」というのがNISA口座です。
資産の少ない投資家にとってみたらNISA口座は、非常に便利です。
しかし大きな資産を運用している人にとっては、たかだか1800万円の非課税枠など微々たるものかもしれません。
実物の不動産投資家や債券投資家にはNISA口座の恩恵はありませんしね。
なんなら今であれば、銀行の定期預金の方が収益を増やせる可能性が高いというお話でもあります。
なぜなら株式投資の運用益が定期預金の年利を下回っている人は、NISA口座で運用している方が損をしているからです。
結局「正解」というのは、誰かが教えてくれるものではなく自分で見極めるしかないのです。
NISAが必要ならNISAを使う、
同じ投資でもNISAとは関係ない投資を行う、
自分のビジネスで収益を上げるなら投資には一切振り向かない、
とことん安定を望むために行動する。
どれも自由に決めていいのです。
少なくとも「NISA貧乏」などと政府にバカにされるような人生は送りたくないですね。

